シックス ハーフ について
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シックス ハーフ 1巻とは?

出版社:集英社
発売日:2010/6/15
作者 :池谷理香子

バイクで事故った詩織は目覚めると記憶を失っていた。

家に戻り兄・妹と暮らし始めるが関係はぎくしゃくするばかり。

学校ではヒドい噂を流され孤立してしまう。

過去の自分が分からず、居場所を見つけられない詩織は…!?


シックス ハーフ 1話のネタバレ

詩織が目を覚ますと病院のベッドだった。


詩織は知らない人たちが騒いでいるのを見てポカンとしていた。


詩織が目を覚ますと男たちは安心して駆け寄ってくる。


詩織は男たちに見覚えがなく身構える。


詩織のことを
“しーちゃん”
と呼ぶ男によると、詩織は事故に遭ったのだという。


男に
“僕とまーちゃんのことわかる?自分の名前言える?”
と言われて、詩織はこたえられなかった。





医者によると、脳に異常がないため事故のショックで自分に関する記憶が抜けたのだという。


医者は
“多分一時的なもの”
とハッキリとは言えない様子だった。


兄の明夫は自分と妹の真歩を紹介するが、詩織はピンとこない。


明夫によると、母はずっと前に離婚して父は去年亡くなったのだという。


今は兄弟3人で暮らしている。


明夫は詩織の彼氏の開と仲がいい様子だった。


詩織は開を見て
“こいつが彼氏?ヤンキーじゃん…”
と戸惑う。


開は詩織に
“自分が必ず愛の力ですべてを思い出させる”
と宣言すると、明夫は感激していた。






明夫は詩織を家に連れていく。


明夫はそのうち記憶が戻るだろうと楽天的だった。


詩織は全く記憶が戻らないが、他に行くところがなかった。


家に行くと、妹の真歩は詩織を無視していた。


詩織は真歩とはまだ一度も言葉を交わしていないのに気づく。


詩織が自室に行ってみると、オシャレでキラキラした内装だった。


写真の自分を見ると、ケバいギャルの姿だった。


その日の夕飯はシチューで、明夫によると詩織の好物なのだという。


真歩は無口だったが、明夫は一人で楽しそうにしていた。





翌日
明夫と真歩は学校に行く。


詩織は学校に行く気になれずに家でアルバムを見ていた。


昼までアルバムを見ていたが、何も感じなかった。


詩織の中で
“このまま何も思い出せなかったらどうしよう…”
という不安が膨らんでいく。


夕方になると開がやってくる。


詩織は何も考えずに家に上げるが、開は詩織の部屋に入るのは初めてだという。


詩織はどのようにして自分たちが付き合い始めたか聞いてみる。


開によると、開の一目ぼれだという。


開が中学に入学すると、一学年上の詩織に一目ぼれした。


詩織には常に彼氏がいて、卒業するまで53回告白したがフラれ続けたのだという。


開は詩織を追って同じ高校に入ったという。


詩織は開の話を聞いてドン引きだった。


開は入学後に告白したら、詩織から
“つきあってもいい”
と言われたのだという。


その話だと、二人は付き合ってから1カ月も経過していなかった。


詩織は開から以前の自分の情報が聞けると思っていたが、浅い付き合いだと知り落胆する。


開は
“俺が思い出させる”
といって詩織をベッドに押し倒す。


詩織は必至で抵抗して、電飾で開の頭を殴って流血させる。


詩織は侮蔑の目を開に向けて
“2度と来ないで、記憶が戻るまでは私のそばに近寄らないで”
と威嚇する。


開は血まみれのまま帰っていくと、真歩とすれ違う。


真歩が家に入ると詩織が
“おかえり”
というが、真歩は答えなかった。


詩織は
“一言くらいしゃべってよ”
というと、真歩は
“喋ると腐った根性がうつる”
という。


詩織は
“私根性腐ってるんだ、貴重な情報ありがとう”
とお礼を言う。






明夫が夕飯の食材を買って帰ってくると、詩織は外出していた。


詩織は家が居心地悪いため、つい電車に乗っていたがノープランだった。


駅で立ち尽くしていると、高校の友人らしき女子たちが話しかけてくる。


明夫はそのころ詩織が心配で探していた。


真歩は家で勉強しながら以前の詩織を思い出し
“死ねばよかったのに”
と呟く。


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シックス ハーフ 2話のネタバレ

詩織は友人らしき女子に話しかけられて
“絡まれている?”
と認識する。


しかし、女子たち3人はもともと詩織を入れて4人グループだったようでいつも通り話しているだけだった。


3人とも事故に遭った詩織のことを心配している様子だった。


3人は記憶喪失のことを知らない様子だったため、詩織はそれを伝える。





詩織が家に帰ると明夫が心配していた。


詩織は
“友達と話し込んで、なんかすいません”
と他人行儀に謝る。


明夫は夕食にしようとするが、詩織はハンバーガーをおごってもらったという。


詩織は携帯が欲しいと明夫に頼むと、明夫は快諾する。





真歩は明夫との夕食の席で
“クズは記憶無くしてもクズ”
と詩織のことを指摘する。


詩織は明夫が心配していたのを知っていて平然としており、携帯をねだるところなどが真歩は気にいらない様子だった。


詩織は自室で友人たちとの話を思い出していた。


友人たちは
“学校来なよ、私らがいるから大丈夫”
といって、詩織を励ます。


詩織は
“よかった、私友達いたんだ”
と安心する。






チカは学校で開に話しかける。


チカは開のことが好きだが、開はそのことを知らない。


チカは詩織のことを心配するフチをして、開との距離を縮めようとしていた。





詩織は明夫に携帯を買ってもらう。


明夫は詩織との買い物は数年ぶりなので喜んでいた。


詩織が学校に行ってみるというと、明夫は喜んでいた。


詩織は明夫がいい人なのは察していたが馴染めずにいた。






詩織が学校に登校すると、記憶喪失は噂になっており居心地が悪かった。


偶然すれ違った開を見てほっとするが、開が詩織に話しかけると
“寄るなレイプ魔”
といって冷たくあしらう。


詩織が教室に行くと、チカたちは詩織を歓迎する。


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シックス ハーフ 3話のネタバレ

詩織は2、3日学校に通いなれてくる。


チカたちに遊びに誘われる際に、メイクするように勧められる。


チカたちに任せると、ギャルのようなメイクになる。

詩織は違和感を感じていたが、チカたちは
“いつもの詩織だ”
という。


4人で廊下を歩いていると開はメイクした詩織をみて
“記憶戻ったんすね”
と大喜びして抱きしめてくる。


詩織は慌てて
“記憶戻ってない”
と引きはがすと、開もすぐに気づき
“まだ2号のままか”
と勝手に落ち込みだす。


チカは面白くなさそうにその様子を見ていた。





放課後にチカたちと遊ぶため、詩織は明夫に連絡を入れる。


チカはさりげなく詩織に開との関係にけん制を入れていた。


詩織は開に興味なさそうにしている。


友人の一人が詩織に復活した記念としてプレゼントを送るので、詩織は快く受け取る。







詩織が廊下を歩いていると、見知らぬ女子生徒にすれ違いざま
“ビッチざまあ”
といわれる。


そのことをチカに話してみると、原口という女子生徒だという。


詳しく聞くと、詩織は原口の彼氏を寝取ったのだという。


チカたちは
“酔って一回ヤっただけで男がマジになったって詩織が言ってた”
というので、詩織は
“あたしいつもそんなことしてたの?”
と驚愕する。


詩織は記憶喪失前は彼氏が常にいて、男にモノを貢がせる女だったのだという。


そんな詩織を友人たちは
“うらやましい”
と称賛するが、詩織は過去の自分に戸惑っていた。


詩織は
“それってホントにビッチって言われても仕方ない”
と思うが、チカは
“ナメられてる”
という。


詩織は記憶喪失前の自分についての情報収集が必要だと感じる。


トイレの個室にいる際に、女子たちが噂話していた。


詩織はどさくさに紛れて
“E組の菊川詩織どう思う?”
と言ってみる。


女子たちは詩織が言ったと気づかづに話し出す。

・イキナリ地味になってウケた

・前は自分のこと女王様と勘違いしてた

・可愛いのではなくケバイだけ

・女とブサ男の前じゃ横柄なのに、モテ男の前じゃカワイコぶる

・嫌われてるのに気づいていない

・事故のこと誰も同情してない

・援助交際していたらしい

・ハプニングバー出入りしてた

・男とヤりまくって病気もち

など散々だった。


また
“情報源はチカ”
というのを知る。


詩織はチカが開と二人で話しているのを発見し、盗み聞きしてみる。


開は詩織をあきらめられない様子で、チカはいつでも相談に乗ると開にすり寄っていた。





詩織はその日は早退して、チカにメールで
“私のウワサ流したでしょ?あれってドコまで本当なの?チカは開くんが好きなの?”
と聞いてみる。


詩織は純粋に情報収集をしたいだけだったが、チカは敵意むき出しで
“本当かなんてどうでもいいじゃん、詩織が軽い女だってことに変わりはないよ”
と返事が来て話にならなかった。


詩織はチカたちに関係を切られたことよりも、噂の真相を知れなかったことを残念そうにしていた。


“病気持ち”
という言葉で不安になる。


詩織は不安を紛らわせるため、服のまま海に入って遊びだす。


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シックス ハーフ 4話のネタバレ

詩織がずぶぬれで家に帰ると明夫は驚いて心配する。


詩織は
“明日から学校行きません”
というので明夫は心配して質問攻めにする。


詩織は
“ほっとけよ、行きたくないもんは行きたくないの”
と八つ当たりして部屋に引きこもる。


真歩は
“本性が出た”
というが、明夫は
“ほっとけないよ…”
と心配そうだった。


詩織は自室で
“なんでよ…全部あのコがやったことじゃん。なんで全部あたしにかかってくんの?目が覚めたらココにいただけなのに…”
と落ち込んでいた。





明夫は高校に行って開に話を聞きに行く。


開は詩織が休んでいることを知らなかった様子で驚いていた。


開は詩織と付き合っていないことを告げると、明夫は残念そうにしていた。


明夫は
“詩織は意地っ張りで弱音はほとんど吐かない、そういうところは記憶をなくす前といっしょ”
と詩織のことを話してほほ笑んでいた。





詩織はいら立ち真歩が作った食事に
“マズい”
といって八つ当たりする。


他にも明夫に無茶な要求をして困らせていた。


詩織が産婦人科に検査に行こうと歩いていると、開がやってくる。


開は明夫やチカが詩織を心配していると告げると、詩織は
“バカじゃん?”
と鼻で笑う。


詩織は
“どうだった?大好きな詩織先輩がビッチだった感想は?”
と開を挑発すると、開は詩織を殴る。


詩織が帰ると、明夫は心配するが詩織は
“この街を出たい”
と身勝手なことを言い出す。


明夫は
“3人でどっか遠くに引っ越そう”
と言い出すが、詩織は一人で行くつもりだという。


真歩は
“引っ越しなんて絶対反対。パパが遺した家を売るなんてありえない”
と淡々と指摘する。


明夫は
“家族がバラバラに暮らすことは許さない”
と反対するが
“自分が頼りないから詩織の力になれなかった、真歩にいろんな負担をかけてしまった”
といって謝罪する。


詩織は卑屈になっており
“あたしのこと鬱陶しいんでしょ、本音をいいなよ”
というと、明夫は詩織の顔を掴み顔を近づけ
“俺大好き。俺は大好き”
という。


詩織が泣き出すので、明夫は
“寂しかったんだよね、ごめんね”
という。


落ち着いてお茶を飲みながら話になるが、詩織が
“私性病かもしれない”
というと、明夫は驚いてお茶と吹き出す。


真歩は
“アンタ計算高いからうっかり妊娠とか病気もらったりなんて失敗はない”
と指摘する。


明夫は
“大丈夫、僕がドコでも一緒に行く”
と産婦人科に一緒に付き添うという。


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シックス ハーフ 5話のネタバレ

詩織は学校に行ってみる。


詩織はチカを呼び出しカマをかける。


詩織は
“記憶戻った。開には本当のこと言う”
というと、チカは慌てて
“私、開くんと付き合ってる”
と話し出す。


チカは噂を流したのは自分だと認めて、開にはそのことを言わないように懇願する。


チカは
“援助交際や乱交は全部嘘…”
というと、詩織は安心する。


詩織は記憶は戻っていないが、これ以上詩織に何かしたら開にすべてバラすと釘を刺す。


詩織は
“開が自分の方を信じると自信があるなら試してみれば”
というので、チカは観念した様子だった。


チカは友人二人にも詩織にかかわらないように注意する。





チカは開に詩織が学校に来たと告げる。


開が詩織を気にしている様子だったので、チカは泣き出す。





詩織は家に帰ると風呂掃除をしておく。


真歩は無反応だった。


真歩は明夫に
“最近なれなれしくてウザい。あの人バッカ庇ってる、ズルい”
と愚痴るが、明夫は上手く真歩をなだめる。





詩織は自分のことを明夫に聞いていた。


10年前に母がいなくなってから、家事と真歩の世話は明夫がしていたのだという。


詩織は小学校の終わりごろからグレはじめて、明夫を避けて真歩に暴言を繰り返すようになっていた。


それを聞いた詩織は
“わたしいい子になる、真歩とも仲良くなれるように頑張る”
と明夫にいうと、明夫は
“のびのびしてればいいと思うよ”
とこたえていた。





詩織は真歩に歩み寄ろうとするが、真歩は
“明夫の頼みでもムリ。私にしたことは許せたとしても…”
という気持ちだった。


その日は明夫は久々の飲み会でかえりが遅かった。


10時ごろに酔った明夫から電話が来る。


楽しんでいる様子に、詩織はいら立っていた。


真歩は
“自分だって散々無断外泊したくせにとやかく言うな”
と詩織に指摘する。


明夫が帰ってくると酔っており、詩織は支えながら部屋に連れていこうとする。


明夫が重くて二人は倒れると、明夫は
“いいにおいだね”
という。


その言葉を聞いて詩織は何かを思い出す。


詩織の記憶の中で明夫は
“俺はしーちゃんが嫌いだ”
と冷たく言い放っていた。


詩織は
“今のなに…?”
と自分の記憶に困惑する。


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シックス ハーフ 1巻の感想

詩織の記憶喪失前後のギャップがいいです!


私の個人的な印象だと、記憶喪失前の詩織は大嫌いなタイプです。


ケバいだけの勘違い女さんで、妹の真歩を見下しまくっているクズのようですね。


どんな高校にも、こんな感じの女子っていますよね。


男をもてあそんでるつもりでしょうが、男側からすれば一発ヤれれば本望なので逆に男に遊ばれているのに気づいていない可哀そうなタイプです。


つるんでる女子たちもロクなヤツはいないようでした。


SNSでのプライベート自慢に全力投球するような、見栄を張るだけに生きている排他的でくだらない人間性が伺えます。





それに対して、記憶喪失後の詩織はそんな以前の自分を知って戸惑っている様子です。


記憶喪失後の詩織は“普通の女子”といった感じですね。


処女ではない自分を知り、かなり戸惑っていました。


開の姿を見ても“ヤンキーじゃん…”と嫌悪の印象を持っています。


詩織は高校で友達を失ってからも、メゲずに一人で登校しています。


常に複数人でツルんでいる女子は一人で行動するのは相当応えるハズです。


記憶喪失前の詩織だったら、耐えられずにそのまま退学からの転落人生だと思います。


今の詩織はかなりましになっているようです。





詩織の周りの人間も、類は友を呼ぶという感じでクズばかりですね。


開は熱い男のように振舞っていますが、本質的にはただの不良です。


真面目なクラスメイトに絡んだり、女の詩織を殴ったり、関係ない人にケンカを売って返り討ちにあっています。


チカは記憶喪失前の詩織と同類で、他の二人は金魚のフンです。


明夫は最初は献身的は兄に見えましたが、実はただのシスコンでイライラしてきました。


明夫が大人しい優等生の真歩より、ロクデナシの詩織を可愛がっているようで真歩が可哀そうでした。


真歩が卑屈になったのは、詩織だけでなく、詩織の暴言から真歩をフォローしなかった明夫のせいでもあると思います。





詩織はいい子になる宣言をしていましたが、身勝手すぎて逆にいら立ちました。


明夫がたまにハメを外すと、自分のことは棚に上げて嫉妬しています。


不自然なくらい明夫は詩織に甘いですが、詩織が思い出した記憶では過去に何かあったようです。


詩織の記憶の中の明夫は、今の明夫からは想像ができないくらい冷たい表情をしていました。


二人は過去に何があったのか明らかになるのが楽しみです!


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