荒ぶる季節の乙女どもよ。 1巻について
無料で読む方法、あらすじとネタバレ、感想を紹介します!
1巻には1~4話が収録されています。
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荒ぶる季節の乙女どもよ。 とは?
出版社:講談社
発売日:2017/4/7
作者 :岡田麿里, 絵本奈央
あなたの“はじめて”を、わたしにください──。
和紗たちは文芸部に所属する女子5人。
部が「死ぬ前にしたいこと」という話題で沸いたある日、部員の一人が投じた「セックス」の一言……。
その瞬間から、彼女たちは“性”に振り回され始める。
荒ぶる季節の乙女どもよ。 1話のネタバレ
文芸部の女子5人は
官能小説の研究をしている。
気になる文節を音読しては
それぞれの意見を言いあっている。
部長のリカは赤面しながらも
しっかりと自分の意見を言うと他の部員も頷く。
持ち込んだ個人用マグカップにお茶を入れて、
読んできた作品の感想をいいあう緩い活動内容だった。
リカは
“芸術に高められた文字表現の性は認めるが、現実の性は即物的で浅はか”
と学校内でいちゃつくカップルに苦言を呈する。
ニーナ、カズサ、モモコは一緒に帰っていると、
すれ違う男子はニーナの美貌に反応する。
男子生徒たちは文学部でのニーナを
“掃きだめに鶴”
と表現していた。
モモコは
“確かにキャラ的にくどめ?かも…”
と認めている。
先輩の二人は
リカは潔癖すぎて
ヒトミはミステリアス過ぎた。
ヒトミは執筆活動も行っており
出版社に持ち込みも行っているという。
カズサは大人しく地味なタイプだった。
幼馴染の泉は女子に人気があり
そのことで派手なタイプの女子から嫉妬されることがあって困っていた。
カズサと泉はお隣同士で今も交流が続いて仲がいいが、
学校など外ではカズサは泉を避けていた。
中学時代に女子から酷い嫉妬心を向けられて
それが苦痛だったための防衛策だった。
それでも
二人きりの時の関係自体は変わらず仲がいい。
カズサは特にモモコとは仲が良く
“文芸部は居心地が良い、楽しい”
と思っている。
文芸部のみんなで読む本は
“大人の世界”
のものだった。
めくった本棚の本の中の
“破瓜”
という文字の意味を辞書で調べて一人で赤面する。
カズサは無邪気な母親を見て
“…処女じゃないんだな…”
と思う。
母親がおかずを隣の泉にも届けるように言うため、
カズサは持っていく。
イズミが一人で留守番している。
カズサは小さいころから成長した泉の体をまじまじと観察する。
泉はカズサが持ってきた料理を上手そうに食べる。
そんな泉を見たカズサは
“笑った顔は全然変わってないけど大きくなった”
と思う。
カズサの帰り際
泉は昼間の事を思い出し
“人前で話しかけない方がいい?”
と聞く。
カズサは
“わかんない、時と場合による”
という。
カズサは独りになると
“性にふりまわされて疲れた”
と思う。
昼休みなのに
リカは部員を部室に呼び出す。
リカは興奮していた。
“山王丸そるこ”
の新作情報を入手したというと
他の部員たちもくらいついて喜ぶ。
作品の題材は
“死ぬ前にしたい事”
ということで
それぞれの考えを言っていると
ニーナが
“セックス”
と発言する。
空気が凍り付く。
ニーナは改めて
“セックスです”
という。
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荒ぶる季節の乙女どもよ。 2話のネタバレ
リカは
“難聴気味かも…”
というと
ニーナは再度
“セックスです。私が死ぬまでにしたいことです”
と明言する。
同級生のモモコとカズサは赤面して狼狽している。
ニーナが
“触りも知らず死んでしまうのもちょっとどうかと…”
というとヒトミな納得するが
リカは過剰反応している。
ニーナは
“私もうすぐ死にそうなので…”
といって教室に戻っていく。
カズサはその言葉を額面通り受けて
“不治の病?”
と心配するが
ニーナの口ぶりからそうではない様子が伺える。
カズサは
“やはりミステリアスでしたか”
とニーナを見送る。
部室に残った4人は
ニーナの
“セックス”
の一言を反芻していた。
リコはそれを意識しすぎたせいで
自習中に大っぴらに下ネタを話す女子に
“汚らわしいのよ性の獣が”
と大声で叫んでしまう。
教室が険悪なムードになり
男子生徒の一人が
“モテないブスのやっかみ”
という。
リコは悔しくて黙るが
後ろの席の天城という男子生徒が
“曽根崎さんってそんなブスか?割と可愛い気するんだけど”
という。
天城の言葉で空気は和むと
丁度となりの教室から教師が
“うるさい”
と注意しに来る。
リコは天城を睨みつける。
部室には
ヒトミ、カズサ、モモコが先に来ていた。
その日の読書会は
“走れメロス”
だった。
3人しかいないためその日は解散となる。
ヒトミは先に帰ると
カズサとモモコは
“走れエロスって思った!?”
と顔を見合わせる。
二人は同じことを思っていたことに安心する。
帰ろうと二人で出口に向かっていると
泉の取り巻きの女二人が泉のことを話していた。
浅田は泉に告白するつもりの様子。
それを立ち聞きしたカズサは
“泉はモテるからえっちいことしようと思えばできるんだ”
と呆然と立ち尽くす。
カズサは家に帰ったことも
過剰にいやらしいことを考える。
母に泉へおかずを運ぶように頼まれた時も
“たたきキュウリ”
を
“破(れた)瓜”
と連想して
“性的なものを作らないで”
と口走る。
カズサが泉の家に行くとドアが開いていた。
返事がないので勝手に泉の自室のドアを開けると、
泉は動画を見ながら自慰行為をしていた。
二人は見つめあって呆然とする。
泉は動画を消してズボンをはく。
泉はぎこちなく何気ない会話を振るが
カズサは硬直して合図をするだけだった。
泉が
“内緒にしてくれるかな?”
というと
カズサは赤面して
おかずをその場に落してしまい走って帰る。
カズサは
“私のしってる泉じゃない”
と思いながら全力疾走して
目に入る全てが性的なものとしてうつっていた。
目に焼き付いた泉の様子を思い出し
“ムリだよ、あんなの絶対入らない”
と独り言を言う。
“性にふりまわされたくない”
とその場で泣き崩れる。
ニーナは夜道を一人で歩いていた。
誰かにつけられているのに気づく。
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荒ぶる季節の乙女どもよ。 3話のネタバレ
カズサは翌日
帰り道にニーナを見つける。
ニーナは見知らぬ男と歩いており
ニーナもカズサに気付く。
ニーナからメールが来るので
書いてある指示にしたがうことにする。
ニーナは男とファーストフード店に入っていた。
男はニーナのストーカーだったようで、
撃退するためニーナから話しかけた様子。
男はニーナに話しかけられて舞い上がっている。
ニーナは男を上手く手玉に取り話を進めている。
ニーナの合図でカズサが現れる。
カズサは緊張している。
ニーナが
“合図”
をしたため
カズサは指示通り
“股が痒い”
という。
ニーナは
“あの男病気もってんだよなー、あたしもうつされちゃって”
と言いながら股を掻き始める。
それを見た男はニーナに幻滅して凍り付いている。
ニーナはカズサに
“追い払えた、ありがとう”
とお礼を言う。
カズサはニーナの演技力に驚いていると
ニーナは小さいころに劇団に通っていたという。
ニーナは
“知らない人に性の対象にされることが昔から多かった”
といって
その撃退方法を劇団の演出の人に教えてもらったという。
ニーナの持っているノートには
“撃退のシナリオ”
が綿密に書かれていた。
“男が勝手に抱く妄想”
を砕くシナリオだった。
ニーナは
“少女の私はもうすぐ死ぬ”
という。
カズサはそれについて聞こうとするが
ニーナは
“股がかゆい”
と演技をしておどけて見せる。
カズサが家に帰ると
父がいて泉を夕食に誘ったという。
カズサは泉と顔を合わせると気まずくなるが、
泉は慌ててイズミを
“ちょっと話”
といって二階に連れていく。
泉は赤面しながら
“忘れてくれないか”
というと
カズサは
“忘れる!努力はすごくする!”
という。
カズサは泉の行為に対して
“仕方ないことだって本に書いてあった”
と理解を示す。
カズサは自分ばかり衝撃を受けていたが
“泉に悪いことをした”
と自覚する。
“もし自分が見られたら”
を想像して恥ずかしくなる。
リカは部室で
“大人げなかった”
と過剰反応したことをニーナに謝ると
ニーナも
“行き過ぎたことを言いました”
という。
リコの提案で
“セックス”
の代用となる言葉を考えることになる。
リコは
“文学的表現ならばまだいい”
と自説を披露して
“代用となる言葉を明日までに一人10個”
とノルマを課す。
ヒトミは自分が書いている小説について
電話で担当者からダメ出しを受けていた。
相槌を打つが
電話が切れた後
“死ね”
と独り言を言う。
リカは体育の授業中に大っぴらに性的な話をする女子生徒に苛立っていた。
リカの跳び箱を飛ぶ番になると
怒って集中できていなにため下腹部を跳び箱にぶつけて悶絶する。
それを見た園江という女子が
“処女膜破けたんじゃね?”
というと他の女子は大笑いする。
リカは恥ずかしくなり
トイレまで走っていく。
園江は
“今のは可哀そうだったかも”
と反省する。
リカはトイレに行くが
“確認しようがない”
事に気付く。
“何よ処女膜なんて”
と強がるが
水道水で顔を洗いながら平静を保とうとする。
天城がケガをして水で洗うためやってくる。
天城は眼鏡を外しているリカを見て
“曽根崎さんやっぱ可愛い”
という。
リカは照れて
“見るなけだもの”
といってホースで水を浴びせかける。
天城は笑いながら
“これ第三者から見ると青春っぽい”
というと
リコは真っ赤な顔をして走って逃げる。
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荒ぶる季節の乙女どもよ。 4話のネタバレ
部室では
“セックスの別の言い方”
と決める会議が行われている。
みんなの考えをリカが書きだすが
“親父ギャグみたい”
という印象をみんな受けている。
その日はまとまらず
リコは
“明日までに5個”
といって帰る。
カズサはモモコとニーナと一緒に帰ろうとすると、
泉が浅田と歩いているのを見かける。
ニーナによると
“休み時間に「泉に告白する」と言っていた”
ことが明らかになる。
カズサは
“告白”
ときいて慌てふためく。
“泉のお母さん忙しいから代わりに私見ておかないと”
となりふり構わず見に行こうとする。
ニーナが協力すると言い出し
ニーナが隠れて撮影するのをリアルタイムでカズサとモモコが見ることになる。
浅田は泉に告白するが
“浅田さんのことそんなふうにみたことない”
と断る。
カズサは安心するが
浅田は
“誰か好きな子いるの?”
と簡単には引き下がらない。
泉は
“いないけど…”
と弱気な返事をするので
浅田は
“だったら考えてみて”
と食い下がる。
“すぐにじゃなくてもいい”
というので
泉は押されて返事を保留することになる。
泉は撮影しているニーナに気付く。
ニーナが責められそうになるので
カズサが出てきてニーナを庇い
“あの子のこと好きなの?”
と尋ねる。
カズサは
“ちゃんと断ってなかった”
と追及する。
泉は
“好きな相手もいないのにばっさり断るのは悪いかと思った”
といういと
カズサは
“なにそれ”
と憤慨する。
カズサは
“やっぱりいアレがしたいからってこと?”
というと
泉は
“あれって何だよ?”
と問いかける。
カズサは
“えすい…ばつ”
といって恥ずかしくなり走って逃げる。
泉は言われた瞬間は何のことだかわかっていないが、
少し考えるとすぐに気づく。
ニーナはカズサに
“さっきのは泉くん可哀そうだったと思う”
という。
ニーナは
男女の考え方の違いを説明する。
カズサは
“自分の知っている泉と現在の泉”
の差に葛藤している。
ニーナはストレートに
“カズサは誰としたい?”
と聞く。
カズサは
“どうしてもなら、泉”
とこたえると
ニーナは
“それって泉くんのこと好きって事なんじゃないの?”
と指摘する。
カズサは泉との小さいころからの記憶を思い出し
“泉が好き”
と自覚する。
翌日
カズサは熱を出して学校を休む。
“知恵熱”
だと自覚していた。
文芸部の部室ではニーナが
“カズサのダイイングメッセージ”
として
“えすいばつ”
を提案し採用される。
リカは
“スマートさで本質をとらえている”
と絶賛する。
リコは決定を宣言すると
“却下します”
といって校長が部屋に入ってくる。
校長は
“今月をもって文芸部は廃部になります”
という。
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荒ぶる季節の乙女どもよ。 1巻の感想
文芸部は男子中学生も真っ青なレベルのドスケベ集団ですね…
特にリコが好奇心旺盛で
“性食鬼”
の主人公にそっくりです。
非常に細やかでいい描写として
ニーナ以外の地味なタイプの4人のスカートの丈はひざ下です。
4人は
“自分は地味な女子”
と自分で認識しているようです。
それに対してニーナは自分でも
“私可愛い”
と言っていて自覚があるかのように、
短めのスカートです。
よく見ると
モモコはほんのわずかに膝上で
“ささやかなプライド”
を感じさせてくれます。
ヒトミはいい感じで
“喪女”
というイメージですね。
ヒトミはセリフ自体が非常に少ないので、
まだまだ未知数です。
そのうちとんでもない一面を見せてくれるかもしれないので楽しみです。
ラストの校長の淡々とした感じが面白いです。
それまでの描写で
誰かが部室の外で活動を聞き耳立てていました。
アレはおそらく校長でしょう。
部の活動内容を知ったら廃部は当然だと思いますね…
やっている内容があまりもアレ過ぎて
“活動報告”
とかどうしてるのか非常に気になります。
もしも他の運動部のように
“部費”
が出ているのであれば
他の部活動をしている人たちは納得しないですよね。
“同好会”
として存続ならアリだと思いますけど、
“部活動”
として学校側の公式を貰うのは今の活動内容だとどう考えてもムリですね…
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