Say,good-bye(単行本)について
無料で読む方法、あらすじとネタバレ、感想を紹介します!


⇒無料で「Say,good-bye」を読むならコチラ♪
※試し読みと違い1冊丸ごと読めます!

▽▼▽クリックで無料試し読み♪▽▼▽
※「セイグッバイ」で検索です



Say,good-bye(単行本)とは?

Say,good-bye(単行本)は
中野純子先生の短編作品傑作選です。


中野純子先生は2012年に急逝心疾患で逝去されています。


「ヤングユー」誌で掲載された中から選りすぐりの話が収録されています。


収録話は以下の通りとなります。

・アタシに愛を

・10月のヒロイン

・盛春少年 No.1

・盛春少年 No.2

・盛春少年 No.3

・盛春少年 No.4

・有千花

・Say,good-bye



アタシに愛を のネタバレ

愛子は男性向け成人雑誌で以下のような募集を募る。


子供が欲しい、けど結婚したくない。
こんな私に原始的な方法で精子を提供してくださる男性募集!
認知も養育費もいりません。
ご自分の遺伝子に自身のある方
まずは手紙でアクセスを!

25歳 OL 山田愛子


一郎は既婚者だった。


妻の礼子とは仲が良かった。


一郎は子供が欲しかったが妻にはその様子は内容だった。


愛子の募集を見つけて応募する。


愛子の元にはたくさんの応募が届いたが、
殆どが下心のみの応募だった。


その中から愛子は
一郎の
“子供が欲しい”
という強い想いがこもった手紙を選択する。


愛子と一郎は喫茶店で待ち合わせると、
お互いに好印象を持つ。


愛子は早速一郎を自宅へ連れていく。


お互い服を脱いで行為を始めようする。


一郎は愛子にキスしようとするが
愛子は
“キスはしないでおきましょう
 奥様だけにとっておいてください
 私は妊娠できればいいんだから”
という。


愛子はこれまで
“恋愛っぽいこと”
はしたが
“愛しい”、“恋しい”
という感情は湧いてこなかったという。


“結婚なんて考えただけで面倒くさい”
と思っていた。


行為が終わると
お互い相性が良かったことを確かめ合う。


愛子は一郎以外の男は下心ミエミエというが
一郎は
“自分にもそういう気持ちはある、妻以外の女性を知らなかった”
という。


一郎は愛子との行為を
“妻とのよりも素晴らしかった”
と思うがそれは言わないようにする。


愛子はできてなかったら
もう一回お願いと言って一郎を送り出す。





一郎は自宅で妻の礼子を抱くが
礼子は避妊をしっかりとしている。


愛子は一郎を呼び出し二回目を終える。


一郎の母は完璧な主婦だったという。


しかし
父が定年退職した日に離婚を突き付けて
“これからは自分の人生を生きたい”
といったという。


一郎はそんな母を
“かっこいい”
と思い
父のような夫にはなりたくないという。


そのため
礼子に無理やり妊娠を迫るようなことはしていなかった。


そんな一郎を愛子は
“フェミニストなんだね”
という。


愛子は
“今日のはズシッときた”
といい妊娠の手ごたえを感じている。


しかし
妊娠していなかったため一郎に電話する。


一郎は同僚の前で愛子からの電話を取り
“愛子”
と下の名前で呼ぶ。


同僚たちは妻の“礼子”ではない女性の名前を一郎が口にしたため、
うらやんで嫉妬している。


一郎は愛子の元を訪れる。






一郎と愛子は約束していた日があったが、
愛子が体調を崩してしまったため前日に一郎に中止の電話をする。


一郎は心配してすぐに看病に向かう。


愛子は優しくしてくれる一郎を好きになりそうで困っていた。


一郎が愛子の部屋を訪れると
愛子は
“変だよ、なんでデキないの?”
と泣き言をいう。


愛子は高校時代に中絶をした経験があり
その罰だと思っていた。


“いらないときはデキモノみたいに切り捨てといて、今更欲しがるなんて身勝手だ”
というと
一郎は
“考え過ぎだ”
という。


愛子は
“あんたにはわからない
 男の人なんてやるだけだ
 子供を堕ろすのも産むのも
 痛みを背負うのは
 女なんだから”
と八つ当たりをする。


一郎は
“お大事にね”
といって帰る。


家に帰ると礼子がご機嫌で一郎を迎える。


礼子の勤め先の店で新店舗の重要な役を任されたという。


一郎は礼子が夢を語る姿を見て
“誰よりも素敵だ”
と思が
それでも一郎は子供が欲しいと思っている。





一郎に愛子から電話が入る。


一郎は前回気まずい別れ方をしたため
もう電話は来ないと思っていたが喜んで愛子のもとへむかう。


その日はクリスマスの前日だった。


愛子は
“明日は奥さんとデートするの?”
というが
一郎は
“やめよう、そういう話は”
と言って窓際で愛子を後ろから突く。





最初に決めたルールの
“排卵日以外の一切の交流はなし”
を守った関係がしばらく続く。


ある日
一郎が愛子の部屋にいるときに
愛子の実家から母が自殺したという報せが届く。


一郎はロクな慰めを言えずにそのまま別れて
愛子からの連絡は途絶えていた。


“愛子から連絡する”
がルールだったため一郎は待つしかなかった。


愛子の家庭は母子家庭だった。


愛子は
“この性格は母譲り”
と言っていた。


一郎は心配になり
ルールを犯して愛子の部屋に行く。


愛子は泣きながら
“好きになるのはルール違反だよ
 今のうちに終わりにしなきゃ…”
というが
一郎は
“終わらせない”
といって愛子を抱きしめる。


“終わりになんてできない”
ことは愛子も一郎もとっくにわかっていた。


愛子と一郎は初めてキスをする。





翌朝
一郎は家に帰ると礼子に
“礼子さん
 別れてください”
と土下座する。


礼子は
“そんな気がしてた”
と一郎を責めようとしない。


礼子は泣きながら
“全部話して、最初から”
という。





その後
愛子と一郎は幸せに愛し合って暮らしている。


しかし
二人には最後まで子供はできなかった。


⇒無料で「Say,good-bye」を読むならコチラ♪
※試し読みと違い1冊丸ごと読めます!

▽▼▽クリックで無料試し読み♪▽▼▽
※「セイグッバイ」で検索です



10月のヒロイン のネタバレ

高校一年の水野は
高校三年の佳奈子に告白をする。


佳奈子は“例のごとく”断る。


佳奈子は学校一の有名な美人だった。


佳奈子は2年前に
甲子園に出場した彼氏がいた。


しかし
その彼氏は佳奈子を庇い交通事故でなくなっていた。


水野は諦めずにしつこく佳奈子に付きまとう。


佳奈子は学校では
“伝説的ヒーローの思い出に生きる悲劇のヒロイン”
という扱いで全男子生徒の憧れだった。


水野がしつこいため
佳奈子は気づかれないように帰る。


水野は佳奈子の友人の鈴子にそのことを伝えられ
“作戦考えなきゃ”
と思っている。


鈴子はまだ2年しかたってないことを前置きして
“あの夏を
 経験した者でないとわからない
 その彼を失った時
 どれだけショックだったか”
と泣きながら説明する。


水野は
“男忘れるには
 新しい男に限ると
 姉が言っていた”
というと鈴子に殴られる。


水野は諦めていない。


佳奈子が一人で帰っているところに話しかけに行く。


佳奈子は
“いつか誰かを好きになったら
 自分から告白する”
と決めているという。


そして
スーパースターを付き合っていた自分には、
水野とはみっともなくて付き合えないという。


怒って帰る佳奈子を見て
水野は
“手ごたえ出てきた!”
と思う。





佳奈子は珍しく遅刻しそうになっていた。


家の前で水野が原付で待機していた。


仕方なく原付に乗せてもらうが事故に遭ってしまう。


佳奈子も水野も軽いけがだったが
鈴子は放課後に心配になってお見舞いに行く。


猫をよけようとして転んでしまった様子。


鈴子は昔の彼氏を持ち出して
水野をきつく責めるが
佳奈子が
“もうやめて
 聞きたくない”
という。


鈴子も水野も佳奈子の怒りを理解できていない様子。


佳奈子は自分の本当の気持ちを話し出す。


佳奈子は死んだ彼氏のことは好きでもなんでもなかったという。


みんなから注目されて気分が良かったから付き合っていたのだという。


嫌いではないが友達としか思えなかった。


周りのみんなほど彼の子をと特別視していなかった。


そんな佳奈子を庇って彼は死んでしまったため
“馬鹿みたいでしょ…”
という。


佳奈子の検査のため看護師がやってくる。


鈴子は何も言わず病室を出ていき
水野は猫を連れて出ていく。



鈴子は
“彼との思い出をみんなで宝物みたいにしてきた”
と思っていた。


しかし
佳奈子はそうでなかったことを知り
“佳奈子はものすごくつらかっただろう”
と涙を流す。


佳奈子た退院して学校に行こうとすると、
水野が待っていた。


水野が猫を飼いだして芸を仕込んでいるというと、
佳奈子は猫が芸をマスターしたら見に行くという。


⇒無料で「Say,good-bye」を読むならコチラ♪
※試し読みと違い1冊丸ごと読めます!

▽▼▽クリックで無料試し読み♪▽▼▽
※「セイグッバイ」で検索です



盛春少年 No.1 のネタバレ

ユウタとミノルは高校の入学式で再会する。


ミノルは北海道にいるはずだったので、
ユウタは驚く。


ミノルはユウタに
“逢いたかった”
というた
ユウタは会いたくなかったと思う。


ユウタの母はバーを経営している。


ユウタが帰ると
バイトの大学生の理子が仕事をしていた。


ユウタは理子にミノルがいたことを告げると
理子は
“3年ぶりにあえてめでたい”
というが
ユウタはそんなわけないという。


ユウタの母が起きてくると
理子はユウタの学校に可愛い女の子がいたと報告する。


母はユウタに
“私よりいい女なの?”
と詰め寄る。


理子は嫉妬する母の姿を見て面白がっている。





ユウタのクラスでは他のクラスの可愛い女子が話題になっていた。


一番かわいいのはミノルということになる。


ユウタとミノルが知り合いだということが知れ渡ると、
男子生徒たちは二人の関係を問い詰める。


“親同士の結婚で一緒に住んでいたい時期がある”
と説明する。


ユウタは卓球部にスカウトされる。


卓球部員たちの目当てはミノルで
ユウタが入るのであればマネージャーをするというからだった。


ユウタは卓球部にはいることになる。


部長はミノルに気がある様子で
ユウタはそれを気にとめていなかった。


ミノルがユウタに依存するようになったのは
一緒に住んでいるときにおねしょの後処理をしてくれたからだった。


それだけのことでミノルはユウタに心を預けてしまった。





卓球部の合宿で
ミノルは部員たちのおにぎりを作っていた。


部長はミノルの手伝いをしながら
ユウタとの関係を探ろうとする。


ミノルは
“彼女という表現は
 当てはまらない
 私たち約束したんです
 お互いに一生他の人は愛さないって”
という。


部長はミノルとのラリーで
“とろい、鈍い、どんくさい
 なんでこんなタマが返せないんだ”
と八つ当たりをする。





就寝時に
ユウタたち一年生は男子の部屋で寝る準備をしていた。


ユウタが部長に八つ当たりされているのを冷やかして唄にしていた。


部屋にミノルが現れる。


男子たちは驚いていると
ミノルは広い部屋に一人で怖くて眠れないという。


ミノルはユウタを連れて行こうとするがユウタが躊躇っていると、
ミノルがユウタの布団で寝ることにする。


ミノルは部長の安田をおちょくる歌を聞いていた様子。


他の男子たちは
ミノルが男子部屋で寝ることを黙っていることにする。


⇒無料で「Say,good-bye」を読むならコチラ♪
※試し読みと違い1冊丸ごと読めます!

▽▼▽クリックで無料試し読み♪▽▼▽
※「セイグッバイ」で検索です



盛春少年 No.2 のネタバレ

ユウタとミノルは12歳の時に
“僕は一生君一人だけを愛します”
と誓い合っていた。


15歳の春にその誓いを破ることになる。


ユウタと理子はセックスフレンドだった。


理子はユウタとミノルの関係を全て知っていたが、
特に嫉妬はしていない。





安田はユウタにミノルとの関係を追及すると
ユウタは
“自分の方からミノルを突き放すことはできない”
と頑なに主張する。


安田はユウタを
“気に入らない”
といって殴る。





ユウタがミノルをそういう扱いをするのには理由があった。


ユウタの母とミノルの父が再婚した時に、
ミノルは寂しさを感じて引き籠りになってしまった。


親たちは
“ちょっとスネてる”
と軽く見ていたが
ユウタだけが事の重大さに気付く。


ミノルは部屋から出れずに
トイレに行くのを我慢して軽い膀胱炎になるほどだった。


ミノルは
“お父さんの笑う声を聴くと、「お前なんかいらない」と言われてるみたい”
と感じていた。


ユウタは
“僕がこの子を守らなきゃ”
と思うようになる。


・側にいてくれる

・決して嘘をつかない


という人間がミノルには必要だった。






安田はミノルを諦めていないとユウタに告げる。


ユウタは
“どうぞお好きに”
という。






卓球部の一年男子たちが慌てた様子でユウタに話しかける。


合宿の時のミノルが泊まりに来たことが、
尾ひれがついて噂話になっているのだという。


部長の安田は学校側にはうまく誤魔化したという。


卓球部は信頼が厚かったため、
教師たちも安田の言葉を信じた。


安田は部室で一年生たちに真相を確かめる。


ユウタは安田の目を見ながらしらばっくれて
安田も
“よし”
といってユウタを信用することにする。


しかし
ミノルが
“どうしよう
 合宿のことバレれちゃってる”
といいながら部室に入ってくる。


部室の空気が凍り付く。


安田はユウタを殴り
他の一年生は安田を止めている。


ミノルは自分の責任だと主張するが
安田の怒りは収まらない。


安田は
“やったやらないの問題じゃない
 とにかくこいつに我慢ならない”
というと
ユウタは
“まともな奴ならなにもしいないさ
 兄妹なんだから”
という。


⇒無料で「Say,good-bye」を読むならコチラ♪
※試し読みと違い1冊丸ごと読めます!

▽▼▽クリックで無料試し読み♪▽▼▽
※「セイグッバイ」で検索です



盛春少年 No.3 のネタバレ

ユウタは
ミノルが正妻の子で自分が愛人の子の腹違いの兄妹であると打ち明ける。





ミノルは家に帰ると
男とのデートに向かう母を見て呆れていた。


ミノルの父と離婚した時に
ミノルと一緒に隠れて二人の話を聞いていたことを思い出す。


ミノルの父はユウタを引き取ろうとしていた。


ミノルの父は
“私にとっても血を分けた息子だ”
といってユウタの母を説得する。


ユウタの母は
“認知してくれるならだれでもよかった”
と言っていた。


ミノルの父には正妻がいたが
ユウタの母にも他に男がいた。


ユウタの母は
“あなたの子かもしれないしそうでないかもしれない”
という。


ミノルの父は血液検査を持ち出すが
ユウタの母は
“自分の子供でなければいらないのね、その程度の愛情で私からあの子を取り上げようというの?”
という。


その時に
ユウタは自分の父の正体の感傷に浸る余裕はなかった。


“ミノルになんて声をかければいい?”
と考えるので精一杯だった。


ミノルは
“なにがあってもって誓ってくれたよね?”
と泣きながら言うので
ユウタは
“うん”
と応えることしかできなかった。


ユウタはその晩
店で酔いつぶれて翌日の学校をサボる。





ミノルはユウタがいないため
ユウタの家に行こうとすると安田に引き留められる。


ミノルは安田がユウタを殴ったことを許していない様子。


安田は自分の気持ちをミノルが察していることを前提に
“あの話で納得するというのは無茶だ”
といって
ユウタとミノルの関係を追及する。


ミノルは
“部長だからってそこまで立ち入る権利はないほっといてよ”
と怒り出す。


安田はそれでも
“ミノルを自分の彼女にするつもり”
というが
ミノルは
“私はユウちゃんのものなんだから”
といって泣きながらユウタの家に向かう。






ユウタは出勤してきた理子を誘い店のソファで抱き合っていた。


二人は行為が終わった後
半裸の状態でミノルとユウタの関係を話している。


ミノルが店のドアを開けると
裸のユウタと理子に鉢合わせとなる。


⇒無料で「Say,good-bye」を読むならコチラ♪
※試し読みと違い1冊丸ごと読めます!

▽▼▽クリックで無料試し読み♪▽▼▽
※「セイグッバイ」で検索です



盛春少年 No.4 のネタバレ

ミノルは泣きながら去っていく。


理子は慌ててミノルを追いかける。


ユウタはその場で俯いている。


理子はミノルに追いつき
喫茶店に入り落ち着いて話をする。


自分とユウタとの関係を
“セックスフレンド”
と説明する。


ユウタがミノルを忘れたいと言っているのを聞いて
自分から誘ったのだという。


ミノルはユウタが自分のことを想っていたことを知り意外そうな表情をする。


理子はミノルが大人しく話を聞いている姿を見て
“ユウタから聞いた話よりちゃんと大人になっている”
と安心する。


理子は
“ユウタは裏切ってはいない
 欲しいのはユウタの
 心だけなんでしょ?”
という。


理子はミノルとユウタの年齢を指摘して
“ユウタがミノルを裏切ろうとした理由を考えてみて”
という。





ミノルは落ち着いた様子で
ユウタの元を訪れる。


ユウタは自分から提示する手段は三つあり
決定権はミノルにあるという。



別れる



血液検査で他人か兄妹かはっきりさせる



一生ミノルを抱けないのは嫌だ


ミノルは
①を即答で嫌がり
②にも“簡単に割り切れない”という。


“ユウちゃんを離れるのは嫌”
というと
ユウタはミノルを抱きしめる。


ユウタはミノルをホテルに連れていく。


キスをしてユウタがリードをするが
ミノルは途中で拒絶する。


“やっぱりだめだよ
 もしも…”
というミノルに
ユウタは①を選択せざるを得ないと思い
“頑張って忘れよう
 強くなろうよ”
という。






ユウタは安田にミノルと離れるため退部の意思を告げるが、
ミノルの方が先に退部を言ってきたことを知る。


安田は
“マネージャーより部員の方が貴重”
というと
ミノルは
“ほんとはまだ続けたかった”
と嬉しそうに笑う。





放課後
ユウタとミノルはすれ違いざまに目が合うが、
お互い声はかけない。


⇒無料で「Say,good-bye」を読むならコチラ♪
※試し読みと違い1冊丸ごと読めます!

▽▼▽クリックで無料試し読み♪▽▼▽
※「セイグッバイ」で検索です



有千花 のネタバレ

亮一と亮子は双子だった。


父の仕事の関係で転校を繰り返している。


二人は転校先の中学で違うクラスになる。


亮一のクラスは問題なさそうな生徒ばかりだった。


亮子は隣の席の有千花が気になっている。


有千花はミドリ色の目をしていてとても美人だった。


クラスメイト達は
“有千花に近寄らない用がいい”
というが
亮子は有千花に興味を持つ。


亮子は家で親に
クラスに有千花というとてもきれいな子がいて驚いたと興奮気味に話す。


両親はその話よりも子供の勉強にしか興味がない様子。


亮子は有千花の悪い噂をクラスメイトから聞かされていたが、
気にしてはいなかった。


有千花は今までに駆け落ち未遂を二回もしているのだという。


亮子は有千花と仲良くしようとすると、
クラスの女子たちは亮子から距離を置くようになる。


有千花も涼子と話すのが楽しい様子で
二人は仲良くなる。


亮一はクラスの男子から涼子の心配をされるが
“「男好きが涼子に移る?」少しくらい影響されて丁度いい”
という。


有千花は亮子に自分の祖母は高級娼婦だったことを打ち明ける。


有千花は
“奇麗なドレスを着て社交界のパーティに出ていた”
と誇らしげに言うと
亮子は
“きっと素敵だったろうね”
という。


有千花は
“そう言ってくれたのは亮子だけ”
と嬉しそうにする。


亮一は
“10万円で有千花を買える”
という話をクラスメイトから聞いて気になっていた。


有千花は亮子と話す亮一を見て
“ちょっとイイね”
という。


亮一は
“10万円”
という金額で有千花を買えることが安いのか高いのかわからなかった。


有千花は亮子に
“お金ためてこんなシケた町出ていきたい”
と愚痴っている。


よそ者のことまで何でも知りたがる田舎の空気に嫌気がさしている様子。


亮子は
“転校の多い亮子と亮一はそれが普通になっているが、田舎の人は相手のことを何でも知らないと怖いのではないか?”
という。


亮子が
“転校を繰り返してきたが
 自分から友達になりたいと思ったのは
 有千花だけ”
というと有千花は照れて嬉しそうにする。


有千花と亮子が一緒に帰ろうとしていると、
男子学生が有千花に話しかけて連れていく。


亮子は
“有千花に似合わない、良くない”
と思うが見送るしかできない。


自宅で母親が
有千花のことを“不良娘”といって亮子が仲良くしていることを咎める。


母は激怒しているが
亮子は
“何も聞かないくせに”
といって
自分が有千花の話をしていてそれをちゃんと聞いていれば、
他人の有千花に対する中傷は気にならないハズと主張する。


亮子は母に対する溜め込んでいた感情を爆発させる。


母は亮子たちよりも外聞を気にしていた。


各地を転々として心細く母に守ってもらいたかったが、
母は亮子の言葉を聞かず他人のいう事の方を優先していた。


亮一は亮子の気持ちも母の気持ちも把握していた。


亮子には同じ立場の亮一がいたが、
母はひとりぼっちだった。


亮一は亮子に
“母さんの気持ちを考えてみた?”
とはいえずに外にタバコを吸いに行く。


亮一は有千花が男に襲われているのを見つける。


男は
“毎度毎度あんな金払えるか”
と逆上しているが
有千花は引かずに
“だったら気安く触んじゃないこのブタ野郎”
と罵っている。


亮一が止めにはいるが男に反撃されて倒れてしまう。


男は有千花の服を無理やり破りだすが
亮一は近くにあった石で男の後頭部を殴って昏倒させる。


亮一と有千花は男が死んだと思う


有千花は亮一の手を引いてその場から離れる。


しばらく走って一休みしていると
有千花は亮一の顔の血を
“ふかなきゃ”
といって舐め始める。


亮一は顔を真っ赤にして従っている。


有千花は
“大丈夫よ
 誰もあんたがやったなんて
 思っていない
 今夜のことは全部
 忘れてしまうの”
というと
亮一は有千花と目を合わせることができないまま頷く。


有千花はそのまま消える。


それ以来
その町の住人で有千花の姿を見た人はいなかった。


男は生きていた。


男は亮一に会いに来て
二人でタバコを吸っている。


亮一は
“殺すつもりでやったのに”
というと
男は
“お前ごときに殺されたんじゃ
 みっともなくて生きていけない”
と笑って見せる。


男は有千花がいなくなって正直ほっとしているという。


有千花にハマっていった自分が怖かったという。


亮一も有千花にハマっていった亮子のことを想い同意する。


亮一は
“有千花
 君にもう一度逢いたい”
と思うが
“有千花
 もう二度と
 僕の前に現れるな”
とも願う。


⇒無料で「Say,good-bye」を読むならコチラ♪
※試し読みと違い1冊丸ごと読めます!

▽▼▽クリックで無料試し読み♪▽▼▽
※「セイグッバイ」で検索です



Say,good-bye のネタバレ

真と悟は姉弟だった。


二人は裸で悟の部屋で抱き合った後だが
真は
“もうやめよう
 これっきりで
 おしまいにするのよ
 結婚するの”
と結婚を打ち明ける。


悟は慣れた手つきで真を車イスに乗せて、
実家まで来るまで連れていく。


真は半年前に職場の同僚にプロポーズされて、
きのう受けたという。


母親は喜んでいた。


悟は真を実家に送るとすぐに帰っていく。


母は
“悟が近所で同性愛者だと噂になっている”
と心配するが
真は
“悟は正真正銘のストレートよ
 私が保証するわ”
という。





悟は小さいころから真にしか興味がなかった。


学生時代、
同級生たちは
“悟の姉ちゃん奇麗でいいよな”
と羨ましそうに言っていた。


悟は姉の真と同様に美形なためモテたが、
真以外の女性にラブレターを貰うが断っていた。


真は
“すごく可愛い子じゃんもったいない”
というが
悟は
“タイプじゃない”
という。


そのころは
真は冗談で
“悟のタイプはアタシだもんね”
というと
悟は
“気色わりぃこというなよバカ”
といっていた。


悟は隠そうとしていたが
真には悟の気持ちはバレていた様子。





悟は真の結婚相手の水原との食事会に行く。


悟は水原に
“冴えないけど
 車イスの嫁さんもらうのだから
 根性はあるんだろう”
と思い
過去に真をあっさりと捨てた男を思い出す。


その男は
真がバイク事故で両足が動かなくなったと知ると、
真から離れて行った。


真はトイレに行くと席を外す。


水原は悟の前で真を
“強い女性だ”
と褒める。


“悟が支えてくれている”
と真はいつも言っているという


水原は
“これからは自分がその支えになれればいいと思っている”
という。


悟は
“教えてやろうか?
 不自由な体を
 リラックスさせて抱くコツとか
 どうされるのを好むとか…”
と思うが黙って話を聞いている。


食事会は何事もなく無事に終わる。






悟は
“あいつで俺の代わりが務まるのか”
というが
真は
“替わりじゃない
 あの人は悟とは違う
 私を幸せにできる人”
という。


悟は
“俺は何だったんだ?”
と嘆くが
真は
“肉親の愛情だけで一生を過ごすなんて自分には無理”
という。


真は悟と愛し合えたから強くなれたという。


悟は真にキスをしようとするが、
真はそっと悟の口に手を当てて拒否をする。


真は悟に
“愛してる”
という。


言ってしまったら終わりにできないと思っていたが、
水原を愛し始めたからもう大丈夫なのだという。


悟は真の両足が動かなくなり喜んでいた。


“これで真は俺の側を離れられないはずだ”
と思っていたが
真はそれでも未来を見ていたことを痛感する。


真は悟に
“幸せになろうお互いに
 私たちにも
 そうなる資格はあるんだから”
という。


真は泣きながら悟に
“さよならを言って”
と要求すると
悟は
“さよなら”
といって真を抱きしめる。


真は水原と結婚をして
花嫁姿はとてもきれいだった。


悟が真の花嫁姿の写真を職場の学校で眺めていると、
年配の女性教師が
“次は先生の番ですわね”
と悟の相手を紹介すると張り切っている。


悟は
“僕とでも
 幸せになれそうな
 ひとがいたら
 よろしくお願いします”
という。


⇒無料で「Say,good-bye」を読むならコチラ♪
※試し読みと違い1冊丸ごと読めます!

▽▼▽クリックで無料試し読み♪▽▼▽
※「セイグッバイ」で検索です



Say,good-bye(単行本) の感想

全体的な特徴として
大団円のハッピーエンドにならない所が凄くいいですね。


おままごとのような寒い恋愛短編ではなく、
独特の読後感でとても印象に残る作品ばかりです。






「アタシに愛を」は
一郎、愛子、礼子
誰も責めることができませんでした。


一郎と礼子の関係はおかしかったわけではありません。


ただ
礼子がキャリアウーマンで結婚自体が残念ながら向いていなかったようです。


礼子も最初から
“子供は無理”
という意思を表に出していないようでしたね。


そのため
一郎に離婚を切り出されても責めることはせずに受け入れています。


愛子は結果として一郎を礼子から寝取ったことになりますが、
最初にルール違反を犯したのは一郎です。


本来一郎にとって愛子は
“男からすると金のかからない最高の愛人”
の関係でしたが
一郎は自らその関係を踏み込んでいっています。


最後まで一郎と愛子に子供ができなかったのは、
やはり寂しいです。


ですが
この切なさが読者の心に爪痕をキッチリと刻んでくれています。







「10月のヒロイン」は佳奈子の元カレが可哀そうすぎて辛いです。


周りのみんなは佳奈子に彼を思い続けることを強要していて、
確かに佳奈子は可哀そうです。


しかし
佳奈子は彼と付き合うことで優越感に浸っていたのも事実です。


この話は読者の性別によって
真っ二つに意見が別れそうですね。


男は佳奈子を強く責めて元カレに同情すると思います。


“自分のことを好きでもない女のために死んで可哀そうだ、これからの人生は誰とくっつくことも許さない”
と言う感じでしょうね。


女性側は
“いや、死んでるし。もともと好きじゃないし…、付き合ってあげただけありがたいと思え”
となるでしょう…


佳奈子もここまではぶっちゃけてはいませんが、
言いたいけど言えなくて辛かったでしょうね…


どっちが正しいとは言いにくいですけど、
水野みたいなチャラ男とは一緒になってほしくないです…






「盛春少年」は切なすぎますね。


“血液検査しちゃえばいいのに!”
と思いますがこの作品が描かれた時代はそういうモノだったのかもしれません。


“もし他人同士だったら今頃結ばれているのに”
と思ってモヤモヤを抱える方が辛い気がしますけど…


確か血液検査で親子関係を証明する費用は約10万円だった気がします。


10万円でスッキリするなら私ならしたいです。


この別れ方だと後悔しか残らない気がします。


もしも兄妹が証明されれば
“しょうがない”
と割り切れますし
兄妹じゃないと判明すれば
“それでは遠慮なく…”
となると思うのですが…


二人とも多感な年齢なので
そこまで合理的に割り切れないのかもしれませんね。






「Say,good-bye」はこの単行本のタイトルにもなっています。


禁忌の一つである姉弟愛を描いています。


大きなハンディを抱えながらも未来に進みたい真と、
真を手放したくない悟が対比されています。


真は男性依存気味なのかもしれません。


両足の機能を失って男性に見向きされてない時期は、
弟の悟の気持ちを利用しているように見えました。


そして
“血のつながりのない本当の男性”
である水原との仲が上手くいくと
“用済みよ”
と言う感じで悟を切り捨てているように見えます。


真は美人のため
小さいころから男性から羨望の眼差しを向けられていたに違いありません。


それが真を支えていたのだと思います。


両足の機能を失っても
“女”
としての幸せは諦めていません。


悟との関係はいつかは破綻することは
真は気づいていたハズです。


それでも悟の気持ちを利用せざるを得ない
人間としての愚かさを感じました。


やや残念だったのは
“真が両足の機能を失ったバイク事故”
が詳細に描かれていなかったことでした。


悟は真の元恋人を責めていましたが、
このバイク事故の詳細次第ではそうとも言い切れないと思います。


もしも
“真がナンパされた男についていって事故った”
というのならば
恋人が真を捨てるのは当然です。


元恋人が運転しているバイクで事故ったのならば元恋人が100%悪者ですが、
元恋人はバイクを乗るようなタイプには見えません。


真のバイク事故はモノローグでいいので説明が欲しかったです。


⇒無料で「Say,good-bye」を読むならコチラ♪
※試し読みと違い1冊丸ごと読めます!

▽▼▽クリックで無料試し読み♪▽▼▽
※「セイグッバイ」で検索です


無料で「Say,good-bye」を読む裏ワザ!


「試し読みのことでしょ?」
と思うかもしれませんが
実はU-NEXTなら無料
「Say,good-bye」を読むことができます。


U-NEXT
アニメ・ドラマ・映画で有名ですが漫画も沢山扱っています。


今なら特典で
600円分のポイントが貰えるため
「Say,good-bye」を無料で読めます。


ポイント消費0完全無料
1冊まるごと読める漫画も豊富に揃っています!


31日間無料トライアル実施中で
無料トライアル期間に解約した場合は月額料金はかかりません。


600円分のポイントプレゼントと
無料トライアル期間のサービスは
いつ終わってしまうのかはわかりません。


スマホから簡単にできるので
この機会に無料登録を試してみるのをおすすめします!

⇒U-NEXTで無料で「Say,good-bye」を読むならこちら♪

【お得な利用方法】
600円分のポイントで好きな漫画を読んで、
無料期間ギリギリまで無料で読める漫画を読む利用方法がおすすめです。

おすすめ漫画


⇒奇妙な性風習の残る村に迷い込んだ結果…

⇒3人の19歳が繰り広げるヨクボウとセイフクの物語

⇒禁断の不倫愛。妻はなぜ、一線を越えたのか…

⇒理屈や理性では計れない、人間のみに宿る性の源泉

⇒34歳の独身女がSNSにハマった結果…

⇒大学生まで実の父と禁断の関係を続けた女の末路…