復讐の未亡人 のネタバレ！

復讐の未亡人 1巻について
無料で読む方法、あらすじとネタバレ、感想を紹介します！


1巻には1～9話が収録されています。


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復讐の未亡人 とは？

出版社：双葉社
発売日：2016/3/12
作者　：黒澤Ｒ

復讐は気持ちが良い――とあるIT企業に勤務する、有能な派遣エンジニア・鈴木密。

彼女がその会社に潜り込んだのには、隠された理由があった。

夫を追い詰め、自殺に追いやった者たちひとりひとりへ、借りを返すため―

気鋭の作家・黒澤R、渾身のSweet revenge story！

復讐の未亡人 1話のネタバレ

「ビギニング」

蜜はアプリ開発をしている会社でSEをしている。


慢性的に忙しい現場だった。


蜜は派遣社員だがSEとして能力もコミュニケーション力も高く、
正社員からも信頼されている。


課長の橋本はパワハラで部下からの評判は最悪だった。


斎藤は橋本の理不尽なパワハラに面と向かって意見をする。


橋本は
“君の先輩の鈴木優吾くんなら文句言わずに従っていた”
というと
斎藤は
“よくいうよ、あんたが殺したくせに”
と皮肉を言う。


橋本は体調不良のためか咳き込む。


蜜が橋本を介抱する。


蜜は橋本の信頼も得ていた。


蜜は橋本を会議室に連れ込み
口で奉仕する。


橋本は
“君だけが私を理解してくれる”
と蜜に惚れこんでいる。


挿入直前に橋本は
“いつもの”
といって蜜から口移しで薬をのむ。


それら全ては蜜の綿密な殺害計画だった。


薬も飲み物も特殊な薬品が仕込まれていた。


自動販売機業者の恰好をして紛れ込んだのは
蜜の協力者の陽一だった。


鈴木優吾は蜜の夫で
陽一の兄だった。


蜜は
“私の夫を追いつめ自殺に追いやった人たちは、死ぬよりもっとつらい目に遭わなきゃ”
と思っている。


橋本は仰向けになって苦しそうに悶えている。


蜜は挿入されたまま橋本に跨って首を絞めている。


その様子を見た陽一は
“悦ばせてどうすんだよ”
というと
蜜は
“最後にいっぱいイカせてあげなきゃかわいそうでしょ？もう先も短いんだし”
という。


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復讐の未亡人 2話のネタバレ

「クズとコウモリ」

斎藤は優吾の墓参りをする。


斎藤は優吾の妻に
“あなたにはとてもお世話になったといっていた”
と言われたことを思い出す。


斎藤は美しい瞳をした女性だったと思う。


蜜は気の影から優吾の墓参りをする斎藤を見ていた。





蜜の次の目標は古武だった。


古武はコネで入社した上司で
無茶な仕事を部下に振ることが多かった。


古武本人にはSEとしてのスキルはほぼ皆無だった。


仕事中はスマホゲームをしたり
愛人とメッセージのやり取りをしていた。


その日も
古武は斎藤に無茶な仕事を振る。


斎藤は憤慨するが古武は逆ギレする。


蜜は斎藤の仕事を引き受ける。


都会だが蝙蝠の泣き声がよく聞こえてきていた。


斎藤は不気味がるが蜜は
“コウモリは仲間想いな動物”
という。


飢え死にしそうな仲間のために
血を吐き出して与えるのだという。


客から納品したシステムにトラブルが発生したと連絡が来る。


暇そうな古武が行くことになる。


部長は古武の伯父だったため、古武も断れず仕方なく現場に行く。


古武を変装した陽一が出迎える。


古武をPCと簡易トイレと缶詰がある部屋に案内して
“トラブルが解決するまで帰れると思うなよ”
といって鍵をかけて閉じ込める。


古武は優吾に仕事を押し付けて
“断れば降格だ”
と脅していた。


蜜は
“自分がしたことを反省するまで閉じ込めておく”
ことにする。


古武は密室で喚いている。


会社では
帰ってこない古武を助けに行く人はいなかった。


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復讐の未亡人 3話のネタバレ

「口は災いのもと」

優吾の死因は急性アルコール中毒だった。


蜜と最後に出かけた海岸で死亡していた。


うつの薬を飲んでいたことも判明する。


陽一によると
優吾は小さいころからバカみたいに真面目だったという。


優吾が死ぬ三日前に
蜜は優吾のカバンにボイスレコーダーを仕込んでいた。


優吾の仕事中の様子を把握することができた。


蜜は優吾を追いつめた人間を完璧に把握する。


わざわざSEとして会社に潜り込んだのは
斎藤のような人間もいて無差別に復讐することはできないからだった。


蜜は会社に潜り込んだことで人間関係を完璧に把握していた。


板橋は仕事ができずに優吾に仕事を押し付けていた。


次の対象は板橋となる。


板橋は若い女性だった。


板橋のアパートの玄関前にゴミを撒き散らかせる嫌がらせがされていた。


陽一の仕業で当然蜜も知っていたが相談に乗る。


板橋は
“心配で仕事が手につかない”
と泣いている振りをして酒井に仕事を押し付ける。


斎藤は板橋を甘やかす酒井を咎める。


蜜は斎藤の誰にでも意見する姿勢を
“すごい”
と言って褒める。


斎藤は
“クビになってもいい”
という。


斎藤は過労死した同僚の優吾の死に責任を感じていた。


そして
優吾を死に追いやった同僚や会社にも腹を立てていた。


自分がこの会社にいるうちは前よりもましにしたいと斎藤はいう。


斎藤は板橋が大嫌いで本人にも伝えていた。


板橋は仕事を優吾に押し付けたにもかかわらず、
睡眠不足で衰弱している優吾に
“体調管理も仕事のうち”
と偉そうなことを言っていた。





陽一は板橋の飼い猫を誘拐していた。


宅配業者に扮して板橋に荷物を届ける。


荷物は飼い猫の写真と大量のホルモンだった。


板橋は
飼い猫が解体されて送り付けられたのだと思い泣き叫ぶ。


飼い猫は陽一が大事に保護している。


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復讐の未亡人 4話のネタバレ

「姑息に立ち回るオンナ」

飼い猫の件があってあら
板橋はますます蜜に頼るようになっていた。


社員食堂で板橋の話を聞いていると
社長が密に目をつける。


社長は取り巻きの女性社員たちに蜜のことを尋ねると、
マホが自分の企画のプログラミング担当だという。


社長は蜜の美貌に興味を持ちあいさつに出向こうとするが、
マホが呼んでくるという。


マホは蜜と板橋のテーブルにいき
“社員食堂なんですよねぇ”
と遠回しに出ていけという。


板橋はマホの先輩で反論するが
マホは
“社長がイヤだと言っている”
というと
蜜と板橋は社長に頭を下げて出ていく。


マホは社長の元に戻り
“忙しいんですって～”
というが
社長は蜜に対する興味を失っていない様子。


板橋は蜜に対する嫌がらせで
急な仕様変更を持ってくる。


斎藤は板橋を
“なんとなくで仕様変更しすぎ”
ときつく咎めるが
蜜は仕事を引き受ける。


同僚たちは
“次のターゲットは蜜さんか”
と気の毒そうに思っている。


マホは以前に気に入らないお局を彼氏に頼んで暴行してもらい退職させていた。


彼氏のバックには危険な奴らがいると噂になっている。


斎藤は全く物おじせずにいた。


翌朝
出社前に蜜はランニング中に社長とすれ違う。


社長はすぐに蜜に気付き声をかける。


一緒にお茶をすることになる。


社長のリサーチは陽一が済ませており
小型無線で蜜に社長に気に入られるためのアドバイスを送る。


社長は自分と趣味が合うと思い蜜を気に入る。


蜜はマホから急に依頼された仕様変更のため出社しないといけないというと、
社長がその場でマホに電話で確認して無かったことになる。


この時点ではマホは復讐の対象ではなかったため、
“恨みはないけどウザいから大人しくしてもらう”
ことになる。


マホは社長からの電話で蜜に腹を立て
彼氏のアツシに蜜を
“やっつけて”
と頼む。


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復讐の未亡人 5話のネタバレ

「見えてきた真相」

社長は蜜を秘書にしたがるが、
蜜は躊躇って見せる。


社長は説得したいと言って場所を変える提案をする。


蜜は社長に誘われてホテルに行く。


社長は汗をかいたと言ってシャワーを浴びている。


蜜は陽一と連絡を取る。


陽一の報告だと
板橋は仕事で重大なミスをして取引先に謝りにいっているという。


新情報として
マホの彼氏のアツシは警察官の息子で元暴走族だという。


マホはアツシに浮気を疑われた時に、
“優吾に誘われた”
と嘘をついたという。


蜜は優吾が傷だらけで帰宅したことがあったのを思い出す。


蜜はマホを復讐対象に加えることにする。




風呂に入っている社長が水を欲しがるので
蜜は裸で浴室に入っていく。


社長は蜜の誘惑に乗る。


社長は蜜の男関係を尋ねると
蜜は
“夫と死別しました”
という。


蜜は
“使ってください”
といって広げて見せる。


社長と蜜は風呂場で最後まで行う。





蜜が仕事場に行くと
マホが夕食に誘ってくる。


蜜が社長秘書になるという噂は既に広まっていて、
企画部の女子たちが殺気立っていると同僚は蜜の心配をする。


マホは彼氏のアツシに連絡を取る。


蜜はマホの誘いに乗ることにする。


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復讐の未亡人 6話のネタバレ

「全ては彼女の思うがままに」

蜜はマホとアツシと高級ホテルで食事をする。


アツシは蜜の美貌に興味を持った様子。


マホは蜜を小馬鹿にする発言をするが
上品に対応する蜜をアツシが庇いだす。


アツシはマホの愚痴を蜜に話し出す。


マホは
“枕すれば社長秘書になれるかもしれませんけど？”
というと
蜜は黙り込む。


アツシはマホの品の無さにうんざりして席を立つ。


マホが慌てて呼び戻そうとすると
アツシは
“なにが仕事の足を引っ張る性格最悪のババアだ、話と違うじゃないか”
と怒っている。


マホは急に頭痛で苦しみだす。


マホがいつも使っている目薬を
陽一が別のものにすり替えていた。


点眼回数を守らないと一時的なめまいや吐き気の症状が出る。


陽一は橋本が死亡したことを告げる。


死ぬ直前まで蜜の名を口にしていたという。


蜜は
“気持ち悪い”
とほくそ笑む。





板橋と斎藤は取引先で謝った帰りだった。


板橋は会社を退職するというが
斎藤は慰めるつもりはない様子。


板橋は優吾を追いつめた人間が消えて行っていることに気付いている。


斎藤に
“次はたぶん私”
という。





斎藤が仕事場に戻ると遅い時間だが蜜がいた。


二人は一日の報告をしあう。


斎藤は蜜が秘書に誘われたことを知り
“あのどスケベ社長”
といって呆れている。


斎藤は蜜に
“まるでずっと前から
　俺たちのことを知っていたんじゃ
　というくらい
　すぐにみんなの心を掴んだ
　あなたは何者なんです？”
と問いかける。


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復讐の未亡人 7話のネタバレ

「復讐に必要なもの」

陽一は当初は優吾の会社の人間を皆殺しにしようとしていた。


しかし
蜜は入念な情報収集を依頼する。


蜜は
“お義姉ちゃんのお願い”
といって
“悪くない人まで傷つけるのはよくない”
と主張する。


そんな蜜を陽一は
“偽善者”
と罵る。





斎藤に
“会社を立て直すために上層部が送り込んできたエージェントでは？”
と言われて
蜜は大笑いする。


蜜は優吾が生前
“斎藤は面白いヤツ”
といっていたことを思い出す。


斎藤は首を鳴らすが曲がったまま戻らなくなってしまう。


蜜が治してあげる。


斎藤は
“蜜さんがいなくなった時のことを考えると怖い”
というと
蜜は背後から軽く抱きしめてから
“失礼します”
といって帰っていく。





マホはアツシと結婚式場に向かう。


式場の従業員のサオリと顔見知りな様子で、
サオリと一緒に働いている鈴木野を紹介される。


鈴木野は変装した陽一だった。


マホは鈴木野をみて
“サオリが前に好きだって言ってた人？”
というと
サオリは慌てるが鈴木野も
“正直ぼくも”
と応える。


マホはサオリを祝福するが
全てサオリと鈴木野（陽一）のシナリオ通りだった。


サオリによるとマホは自分よりも目立つ人間が許せなくて、
人間関係を破壊するのだという。


サオリはマホに深い恨みを持っている様子で、
進んで陽一に協力していた。


早速マホから鈴木野（陽一）あてに悩み相談のメッセージが届く。


マホと鈴木野（陽一）はホテルで食事をして、
鈴木野（陽一）はマホの愚痴を聞いてあげる。


その後のホテルでの
ベッドの上での行為を気付かれないように撮影していた。


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復讐の未亡人 8話のネタバレ

「同じ瞳の色」

板橋はプログラミングを勉強し直すために、
退職して専門学校に通っていた。


行方不明だった古武は見つかったが、
妙な宗教にハマり以前より厄介になっていたと伯父が報告する。


有能な新人が入ってきて
開発したアプリも好評で仕事場は活気づく。


斎藤は蜜との会話中に
蜜の目が特殊な色をしていることに気付く。


マホが上機嫌で現れて
斎藤と蜜を結婚式に誘う。






社長の妻は荒れていた。


初めての妊娠なのにもかかわらず
社長が蜜との不倫を優先させていたからだった。


不倫はバレてはいないが
“急な接待”
というのでうすうす感づいている様子。


妻は社長がマホと会っていると思っていた。


蜜のことは知らない様子。


蜜から催促の電話が入ったため
怒る妻をほっておいて出かけようとする。


妻は包丁を持ち出して社長の背後から襲い掛かる。






蜜は入院している義母のお見舞いに行く。


その時は
優吾の生前と同じ髪型になるように黒いロングヘアーにしている。


優吾の死後も二人はいい関係を続けることができている様子。


義母は
“あなたはまだ若い
　新しい幸せを探してもいいのよ”
という。


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復讐の未亡人 9話(結末)のネタバレ

「恩讐の彼方に」

社長は妻に刺されそうになって
蜜との関係を断つことにする。


社長の方針転換のしわ寄せは優吾に来ていたが、
蜜は妻と社長とのやり取りを聞いて
“もう飽きちゃった”
と社長への関心をなくす。


最後のターゲットはマホだった。


蜜は斎藤とともにマホの結婚式に参加する。


結婚式は順調に進む。


式の間に蜜は斎藤に
自分は優吾の妻だったと打ち明ける。


サオリと鈴木野（陽一）は打ち合わせ通りに
“サプライズ”
の動画を流す。


動画はマホと鈴木野のホテルでの浮気の様子だった。


マホは恍惚の表情で下品によがり狂っている。


結婚式場は大パニックとなる。


過去にマホに男を取られたことのある女たちの怒りも爆発した様子で、
マホに詰め寄りマホは殴られる。


蜜は式場を後にして
“すっきりした”
といって帰ろうとする。


斎藤は蜜を追いかける。


“全てあなたがやったんですか？”
と尋ねると
蜜は
“ご想像におまかせしますわ”
という。


斎藤を見逃す理由を
“それがあなたに対する罰”
といって微笑みかける。





蜜は斎藤と暮らしている。


蜜のお腹には斎藤との子供がいる。


斎藤は蜜に
“俺の全てを捧げる”
と言って大事にしている。


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復讐の未亡人 1巻の感想

蜜の言葉で
“死ぬよりもっと辛いめに遭わなきゃ”
が印象的です。


実際に死んだのは最初のターゲットの橋本だけでした。


“死ぬよりもっと辛いめ”
にあったのは古武とマホだけです。


古武もある意味では救われたのかもしれませんけど…





板橋は“実害”にはほぼ遭っていません。


結果として自信を見つめ直して自ら会社を退職しています。


社長も蜜のおかげで女遊びを控えて、
家族を大切にするように心を入れ替えたようです。





一番派手にやったのがマホでした。


これはこの作品の代表的シーンですね。





以上の復讐から
蜜は“優吾が一生懸命務めた会社”を完全に破壊することができなかったのかもしれません。


蜜が排除したのは
会社にとって明らかにマイナスになる人間だけでした。


“会社は憎いけど、それでも優吾が死ぬまで貢献した。潰したら優吾の頑張りも無駄になる”
という心理なのかもしれませんね。


蜜の復讐の結果
会社の業績は好転して、
仕事場の人間関係も良くなっています。


蜜が自分の感情のみを優先していたら、
陽一の言う通り綿密な調査はせずに皆殺しにしていたでしょう。


そうしなかったのは
蜜の優吾に対する深い愛情があるからだと思います。


“復讐＝酷い目に遭わせる”
が簡単には成り立たない
人の心の難しさを描いた作品でした。


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