恋は雨上がりのように 9巻について
無料で読む方法、あらすじとネタバレ、感想を紹介します!

9巻には65~73話が収録されています。

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恋は雨上がりのように 9巻とは?

出版社:小学館
発売日:2017/11/10
作者 :眉月じゅん

クリスマス前にマフラーを編み上げ、吉澤に想いを伝えたユイ。

その結果を知らぬまま、あきらは…!

季節が巡り、人も、場所も巡りゆく中で、店長が手にするもの、そしてあきらが見つめる瞳の先にあるものは――?


恋は雨上がりのように 65話のネタバレ

アキラはハルカとトモエと共に京都に高校駅伝大会を見に行く。


行の新幹線でトモエはチヒロの本を読んでいた。


アキラは正己が図書館で借りた本であると気付く。


アキラが興味深そうにしていたため、
トモエは後で貸すという。


スタート地点に行くと
トモエは喫茶店で待っているというので二人はスタートを待っていた。


ハルカは長距離が好きなので楽しみにしている。


ハルカは
“自分にもっと実力があればもっと楽しい”
というが見るだけでもいいのだという。


ハルカは
“アキラも陸上好きでしょ?”
と聞くと
アキラは一息おいてから
“うん、好きだよ”
というのでハルカは安心する。


ハルカは山本の
“才能あるヤツ”
という話を思い出し
アキラに
“好きだけじゃだめなの…?”
と聞こうとするが
聞きなれた声に二人は振り向く。


ミズキが地元の友人と観戦に来ていた。


ミズキはアキラと思わぬ遭遇をして興奮して赤面している。


ミズキは
“こないだの走りは本調子じゃないんです”
と恥ずかしそうに弁解する。


“競技場でご一緒する時は100%で走ります”
とまくし立てるので
友人たちは迷惑だと思い黙らせて軽く挨拶して連れていく。


駅伝がスタートする。


スタートシーンを見ると
トモエと合流して観光をする。


アキラはユイへのメッセージの既読がつかなくて心配していた。


3人は旅館に行くと温泉を楽しむ。


ハルカはマフラーのことをアキラに尋ねる。


“クリスマス向うにいなくていいの?クリスマスに誰かにあげるためだったんじゃない?”
と聞くと
アキラは
“本当に渡してもいいのかなと思って…”
と歯切れの悪い返事をする。


ハルカはお昼に言いかけたことを言おうとする。


ハルカが中々言い出せないため
二人とものぼせてしまい脱衣所でダウンしていた。


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恋は雨上がりのように 66話のネタバレ

京都旅行の二日目
ハルカは昨日の駅伝の1区と同じコースを走る準備をする。


トモエは呆れていたが
アキラは予想していた。


二人は第一中継所付近で待つことにする。


アキラはトモエから小説を借りて読んで時間を潰す。


トモエは
“この人の小説はいろんな目線で読むことができる”
という。


今の高校生のアキラと
大人になって読み返したときのアキラでは印象は違うハズだという。


苦しい思い出や辛い思い出も時間が経てば変わるということをトモエから聞いた
アキラは
“大人ってみんなそういう”
と聞き飽きた様子だった。






ユイは部屋で落ち込んでいた。


姉が
“こないだ貸した鞄返して”
と部屋に入ってくる。


姉は何があったか正確に把握していた。


落ち込んでいるユイに
“美容師になりたいなら失恋ごときでクヨクヨすんな”
という。


姉は
“美容室は髪型を変えるだけの場所じゃない、元気を貰いに行くところでもある。その元気を作るのは美容師の仕事。どんなにつらくてもお客様を笑顔にさせるの。”
と美容師を目指すユイに美容師の心構えを説く。


また
“美容師にとって個性は大事。誰かになろうなんて思わないで。あんたは充分魅力的”
とアキラの真似をしていたユイの行いを咎める。


ユイは姉に髪を切ってもらいバイトにやってくる。


ユイは元気な様子だった。


ユイはアキラに
“告白フられちゃいました”
と報告する。


アキラは反応に困っていた。


ユイは美容師の姉に元気を貰ったと言って
“私絶対に美容師になる”
という。


アキラは安心して
“うん”
とこたえる。


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恋は雨上がりのように 67話のネタバレ

アキラはハルカとユイの友人二人がそれぞれ熱中しているものがあり、
羨ましさと寂しさを感じていた。


置いてけぼりになったような感じだった。


バイト先に行くと
アキラは思わず正己の胸に飛び込みたくなる。


アキラは正己に京都のお土産のしおりを渡す。


正己は喜んで受け取るので
アキラは
“こういうの迷惑じゃないですか?”
と尋ねると
正己は
“全然?”
と言葉の真意に気付ずこたえる。


アキラは渡せなかったマフラーを思い出す。


しおりにはツバメがプリントされていた。


事務所のドアに燕の巣があったが、
久保が壊してしまったのだという。


アキラが驚くので
正己は慌てて
“ヒナがみんな巣立った後”
と付け加える。


1羽だけなかなか飛び立たなかったが、
無事に巣立っていったのだという。


アキラはえ
“もしも仲間と一緒に飛び立てなかったら、その燕はどうなってしまうんでしょうか…”
と呟く。


正己はアキラの怪我をした足を見つめる。


アキラは取り残された燕と自分を重ねているようだった。


正己は
“トビ立てなくてもその地にとどまる幸せもあるかもしれない。仲間の事も忘れて…”
というが
“飛び立たなかった理由が【ただの諦め】ならば、きっと毎日、空を見上げることになる”
と付け加える。


正己の言葉はアキラへのメッセージなのか、
自分への自虐なのかわからなかった。


正己は言った後に照れ臭そうに笑ってごまかす。


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恋は雨上がりのように 68話のネタバレ

正己は徹夜して小説を書いていた。


本社に行くというので
久保はファイルを忘れないように注意する。


アキラは寝不足な正己に気付いて心配するが、
正己自身は楽しそうだった。


正己が本社に行くと
チヒロが客としてやってくる。


チヒロは
“店長さんいる?”
と聞くが正己はちょうど出たところだった。


チヒロはやってくる店員の名札を凝視していた。


久保がオーダーを持っていくが
チヒロは
“年齢的には今のかと思ったが違った。まさか本当に男か?”
と思う。


チヒロはユイを読んで
“橘アキラ君っている?”
と聞くと
ユイは
“橘アキラ君はいません”
とこたえる。


チヒロはユイの間の置いた反応に疑問を感じつつ、
帰ろうとする。


ユイが会計をしているときに
“くんはいませんが、ちゃんはいますよ”
というと
ちょうど近くをアキラが通りかかる。


チヒロはアキラに
“君が…橘アキラ?”
と尋ねると
アキラは
“はい…?”
とこたえる。


チヒロは頭を抱えながら
“いくつ?”
と聞くと
アキラは
“17歳です”
とこたえる。





チヒロは珍しく文芸局のパーティに出ていた。


編集者が
“町田スイ”
という話題の作家を連れてきて挨拶となる。


スイは学生服を着た少年だった。


17歳だという。





正己が店に戻ると
ユイが
“小説家の九条チヒロがきた”
と興奮気味に報告する。


正己は
“チヒロが…?”
と冷や汗をかく。


正己は大学の同期だということを説明する。


加瀬はチヒロが有名大学だと知っていたため、
正己もそこ出身だと驚く。


加瀬は吉澤に
“いい大学に行くだけじゃダメだ、その先のことも考えろ”
と熱弁する。


正己はチヒロが
“橘アキラ”
を知ったことを察する。


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恋は雨上がりのように 69話のネタバレ

正己はアキラに
“チヒロと何か話した?”
と聞いてみると
アキラが
“別に何も”
とこたえるので安心する。


アキラは休憩中に勇斗に糸電話を渡されて相手をする。


とりとめのないやり取りの後に
アキラは
“お父さんの誕生日って一月の何日?”
と聞くが
勇斗は
“知りません”
という。


アキラは諦めずに
“少しも覚えてませんか?月の前半とか後半とか…”
といって返事を待っていると
正己の声で
“僕の誕生日は1月5日ですよ”
と帰ってくる。


アキラは驚いて赤面していると
正己が
“橘さんの誕生日はいつですか?”
と聞いてくるので
アキラは
“私の誕生日は6月21日です”
とこたえて返事を待つ。


いつの間にか糸が切れてしまっていた。


正己が事務所に入ってきて
“雨の多い季節に生まれたんだね”
という。


勇斗は
“お父さん糸電話こわした~”
と文句を言っていた。


アキラは家に帰り正己の誕生日をメモする。


正己はその日の夜も小説を書いていた。


翌日も勇斗の糸電話に正己とアキラは少しだけ付き合う。


勇斗が糸を引っ張り過ぎて糸が外れてしまう。


アキラは聞こえてないのを承知で
“この頃、店長の事見ていると、私少し寂しいです…”
という。


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恋は雨上がりのように 70話のネタバレ

チヒロはスイにお茶に誘われる。


チヒロはアキラとスイの
“17歳”
という共通点に興味がある様子だった。


チヒロとスイはファミレスに入りドリンクバーを頼む。


スイはチヒロのファンだという。


チヒロは悪い気はしない様子だった。


チヒロは
“君の同級生で45歳のオッサンと付き合ってる女子いる?”
と聞いてみると
スイは男子校なのでわからないという。


“男子校”
と聞いて
チヒロの中のスイの好感度は上がっていた。


スイは
“将来何になりたいですか?”
と聞くのでチヒロは
“僕45歳なんだけど…”
と脱力する。


スイは遺跡発掘、絵画の修復、漫画家、ユーチューバーなど、
やりたいことは沢山あるのだという。


スイは本気なのだという。


チヒロは自分は小説だけだが時間が足りないとして
“人生は何事もなさぬにはあまりにも長いが、何事をなすにはあまりにも短い”
というと
スイは
“山月記”
と気付く。


チヒロは
“将来を語るには自分は年を取り過ぎた、正直17歳の君が羨ましい”
というと
今度はスイが
“僕は17さいだった、それが人の一生で一番美しい年齢だなどと誰にも言わせまい”

“アデン・アラビア”
を引用してドヤ顔を決める。


チヒロは
“やるじゃないか”
とスイを気に入った様子だった。






アキラは怪我の検診に行く。


アキラは何か言いかけて帰っていく。


医師も看護師もそれを察して
リハビリの資料を手渡す。





チヒロは正己の部屋を訪れる。


正己はコタツで小説を書いており
それを見られたくないため公園に行こうという。


チヒロは
“17歳の橘アキラがいるから部屋に上げられないんじゃ?”
と指摘すると
正己は狼狽して否定する。


正己はアキラのことをチヒロに知られて照れていたが
チヒロは
“17歳には鈍った心を動かすパワーがある。俺ももっと高く跳べるんじゃないかって思わせる…”
と呟く。


チヒロはニヤけながら
“コッチのアキラの話~”
というので正己は尋ねるが
チヒロは面白がって教えてくれなかった。


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恋は雨上がりのように 71話のネタバレ

1年前の夏
アキラはハルカと部活をしていた。


アップのランニング中に
二人はスイーツの名前を言い合う。


アキラは短距離組のため途中で引き返す。


高台から街を眺めると気持ちのいい風が吹く。


アキラは
“夏がながれてく…”
と関しる。


グラウンドには照明がないため、
日が落ちてくると部活は終わりだった。


アキラとハルカは帰りに駄菓子屋でかき氷を食べる。


アキラは眠くなってきてしまう。


先輩たちもかき氷を食べにやってくる。


ハルカが軽く挨拶をしていると
アキラはいつの間にか眠ってしまっていた。


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恋は雨上がりのように 72話のネタバレ

久保はユイの働きぶりを褒め、
“吉澤くんも見習わなきゃ”
というと吉澤は気まずそうにしていた。


その日は正己は休みで勇斗と会っていた。


勇斗はかけっこで一位になったという。




ユイが家に帰ると
姉から学校から電話があったことを告げられる。


ユイは学校にバイトがバレて働けなくなったことを店のみんなに告げる。


みんな残念そうだったが
正己は
“来年受験だしね…”
と仕方なさそうにしていた。


ユイはアキラに
“バイト辞めないでとか言っときながらゴメン…”
というが
アキラは
“ユイちゃんが謝ることじゃない”
と気遣う。


正己は吉澤に
“髪伸びてきたんじゃない?”
と軽く話を振るが
吉澤は冷や汗をかいて気まずそうにする。


アキラは医師から
“今からリハビリをすれば来年の春には走れる”
と言われていた。


バイト中にそのことを考えていると
客の忘れ物に気付く。


店を出た客との距離は走れば追いつく距離だった。


バスに乗ったミズキがアキラを見つける。


ファミレスの制服姿でスマホを持ち遠くを見つめるアキラをみて、
ミズキは状況を理解する。


ミズキはアキラに
“走れ”
と念じる。


アキラは何かを感じたようだが動かなかった。


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恋は雨上がりのように 73話のネタバレ

加瀬が家に帰ると珠子が来ていた。


珠子は
“ダメなお姉ちゃんだよね。もう、ここに来るのもやめるね…”
といって机に突っ伏して寝てしまう。


加瀬は
“なんだよそれ…”
と呟く。


大みそかは23時で閉店となり
恒例の忘年会兼ユイの送別会となる。


加瀬がやってくると
加瀬の機嫌が悪いのに全員が気付く。


ユイはバイト最後の日なので感慨深そうにしていた。


ユイは
“さみしいのとは別に不思議な気持ち…”
というので
アキラは
“胸がときめくもの言い合いっこ”
をして気を紛らわそうとする。


23時になり忘年会が始まる。


年越しまであと5分となる。


電話が来たため正己は対応していた。


ユイがいなくなるのをみんな寂しがっていたが
加瀬が
“本当は彼氏ができないからやめるんじゃないの?”
というと空気が凍り付く。


ユイは恥ずかしさで真っ赤になると吉澤が注意しようとするが、
アキラが加瀬を殴りつける。


正己が電話から戻ってくると加瀬がのびていた。


いつの間にか
雨が雪になっていた。


正月は店が閉まっており
正己は自宅で小説を書いていいた。


正己の携帯に着信があるが
正己は気づいていない。


アキラはマフラーと手紙をもって、
雪の中を出かけていく。


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恋は雨上がりのように 9巻の感想

アキラの陸上競技復帰への外堀が徐々に埋まってきています。


アキラ自身が
“友人たちに取り残された”
と孤独を感じるようになってきました。


ハルカもユイも一生懸命になれるものがあり、
くすぶっているアキラからは輝いて見えるようです。


アキラは陸上競技に復帰できるにもかかわらず、
頭の中が正己のことで恋愛脳すぎるのが目立ってきました。


“純愛”
といえば聞こえはいいですが、
結局のところ行きつく先は生殖行為です。


アキラは当初は
“それでも好きなんだからいいんだよ”
と頑なそうでしたが
ハルカとユイの熱に当てられ
“自分は本当にコレでいいのかな…”
と少しずつ心境の変化が起こっているようです。






アキラの心境を察して
さり気なく突き放そうとする正己がイケメン対応でした。


元作家志望ということもあり、
使った言葉が誌的でしたね。


燕の話にアキラに対するメッセージを込める辺りが、
クソつまらないギャグを言って滑っていたのが嘘のようです。


アキラに対してのことだけでなく、
自分に対する言葉でもあったようで言った後に恥ずかしそうにしていますけど。


“きっと毎日、空を見上げることになる。ずっと…永遠に”
というのは
“今の正己”
であり
“アキラにはこんな所で燻って欲しくない、他の仲間に取り残されても飛び立つことを諦めないで欲しい”
という正己の願いが込められているように思えました。






ユイの送別会が良かったですね。


良い感じで加瀬がクズキャラに戻ってきていました。


ユイが真っ赤になっていたことから、
加瀬の指摘はほぼ図星だったようです。


てゆーか女子高生がバイトするモチベーションなんて、
あえて口にしなくても大体察することはできますよね…


わかっててあえて口に出すことから、
加瀬のクズっぷりが伺えます。


~からのアキラの鉄拳制裁は爽快感ありました。


もし男の吉澤が殴っていたらシャレになっていません。


あの面子だと
アキラのあの行動がベストだったと思います。


女に昏倒されたとなれば
多少怪我をしても加瀬は情けなくて黙っているでしょう…






ラストではアキラが正己にマフラーをプレゼントしに出陣しています。


もしかしたら手紙は
“ガチな告白”
ではなく
“リハビリが成功したら陸上に復帰します”
的な意思表示かもしれませんん。


この流れで
“ガチな告白”
だったら
読者目線だと
“お前どんだけ頭の中でサカってるだよ…”
と呆れてしまう人もいると思います。


アキラの手紙の内容が楽しみです!


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