累のネタバレ 9巻！

累 9巻について
無料で読む方法、あらすじとネタバレ、感想を紹介します！

9巻には72～80話が収録されています。

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累 72話のネタバレ

「終焉」

野菊は最後の交換を前に緊張感を高める。

人目につかない倉庫に累と入り、
電気を落とす。

二回キスをするため
一回目で
“入れ替わっていない”
ことに気付かれないようにい注意する。

暗い部屋ならお互いの顔が見えず、
“入れ替わっていない”
ことばバレないからだった。

無事に二回のキスを終えて
累は最終舞台に向かう。

累は
“野菊が見てくれていると心強い”
といって手を握ると、
野菊も思わず涙ぐんでしまう。

野菊は
“こんな出会いでなければ姉妹として支え合って生きて行けたかも…”
と思うが
考えても無駄だとすぐに思い直す。

最終公演の累の演技は過去最高のものだった。

カーテンコールはスタンディングオベーションだった。

野菊は時計を見つつ
累の変身が解けるのを待つ。

秒読みに入るが
時間になっても累の顔はそのままだった。

誤差だと思い待つが
累の顔は変化しない。

累は二階席にいる野菊と目が合うと
憎しみに満ちた笑みを浮かべる。

野菊は意識が遠のき気を失うが、
羽生田がソレを予測していたため受け止める。

累は観客たちに笑みを向けるが、
野菊の裏切りで腸が煮えくり返っていた。

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累 73話のネタバレ

「覚醒」

野菊は殺風景な部屋で拘束された状態で目を覚ます。

羽生田が部屋に入ってきて
順を追って説明する。

羽生田は野菊が累を元気づけたセリフに聞き覚えがあった。

そのセリフは
かつて与がイザナに贈ったもので、
羽生田はイザナから聞かされていた。

羽生田はそもそも野菊が現れたタイミングが良すぎたという。

ニナの死と入れ替わりで野菊は現れる。

羽生田はニナの母を訪問して
野菊が接触を図っていたことも調べていた。

ニナは自然死ではなく
野菊による殺害だということも確信している。

累が入ってきて野菊の猿轡を外す。

妹だということを知り抱きしめるが
ニナの殺害の供述がとれると野菊を殴りつける。

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累 74話のネタバレ

「不滅」

羽生田は野菊の計画もお見通しだったようで、
累が最も恐れるのは“死”ではないことを野菊が把握していたことに感心する。

累も野菊の計画が最も自分にダメージを与えることを認める。

羽生田は野菊のセリフから
野菊の企みに確信を持つようになる。

野菊は二人を騙せて信用できたと思っていたが、
累は騙せたが羽生田は騙せていなかった。

羽生田と累の
“賭け”
は野菊が裏切るかどうかだった。

累は最後のキスの時まで野菊を信じる方に賭けていたという。

ダミーの口紅がすり替えられているのを発見して、
ようやく
“自分だけが何も知らない莫迦だった”
ことに気付いたという。

最後のキスの時は
“野菊に騙されているフリ”
をしており
屈辱のあまり震えていたという。

今いる地下室で
累は野菊に対してようやく本音で話せると解放感を感じている。

野菊はイザナのことを持ち出して
自分の復讐心の正当性を主張する。

しかし
累はイザナの罪を娘の自分に追及するのはお門違いの八つ当たりだという。

“あなたは憎む相手がこの世にいないからやり場のない怒りを私にぶつけているだけ”
といって、
自分が口紅を使うのは自分のためだという。

部屋から去り際に
累は野菊に自殺をしてもいいという。

“代わりの顔を探せばいいだけ”

“無駄死ににしかならない”

と野菊の顔に対する執着心はさほど無い様子。

今回の野菊の裏切りによって腹がすわったらしく
“もう手段は選ばない”
という。

“賭け”は
羽生田が勝ったら野菊を監禁、
累が勝ったらイザナについてなんでも話すだった。

しかし
羽生田は
“頃合いだから教えてやる”
といって
累にイザナの過去を話すことにする。

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累 75話のネタバレ

「夜の雨の中より①」

羽生田とイザナは同郷だった。

イザナは村の
“丙牛の年に醜い子が生まれたら殺せ”
という言い伝えで殺されるはずだったが、
助産婦に救われて生き延びる。

しかし
村の住民たちに発見されないように
山奥の小屋で引き籠って暮らしていた。

その助産婦は羽生田にも親切だった。

イザナは10代を小屋に引き籠って過ごしていた。

イザナの運命を変えたのが口紅の力だった。

イザナは村の美少女
“ナミノ”
の顔を奪い
村の住民14人を殺害して火を放って行方をくらます。

羽生田は唯一の生き残りで
家族から解放されたことでイザナに感謝していた。

それからイザナを探し回ることになる。

イザナは浮浪者として都会の街に行く。

空腹で行き倒れ寸前になっていると
今まで見た誰よりも美しい顔をした女が目の前を走っていった。

それが
“淵透世”
との出会いだった。

イザナは気が付くと後を追っていた。

女は小さな劇場に入って行く。

イザナは有り金全て出して入場する。

足りなかったが受付の男が
“どうせガラガラだから”
といって入れてくれた。

演目は人魚姫で
透世は人魚姫の役だった。

透世の演技は素人同然だったが
透世の単純な美しさにイザナは目を奪われる。

劇が終わるとしばらく余韻に浸っていた。

いつの間にか気を失って
気が付くと枕元に透世がいた。

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累 76話のネタバレ

「夜の雨の中より②」

イザナは目を覚ますとすぐに出て行こうとするが、
透世はパンをあげるという。

イザナは屈辱を感じてすぐに出ていくが、
空腹で倒れてしまう。

透世がついてきており
“せめて今日だけでいいから”
といって自宅に連れていく。

イザナは
“野良猫をたわむれにひろうようなものだろう”
と透世の行為を認識する。

透世の部屋で食事を貰い布団で寝かせてもらう。

イザナは
“自意識を満たしているにすぎない、それも無自覚に”
と屈辱を感じるが
食事と寝床に大人しく在りつく。

透世は本当は衣装作りが好きだと話し出す。

人前に出るのが苦手で
役者はやりたくないが頼まれて仕方なくやっていたという。

イザナは透世の美貌で小さな劇団に埋もれている疑問点が解消する。

イザナが透世の衣装を褒めると
透世は嬉しそうにする。

透世の口利きで
劇場の掃除婦としてイザナは働きだす。

ある日
イザナにチャンスが訪れる。

透世が熱を出して劇場に行けないという。

透世は
“これだから役者は嫌だ”
と愚痴って眠りに落ちる。

イザナは顔を入れ替える。

“女優・淵透世”
が誕生となる。

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累 77話のネタバレ

「夜の雨の中より③」

イザナは勢いで透世の顔で劇場に足を運ぶが
“素人の自分に何ができる”
と正気に戻り不安になる。

しかし
スポットライトの下に立った瞬間
そんな不安は消え去った。

演技ができない透世のため
主演のセリフはナレーターの朗読だった。

イザナは演技だけに集中する。

劇団員たちはすぐに
“いつもの透世とは違う”
事に気付く。

台詞無しでもイザナの演技力は観客を魅了した。

翌日
透世が元気になり劇団に行くと
劇団員は昨日の透世の演技を絶賛する。

身に覚えのない透世は困惑する。

透世は家でイザナにそのことを話すと
イザナは口紅の秘密を話す。

実際に顔を入れ替えると
透世は驚いて狼狽する。

イザナは勝手なことをしたと謝罪する。

しかし
透世は嬉しそうだった。

透世は
“舞台に出る時だけあなたに淵透世になってもらうのはどうかしら？”
と透世から提案する。

そうすることで
透世は衣装づくりに専念できるという。

イザナの思惑通りの提案を
透世からしてきたことでイザナは困惑するが当然了承する。

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累 78話のネタバレ

「夜の雨の中より④」

“淵透世”
は瞬く間に評判となる。

明らかに
今の小さな劇団に収まる器ではなかった。

その頃に
羽生田はイザナを見つけることができる。

“淵透世”の評判を
累と野菊の父である演出家の海道与が聞きつける。

与はあらゆる劇場に足を運んで有能な役者をスカウトしていると評判だった。

“淵透世”目当てで訪れたのは明らかだった。

与は“淵透世”の演技に魅了される。

イザナは自宅で
“引き抜き”
される可能性を透世に伝える。

透世は今の劇団が気に入っていたため躊躇う。

イザナは
“お前の気持ちを考えずすまない”
というと
透世はイザナ自身がそのまま舞台に出る事を勧める。

透世はイザナの演技力ならやっていけると思うが
イザナは
“馬鹿を言うな”
と激怒する。

イザナは
“すべてを持って生まれたお前にはわからない”
と責め立てるが
透世は
“そんなことない、私はあなたの気持ちだってわかる”
というが
イザナは話にならないと自室に戻る。

翌朝
透世は一人で劇団に足を運び役者の引退を伝えようとしていた。

建物に入ろうとすると与に呼び止められる。

二人は喫茶店で話をすることになる。

イザナは気づかれないように二人をつけていく。

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累 79話のネタバレ

「夜の雨の中より⑤」

透世は与に一目惚れをして
目を合わせることができないくらい緊張している。

与は早速引き抜きの話に入る。

与は劇団の雰囲気の良さを褒めるが、
“陳腐で時代遅れ”
といって透世にはもったいないと説得する。

イザナはすぐ近くでやり取りを聞いている。

与は熱心に説得するが
透世は
“お話はお受けできません、役者を辞めるつもり”
というと、
与は必死になり
“君は自分で自分の才能を殺すつもりか？”
と主張する。

与の熱意に押されて
透世は話を受けることにする。

与は
“企画している部隊の配役で君でしかありえないと考えていた”
と喜ぶ。

帰り道
イザナは
“なぜ話を受けた？”
と透世に訪ねる。

透世は
“あなたの才能はもっと大きな舞台で活かすべき”
という。

しかし
イザナは
“正確には私じゃない、おまえの美しさでもあるんだ”
と
二人は
“淵透世”
はどちらか二人が欠けても成り立たないことを再認識する。

“淵透世”
はあっという間にスターとなり多くの人間を魅了する。

イザナの口利きで羽生田は与の下で働くことができるようになる。

“淵透世”
は女としての幸せである結婚も手に入れる。

“イザナ”
としては決して叶うことがない幸せだった。

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累 80話のネタバレ

「夜の雨の中より⑥」

与とイザナは結婚して数か月後に累を身ごもる。

それこそが崩壊の始まりだった。

羽生田は
“当時のイザナは与に心酔しきっていた”
という。

産まれてきた累は
イザナ（透世の顔）にも与にも似ていない。

与は浮気を疑って調べるが
“本当の透世”
に行きつく。

口紅の秘密を知った与は
イザナと累を追い出す。

天涯孤独のイザナは路頭に迷う。

透世を頼ることもできなかった。

与は心の傷を透世で埋めようとして
透世はずっと与のことが好きだった。

与は
“愛した女は架空のものだった”
という現実を受け入れられず少しづつ壊れていく。

透世にイザナのような演技を求めるが、
透世には無理だった。

与は
“役に立たないクズ”
と透世を罵る。

その頃
透世のお腹には野菊がいた。

与は
“顔が同じだけ余計に虚しさが募る”
と嘆いていた。

そして
それを解消する案を考え出す。

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累 9巻の感想

野菊が完全な敗北を喫してしまいました。

累は騙されていましたが
羽生田のファインプレーでしたね。

やはり羽生田は
イザナと一緒に修羅場を乗越えてきた分、
簡単には他人を信用しないようです。

野菊は二人殺害していますが、
累はまだ殺人はしていません。

それでも累の方が悪人に見えてしまいます。

野菊が父を殺したのは当然の流れです。

ニナを殺したのは
“殺した”
というよりは
“解放した”
という意味合いでした。

いずれも貧乏くじを引かされたような、
仕方のないものでした。

野菊は
“まるで被害者のような言い草”
と累に指摘していますが
まさにその通りだと思いました。

今回の野菊の裏切りで
累は完全に闇堕ちしたようです。

それよりも凄かったのが
イザナの過去でした。

１～２人殺したのかな？
と思っていたのですが
14人も殺害している大量殺人鬼であることが明かされます。

もしかしたら本当は13人で
“槻浪乃”
は羽生田が殺しているのかもしれません。

イザナが
“羽生田の罪”
を追及するシーンがあったので、
おそらくはそういう事だと思います。

本当の透世がお人好しすぎてツライです。

大抵の男は透世のような
美人なのに大人しく謙虚で従順な女を好みます。

しかし
その性格が仇となり、
イザナと与にいいように使われボロボロになってしまったようです。

一人娘の野菊すら
実の父の与に玩具にされてしまいます。

“美しい顔は呪いでしかない”
というのは
野菊だけでなく透世から適用されたみたいです。

透世が与のオファーを受けたのも
“イザナの才能のため”
と口では言っていましたが
“与に一目惚れしたから”
でしょうね。

自分の顔をしているイザナが
与と結婚した時の透世の胸中はどんなものだったのでしょうか…

透世は与をゲットしましたが、
すぐに幻滅されてしまいます。

美しい顔で生まれたからといって
期待値どおり幸せになれるワケではないようですね…

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