私は子連れおっパブ嬢 について
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私は子連れおっパブ嬢 とは?
出版社:小学館
発売日:2017/3/10
作者 :池田ユキオ
※記事下の関連記事から続編のネタバレを読めます
孤独な家庭で傷つき、出会い系で知り合った男に逃げ込み、10代で一人息子を産んだはるか。
しかし、入籍直前に彼は事故死、実家からは絶縁される。
学歴もコネもない彼女が孤独と絶望の淵でやっと見つけた仕事は、歌舞伎町のおっぱいパブだった。
私は子連れおっパブ嬢 ネタバレと結末
はるかは21歳で
歌舞伎町のおっぱいパブで働いている。
マネージャーに前借を頼もうとするが
声をかけた時点で断られる。
託児所に走っていくが
おしゃれなヒールを履いているため転んでしまう。
託児所に行くと5分オーバーのため延滞料金がかかると言われる。
ギリギリまで預かってもらうことにして
はるかは走ってどこかに向かう。
財布には201円しか入っていない。
おしゃれなカフェで
おしゃべりしながらコーヒーを飲んでいる同年代が目に付く。
ブルセラショップに行って
その場で下着を脱いで2000円で買い取ってもらう。
高いドリンクを飲みながら息子の翔太を迎えに行く。
翔太にドリンクをせがまれるが
“コーヒーが入っているから”
と飲ませない。
翔太が動くのでドリンクを落としてしまう。
翔太を叱ると泣きだして周りの人が不審がる。
はるかは翔太を抱きしめてなだめる。
家にはたくさんの督促状がきていた。
はるかは
“どうしてこうなった”
と思い出す。
はるかは高校時代太っていて
胸も大きかった。
父はそれが気に入らないようで
“子供のくせにあんな身体を晒して…”
と母の監督不行き届きを責めていた。
兄二人は優秀で
はるかのみが私立に落ちていた。
母は
“はるかのせいで家がめちゃくちゃだ”
とはるかを責める。
はるかは学校でもいじめの対象になっていた。
胸の大きいのが男子の眼について
それを女子から嫉妬されていた。
はるかは人間不信となり引きこもる。
SNSで本音を吐き出していると
優しく接してくれる男性がいた。
はるかはその男性のみが自分の味方だと思うようになる。
実際に会ってみると
はるかの印象とは違うが優しい男だった。
年は30でトラック運転手だったが
はるかに居場所ができて妊娠もした。
学校は退学して親には勘当された。
翔太が生まれると旦那の永治は
稼ぐためにより仕事に打ち込むことになる。
その時にはお金の心配はなかった。
はるかは身を削って働いてい永治に
育児のストレスの八つ当たりをする。
永治はボソリと文句を言うだけで
はるかを責めたりはしなかった。
永治は無理を重ねたため事故に遭って死んでしまう。
すぐに
はるかにとって地獄の日々が始まる。
家賃が滞納されていると管理人が苦情を言いに来る。
また
元々単身者用のため子供の泣き声のクレームもあるという。
さらに
はるかに借金の督促の電話が来る。
永治がはるかの名義で30万円借りていた。
育児が満足にできないため部屋は荒れ放題となり
借金督促の電話も鳴りやまない。
翔太の鳴き声の苦情も沢山来ている。
はるかは実家を頼るが父は激怒する。
母は通帳を渡して帰るように頼む。
はるかは
“孫が可愛くないの?”
と呆然とするが
母は
“孫なら兄たちに生まれた
お嫁さんもいい娘
私の幸せこわさないで
二度と”
という。
はるかは泣きながら
“絶対見返してやる”
と返っていく。
はるかには保証人がいないため
管理人多めに家賃を払っておいてもらうことになる。
バイトしようとするが
ワケありな上に職歴なしなので落とされる。
公園で途方に暮れていると
同じような境遇のかおりに話しかけられる。
かおりは風俗なら稼げるという。
かおりは寮付きのおっぱいパブを紹介する。
店でははるかと同じような境遇の女がたくさん働いている。
はるかは人気ですぐにナンバーワンになった。
お金がたくさん入るようになったが
店の客の宅間という男と付き合うようになり散財する。
金が入ってくると勤務態度は悪くなり
またお金のない状態に戻っていた。
はるかに店を紹介したかおりは
ホストにハマっていた。
託児所に預けた子供を迎えに行かずにホストがよいをしている。
はるかは
“自分もいつか堕ちてしまうのでは?”
と思う。
宅間が一緒に暮らそうというので
“穏やかな日々が手に入るかもしれない”
と期待するはるか。
一緒に暮らしだすと
宅間の女遊びにも見て見ぬふりをする。
宅間から突然
“ごめんさよなら”
とメッセージが入り音信不通となる。
はるかは
“なんでうまくいかないのよ”
とモノに当たり散らす。
翔太が泣きだすので
“お前のせいよ
翔太がいなけりゃ
アタシは自由だった
フツーに働いて
フツーの幸せを生きられたのに”
と殴ろうと手を振りかぶるが我に返る。
“自分も大嫌いだった両親と同じではないか
子供を傷つけようと…
最低だ”
と思う。
その時につわりが来て妊娠にも気づく。
途方に暮れて泣いていると
翔太がはるかの頭を撫でて慰める。
はるかは
“こんなママでもいいの?”
というと
翔太は
“ママ
大好き”
という。
翔太は兄になることを喜んでいる。
はるかは翔太を託児所に預けて出勤する。
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私は子連れおっパブ嬢 の感想!
「え、コレで終わり」
と思うかもしれませんが、
“どのようにしておっぱいパブで働くようになったのか”
を表現するのには充分な内容でした。
この作品を読む前に
“シングルマザー頑張る話”
だと思って読み始めると確かに物足りないと思います。
はるかは典型的なクズ人間です。
計画性は皆無だし
金がないくせに散財をして借金もしています。
身の丈に合わないおしゃれもして
結局しわ寄せは子供に行っています。
死んだ旦那に対しても
身を粉にして働いている旦那に
優しい言葉もかけていないようでした。
部屋の管理人が
“子供が子供を育て人生なめんな”
と発言していますがまさにその通りです。
“どんな経緯でそんなクズに至るのか?”
というのがとても丁寧に描かれていました。
はるかが全て悪いのかというと決してそうではありません。
冷たい両親に
いじめをしたクラスメイトなども
はるかを形成するにあたって欠かせない要素です。
それを差し引いても
はるかは旦那と出会った時は高校生でした。
小学生ならまだしも高校生くらいなら
妊娠することによるリスクくらい考えられそうです。
はるかは年齢の割に精神年齢が低いのかもしれません。
はるかはラストで二人目を妊娠しています。
妊娠した状態で仕事をしなくてはいけません。
最初はだましだましいっても
どうしても数カ月は仕事ができない時期が来ます。
その時のために貯金は必須ですが
はるかが貯金なんてできるとは思えません。
翔太も生まれてくる子供も
児童相談所に保護してもらった方がよさそうですが
そんな知識も当然ないでしょうね…
暗い未来しかなさそうです…
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