刻刻 について
無料で読む方法、あらすじとネタバレ、感想を紹介します!
1巻には1~5話が収録されています。
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刻刻 とは?
出版社:講談社
発売日:2009/8/21
作者 :堀尾省太
佑河樹里(ゆかわ・じゅり)は失業中の28歳。
家では父・貴文(たかふみ)と兄・翼(つばさ)、じいさん三代のダメ男がヒマを持て余している。
ある日、甥・真(まこと)が翼とともに誘拐される。
身の代金を渡す期限に間に合わなくなった時、じいさんは佑河家に代々伝わるという「止界術」を使い、世界を“止めた”。
だがあり得ないことに、救出に向かった先で樹里たちは自分たち以外の“動く”人間に襲撃される。
そしてパニックの中、異形の存在「管理人」が現れ…
刻刻 1話のネタバレ
真純実愛会のトップの佐河は翔子に
“止界”
について説明をする。
佐河の持っている石だと
半径5メートルが限界でほぼ意味をなさなかった。
樹里は自宅で昼寝している。
夢で小さいときに飼い犬が死んだときのことを思い出していた。
祖父は何か不思議な力を使って飼い犬の死を止めていたが、
記憶は曖昧でハッキリとは思いだせない。
祖父は飼い犬と一緒にどこかに行ってしまう。
樹里は祖父に声をかけられて目を覚ます。
祖父は今も元気に生きている。
樹里に着信があり、
妹のシングルマザーの早苗に息子の真のお迎えを頼まれる。
祖父は女が家計を支える家族に頭を悩ませていた。
息子の貴文と孫の翼は無職で自堕落な生活を送っていた。
“真さえまともになってくれれば”
という諦めモードが家には漂っていた。
テレビゲームをしている翼に、
樹里は真を迎えに行くように指示する。
翼は素直に従うタイプではないが、
樹里や早苗などには頭が上がらないため真を迎えにいく。
樹里はとげとげしい言い方になったのを父の貴文に指摘される。
貴文も働いていないため、
娘の樹里に強くは言えないのを自覚している様子だった。
翼が真を迎えに行くと変質者扱いされる。
真が翼に気付くと疑いは晴れて二人で手を繋いで帰る。
翼は見知らぬ男に
“センパイじゃないっすか?”
と話しかけられる。
翼が思いだそうとしていると、
真はバンに詰め込まれて翼は殴られて二人とも誘拐される。
誘拐犯たちは自宅に電話をする。
自宅には樹里、貴文、祖父がいて、
翼の声を聞かされてイタズラではないと気付く。
要求は
“7時20分までに500万”
を取り壊し予定の建物に持ってくるというものだった。
要求が達成できない場合は翼が死ぬという。
預金通帳を見ると金は何とか用意できるが、
明らかに時間が足りなかった。
樹里は
“もう間に合わない、お兄ちゃんが死んでたらあたしがあいつらを殺す”
といって包丁を持ち出すが
貴文が慌てて阻止する。
祖父は覚悟を決める。
祖父は二人に居間に来るように指示する。
祖父は居間のちゃぶ台の真ん中に
“努力 両国国技館”
と書かれた石を置く。
貴文も樹里も意味がわからずポカンとしている。
祖父は
“1分もかからん”
といって石に手を置くように促す。
二人が石に手を触れると
祖父は包丁で自分の手を傷つけて血を流して石の上部にある穴に流し込む。
奇妙な気配がするので貴文が驚くと
祖父は
“手を放すな”
と注意する。
外から光の玉が三つやってきて、
それぞれが3人の身体に入って行く。
樹里は何かを思い出した様子だった。
樹里は外に出てみると、
自分たち3人以外の時間が止まっていた。
昔の死んだ飼い犬のことを思い出し
“夢じゃなかった…”
と泣きだす。
貴文も4歳の時に祖父に体験させられていたらしいが、
本人は覚えていない様子だった。
祖父は
“樹里が泣き止んだら行くか、時間はいくらでもある”
という。
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刻刻 2話のネタバレ
貴文は理解不能で祖父に質問を投げかけるが、
祖父も理解していなかった。
祖父は
“ワシもじいさんから教わった”
という。
3人は容易に誘拐犯たちの待つ部屋に侵入する。
翼は椅子に拘束されて血を流しており、
真は無傷だが泣いていた。
樹里が怒りを露わにするため、
祖父が
“二人を連れて帰る、あとのことはそれから考えればいい”
といって注意を逸らす。
樹里が真を抱っこして
貴文と祖父は翼を椅子ごと持って行こうとする。
すると
玄関から男たちがゾロゾロとやってくる。
3人とも驚いていると
男たちの一人が貴文を殴って昏倒させる。
樹里と祖父も殴られるが意識は失っていない。
祖父は隙をついて樹里に触れると
“真は連れていけない”
と悔しそうに言う。
樹里と祖父は姿が消えて
数メートルほど離れた場所に現れる。
祖父以外は何が起きたか理解できない様子だが、
祖父は
“相変わらず短い…”
と悪態をつく。
それを見ていた佐河とその仲間は
“間違いなく本弟子だな…”
と予想していた様子だった。
祖父は逃げるために樹里に触れて瞬間移動をする。
姿勢はコントロールできない様子で、
二人は離れた場所に現れるがそのたびに倒れている。
敵の男の一人が業を煮やして
“待て、ガキ刻むぞ”
と真を人質にとるが
祖父は落ち着いていた。
刃物を持った男の背後に大きな怪物が突如出現する。
祖父は
“管理人だ”
と樹里に説明する。
佐河も知っていた様子で
“止者への殺意に反応して出現する”
と柴田に説明する。
柴田は部下に
“ガキを放せ”
と指示を出すが部下は聞き入れなかった。
化物は刃物を持った男の頭を軽く握りつぶしてその場で消える。
祖父はその隙に樹里を連れて瞬間移動をして安全な場所まで避難する。
“動かない真と翼はアレが守ってくれる、危険なのは自分らだ”
と樹里に状況を説明する。
樹里は動いている男たちの説明を求めるが
祖父は
“ありえねぇし、わからねぇ”
という。
二人は貴文が人質に取られてしまったことを思い出す。
貴文は管理人の守護下にはない。
管理人は自分たちの先祖で、
その世界で遊んだ成れの果てなのだという。
祖父の作戦は
瞬間移動で貴文を助けてすぐに術を解除するというものだった。
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刻刻 3話のネタバレ
管理人が男を一人殺した際に、
光の玉が男から抜け出ていた。
その玉は近くにいた翼の身体に入ったことにより、
翼は止界で動けるようになる。
男たちがモメていたため
翼は気を失ったフリを続ける。
柴田はやっとったチンピラたちに
“止者に手を出すなと言っただろ”
と注意をする。
チンピラたちは事前の注意をちゃんと聞いていない様子だった。
佐河はチンピラたちの心中も察して、
“我々も見るのは初めて、カヌリニの存在を信じろというのは無理”
と止界のルールを守るようにと注意する。
翼は
“止者”
と思われているため
“人質にならない”
とほうっておかれる。
佐河は翔子に
“大円行記”
の表現が正しかったことを報告する。
カヌリニは記述よりもひとまわり小さかったという。
佐河は
“小さくなった”
と予想する。
祖父は
“術をやり直す”
ためには貴文を救出するのが必須だと樹里に説明する。
今自分たちがいる世界は
“一瞬”
を切り取ったモノで、
ほんの少しのズレで全く別の世界なのだという。
貴文を置き去りにした場合、
貴文とは二度と会えなくなってしまうのだという。
祖父は自分は貴文の救出で、
樹里は石の回収となる。
樹里は
“さっきイリュージョン使った”
というので祖父は説明しながらやってみせる。
祖父は
“ただ飛ぼうとするだけ”
という。
樹里にはできなかった。
祖父は
“ワシらの体内に入ったクラゲとの相性”
だという。
祖父は実演して見せるが、
やはり着地は上手くいかなかった。
祖父は一人で貴文の救出にいく。
貴文はカートに乗せられてどこかに連れていかれる様子だった。
貴文の周りを何人もの男が囲んでいる。
翼は近くにいる男に
“今のって仲間?”
と聞くが
その男は止者のため返事はない。
翼は椅子に拘束されたまま立ち上がり、
辺りを見回してみる。
何とか拘束を解いて外にいる真の脈が無いことに気付き
“病院行こう”
といって抱っこして歩きだす。
翔子は
“ようやくこの世界に帰ってきた、22年か…”
と止まっている世界を歩きながら昔を思い出していた。
翔子の記憶の中では、
死んだ飼い犬を抱いている樹里と目が合うと
樹里に
“来ないで”
と強く拒まれていた。
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刻刻 4話のネタバレ
佐河の部下たちは樹里の家に仕掛けた監視カメラを回収していた。
監視カメラによって
“石”
を特定していた。
テレビの上に置いてある石が
“その石”
だとは思ってもいなかったという。
待機しているチンピラたちに祖父の能力が伝えられる。
翔子は
“一人だけ特務がある”
というので志願を募る。
翔子を気に入った男が名乗りを上げる。
翼は止界に戸惑いながら真を病院に運ぶ。
祖父は捕まっている貴文の後を気付かれないように追っていくと
“真純実愛会”
の本部に辿り着く。
特務で訪れた男に見つかりそうになり咄嗟に身を隠す。
特務の男は佐河に
“一仕事”
任される。
“直前になって覚悟の無さを露呈した男を始末すること”
が仕事だった。
対象の男は
“止者”
で男はカヌリニを知らされていない様子だった。
男は雨合羽を着込んで包丁を構えると
カヌリニがやってきて男を瞬殺する。
その隙に祖父は本部の中を調査していた。
祖父は監視カメラに映った
自分たちが止界に入る瞬間の映像を発見する。
カヌリニはすぐに粉になって消える。
佐河は粉を舐めてみると
味はプロテインのようなモノだった。
柴田は
“確かに縮んでる”
という。
カヌリニのエネルギーが有限であることが判明する。
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刻刻 5話のネタバレ
樹里は石を回収するために自宅に向かっていた。
祖父は
“狙われていた”
ことに気付く。
気付かなかったことに後悔していたが
“今やるべきこと”
に頭を切り替える。
窓からカヌリニの姿が見えて
“なんなんだこいつらは…?”
と敵の意図がわからなかった。
祖父は見張りに見つからないように、
瞬間移動を使いながら貴文を探す。
佐河たちが沢山の人数を連れてきたのは、
カヌリニのエネルギーを消耗させるためだった。
“第2班”
のチンピラたちがソレに当たる。
その方法以外にカヌリニを無力化させる方法は無かった。
佐河は
“カヌリニは人体をベースにしている人工物”
でおそらくは術の創始者が作ったという。
ナンバー2の柴田は止界術を暗殺に使うのが目的だった。
佐河たちの意志は
“本石の付属品”
だという。
翔子は半年前に
“止界に入ったことがあり、本石を持つものを知っている”
ということで入会していた。
佐河は創始者を
“止界術を作った才能を持ちながらカヌリニを作った”
とその力を認めていた。
しかし
“信仰の長などに落ち着いた”
ことに疑問を持っていた。
“そこそこの金を稼いで満足しようとしている柴田と似たような種類の人間だったのかも”
と認識するようになる。
祖父は貴文が拘束されている部屋を突き止める。
貴文に触れて瞬間移動しても、
他の敵に身体を触れられたら一緒に瞬間移動していしまうので困っていた。
第二班のチンピラたちは待機で暇を持て余していた。
迫は翔子の報告にあった瞬間移動を試そうとしていると、
翔子に見つかって恥ずかしくなり誤魔化す。
翔子はおかしくて笑い出し
“ウソではないけどあんたには無理”
というので
迫は
“なんで無理とか言い切れるんだ”
と照れ隠しに新聞を読みだす。
暇を持て余した男の一人が樹里の自宅付近を散歩していた。
樹里の家で樹里の帰りを見張っている男たちが樹里を発見する。
しかし
樹里は散歩中の男に気付き警戒して身を隠す。
樹里は敵が石を回収しに来たことに気付く。
敵たちは樹里を強引に捕まえることにするが、
その決定より少し先に樹里が石を力づくで回収する決意をして乗り込んでいく。
樹里は不意打ちで一人を膝蹴りで倒すが、
すぐに他の男たちに囲まれて捕らえられてしまう。
迫は樹里に近づこうとすると
翔子が
“危ないよ不用意に近寄ったら”
といって引き留める。
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刻刻 1巻の感想
祖父の
“モブに見えて実はスゴイ奴”
感がハンパないですね。
ですが結局は血筋のおかげで瞬間移動ができるのと、
止界に入るのができるのだけなようです。
樹里の家系と真純実愛会のボスの苗字が同じなので、
親戚なのかもしれません。
“本家と分家”
という関係なのかもしれません。
祖父は
“後継者の選び”
に貴文と樹里をピックアップしたようですが、
決めきれなかったようですね。
どちらも祖父の求める基準には達しなかったようです。
貴文はわかりますが
樹里は喧嘩っ早いからかもしれません。
真が誘拐されると包丁持ち出して乗り込むとか言いだしたり、
敵に家を占拠されると一人で素手で乗り込んで返り討ちにあっています。
祖父の
“止界術の伝承者”
としての役割は
“悪用しない落ち着きのある人間に継承する”
といったところでしょうか。
となると
大きくなった真が最有力継承者かもしれません。
佐河の目的がまだ不明ですね。
ナンバー2の柴田は
“暗殺に使う”
という俗な理由で納得ができます。
佐河は何に使うのでしょうか…?
“暗殺”や“銀行強盗”
くらいしか止界術の有効な利用方法は思いつかないので興味深いです。
ラストで樹里の能力が何か覚醒しそうです。
翔子は幼少期の思い出からソレを察して迫に注意をしています。
樹里の能力が強すぎるとパワーバランスが崩壊してしまうので、
祖父の能力のような“微妙な強さ”だと面白くなりそうです。
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