脂肪と言う名の服を着て について
無料で読む方法、あらすじとネタバレ、感想を紹介します!

1巻には1~8話が収録されています。

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脂肪と言う名の服を着て とは?

出版社:祥伝社
発売日:2012/12/21
作者 :安野モヨコ

食べてればいい。

何も考えなくてすむから

太り気味の「のこ」は傷ついた心を過食で埋めようとするが…。

やせること、きれいになることへの執念と葛藤を丹念に描き、連載中から世の女性たちに衝撃を与えた究極のダイエットコミック。


脂肪と言う名の服を着て 1話のネタバレ

ノコは朝目を覚ますとパスタを茹でている。


“食べて足りなかったらイヤ”
と思い
束を5本追加する。


出社すると
同僚女性たちから
“ぽっちゃりからデブになった”
と噂されている。


男性社員たちからノコは嫌悪の眼差しを向けられていた。


ノコは学生時代からなので慣れていた。


ノコには高校時代から8年間付き合ってる斎藤という彼氏がいる。


斎藤はノコの太った身体を
“オレだけの体”
と気に入っている。


同僚のマユミたちはノコを飲みに誘うが、
斎藤が家に来る日なので早く帰る。


ノコは帰り道に
マユミと斎藤が一緒に歩いているのを見かける。


コンビニに走っていき大量の食糧を買い込む。


家に帰ると
“食べてればいい、何も考えなくてすむから”
と思い
斎藤とマユミの浮気を紛らわす。


腹いっぱいになりすぐに横になると
“斎藤とマユミが一緒にいたのは妄想”
だったような気がして落ち着く。


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脂肪と言う名の服を着て 2話のネタバレ

斎藤はその夜
約束通りノコの家にはこなかった。


マユミと会社であうが
ノコは追及することができない。


ノコは係長に罵声を浴びせられていたが、
いつもの事なので生返事をする。


説教が終わると
机に入っている大量のお菓子をトイレの個室に持ち込み貪り食う。


“食べていれば大丈夫”
と食べていると
マユミたちがトイレに入ってくる。


会話から
マユミと斎藤は肉体関係を持ったのが伺える。


その晩
ノコの家に斎藤がやってくる。


斎藤は苛立っていたが
ノコは精一杯気を遣う。


斎藤は気分を悪くして
“お前が悪いんじゃない”
といって帰ってしまう。


ノコは斎藤が8年も自分なんかと付き合っていることに負い目を感じており何も言えなかった。


“浮気しても約束破っても八つ当たりしても我慢できる”
と思っている。


斎藤が帰った後
声を上げながら作った料理を貪り食う。


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脂肪と言う名の服を着て 3話のネタバレ

ノコは職場でもデスクでお菓子を食べて上司に注意される。


斎藤とマユミのことを思うと食べるのをやめられない様子。


ノコはマユミのミスを自分のせいにされてしまう。


マユミが
“彼は元気?”
というと
ノコは激怒してマユミの頬を突き飛ばす。


周りの人達はびっくりして
ノコは手ぶらで職場から去っていく。


硝子に移る自分を見て
“ほんとにデブだなあ”
と思う。


手ぶらで自分の部屋に帰れないため
斎藤の部屋の前で斎藤の帰りを待つ。


斎藤は10時なのに帰ってこない。


ノコはマユミの家に行ってみる。


斎藤はマユミの家にいた。


斎藤はマユミに
“ノコみたいな弱くて太ってて誰からも相手にされない女じゃないと安心できない”
と指摘される。


ノコが部屋のチャイムを鳴らす。


斎藤が帰ろうとするとノコと鉢合わせになる。


斎藤は
“帰ろう”
といって先に帰る。


ノコは斎藤に微笑むことしかできない。


マユミは斎藤を責めることができないノコに
“どこまでみっともないのよ?アンタ見てるとイライラする”
という。


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脂肪と言う名の服を着て 4話のネタバレ

ノコは3日間仕事を休む。


女の同僚たちは心配しているが
マユミは
“ノコの彼氏とは別れたし”
という。


ノコは斎藤から連絡がないことによる不安と寂しさから、
テレクラに電話してみる。


繋がった相手に
“とっても太っている”
と断りを入れて会いに行く。


来た男性は申告通り老人だったのでノコは安心する。


老人はホテルにノコを連れていくと、
ノンの体をベタ褒めする。


ノコは
“太っててイヤな思いしてきた、痩せてキレイになりたい”
というと
老人は
“もったいねぇなあ”
という。


老人はノコの体を褒めながらノコを抱く。


朝になると老人はいなくなっており、
お礼の手紙と共に大金が置かれていた。


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脂肪と言う名の服を着て 5話のネタバレ

老人の藤本が置いていった金は89万もあった。


ノコは怖くなり使わずにしまっておく。


仕事に行くと下着の話題になる。


ノコは可愛い下着をサイズの関係で買えなかった。


同僚たちが着替えて出ていくと
“てめぇらみたいに金と時間をめかすことに使えるわけじゃない”
と一人で激怒して大暴れしてロッカーが変形してしまう。


掃除婦が見ており報告されて上司に怒られる。


昼食は少な目の弁当を食べていると
くらいと評判の田端に話しかけられる。


田端は怪しげな宗教にハマっているようで
“あなたが太ったのは波動の乱れ”
とよくわからない事を言っている。


更衣室にいると
ノコが壊したロッカーが開かないと他の女性同僚が怒っていた。


同僚たちは
“あなたを虐めているわけじゃない”
という。


マユミは
“美しく在ろうという意識があればあんな下着ははかないハズ”

“太るまで食べるということもなくなるハズ”

“それを知ってほしかった”
という。


ノコは何も言えなかった。


藤木から貰った金を取り出し
エステサロンに電話をする。


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脂肪と言う名の服を着て 6話のネタバレ

ノコがエステサロンに電話をすると
事務的に案内されてカウンセリングに行くことになる。


ノコは斎藤と会えていない不安から
“やせなきゃ”
と言いつつもお菓子を大量に食べる。


斎藤はマユミに図星を突かれたことを気にしていた。


実家に帰ると
母親が口うるさく斎藤を責め立てる。


父親は母親に耐えることができずに出て行ってしまっていた。


近所では母親が斎藤を罵る声が聞こえるのが評判だった。


斎藤はそんな母の下で育ったため
“女はやすらぎ”
という考えを持ち
やすらげるノコと付き合っていた。


久々にノコに電話をすると
ノコは泣いて喜ぶ。


斎藤はノコの反応に満足する。


マユミとの浮気も
“いつだってノコが俺の帰る場所”
というとノコは喜んでいる。


ノコは電話で話せて安心する。


“痩せて奇麗になって斎藤君を苦しめないようにしなきゃ”
と思う。


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脂肪と言う名の服を着て 7話のネタバレ

ノコがエステサロンにカウンセリングに行くと、
事務的に淡々と指示をされる。


カウンセリングの結果
新陳代謝が悪いということになる。


ノコは二の腕や背中の肉を落としたいというが、
下半身の代謝をよくするのが最優先だと説明を受ける。


ノコがいまいち理解できていない様子なので、
日を改めてもらおうとするがノコはすぐに施術をしたいという。


前払いで98万円といわれ
金額に驚愕するが支払う。


“もとをとらないと”
と思い
痩せた後の周りの反応を妄想する。


会社に行くとノコの席が無くなっていた。


ノコは
千夏のミスをマユミによってノコの責任に仕立て上げられていたため
“地下室”
送りとなっていた。


ノコの仕事は
“私の将来についての作文”
だといわれる。


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脂肪と言う名の服を着て 8話のネタバレ

地下室には先住民がいた。


誰もかれも似たり寄ったり冴えない人間で
“人生の敗北者”
と一目でわかる者ばかりだった。


ノコを見て
“こんなブタ送り込んで…”
とボヤいている。


田端はノコを訪れて
マユミによって陥れられたことを説明する。


田端は
“泣き寝入りするのよ、反逆するの”
というが、
ノコは絶望しすぎて無感覚になっていた。


ノコは
“あたしはやせなくちゃいけない”
と強く思うようになる。


施術を受けるためにエステサロンに気合を入れていく。


施術前にエステティシャンに
“これから30kgやせるまでお世話になります”
と深く頭を下げる。


エステティシャンは圧倒されつつも施術に取り掛かる。


その頃
斎藤はマユミの部屋を訪れていた。


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脂肪と言う名の服を着て 1巻の感想

ノコは完全に病気ですね…


エステよりも精神科に行った方が痩せると思います。


不安になる

過食で紛らわす

というループが永続しているようです。


解消方法は不安を紛らわす方法を他の何かに置き換えるのか、
それとも不安自体を取り除くのかわかりませんが、
今のノコがエステに行っても焼石に水な気がします。


職場の人間関係も極端ですね。


マユミたちヒエラルキートップ層と
ノコや田端といったヒエラルキー最下層しかいません。


中間層がいないため
余計に殺伐をしてしまうのかもしれません。


マユミは極悪人に見えますが、
ノコに対する苛立ちには同調できるところがあります。


ノコはマユミに怒っていいところでも怒りませんでした。


“アタシの男に何手出してんのよ!”
といって掴みかかるくらいの権利はあるのに放棄しています。


そういうところにマユミは苛立っているのでしょうね。


だからといって
仕事上のミスを悪意を持ってノコに押付けていいわけではありませんが…


ノコにも人としてマズいところはあるので、
ノコをフォローする気にもなれませんでした。


職場でお菓子を頬張るのは
特にデブがソレをやっているとみている人間は苛立ちます。


“存在するだけで周りに不快感を与える”
のはそれだけで十分すぎる罪だと思います。


さらに
ノコは苛立ってロッカーを破壊しています。


ノコは斎藤に関すること以外はこらえ性は無いようです。


エステティシャン頭を下げていたシーンでも
“頑張るのはお前だぞ…、何人のせいにしようとしてんだ…”
と言いたくなりました。


こんなダメ人間のノコが本当に痩せることができるのか見ものですね。


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2巻には9~14話とエピローグが収録されています。



脂肪と言う名の服を着て 9話のネタバレ

マユミは昔からデブが嫌いだった。


怯えているデブも
堂々と自信を持っているデブも嫌いだった。


罵って打ちひしがれたデブを見ると心が落ち着いていた。


マユミが斎藤と付き合っているのは
斎藤がノコと付き合っているからというだけの理由だった。


ノコは仕事終わりにエステに通うのが楽しくなってきていた。


しかし
体重は落ちておらずエステティシャンに注意される。


ノコはエステに通い出したというだけで、
食事は全く変えていなかった。


エステティシャンに指摘されても言い訳ばかりしている。


エステティシャンはノコの心理を完全に把握しており
“自分で頑張らなきゃ肉は落ちない、ウチでできるのはお手つだい”
という。


エステティシャンの指示で
食事の内容をノートに記入することになる。


斎藤が家に来ると嬉しさで浮かれるが、
背中の火傷を心配すると斎藤は怒って帰ってしまう。


そのショックで気が付くと大量に食べていた。


そのことをノートに全部書くのは大変な上に、
エステティシャンに叱られると思うと悲しくなっていた。


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脂肪と言う名の服を着て 10話のネタバレ

ノコはエステに行くと予想通り怒られる。


しかし
少しだけ食事制限すると体重は減った。


そのことをエステティシャンに褒められて気分が良くなる。


マユミは職場にノコがいないため
デブを罵れなくて苛立っていた。


帰宅するノコを待ちかまえて罵ろうとするが、
気分のいいノコは正面から言い返して受け流す。


マユミはそのことでさらに苛立ち
斎藤に暴力を振るって解消する。


斎藤はマユミの所にいるため、
ノコは会えなかった。


そのストレスからノコは大量に食べてしまう。


“一度だけなら”
と思い全て嘔吐する。


ノコがいなくなってから
田端はマユミを追い込むために暗躍して情報を集めていた。


田端が久々にノコの元を訪れると、
別人のようにノコは痩せていた。


ノコは吐くことがクセになっていた。


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脂肪と言う名の服を着て 11話のネタバレ

田端はマユミを追い込むための作戦をノコに話すが、
痩せだしたノコにはどうでもいい事だった。


久々に斎藤がノコの家に訪れると
ノコは泣いて喜ぶ。


斎藤はノコの痩せた体を見て
“かわいそう”
というがノコはダイエットしていると嬉しそうに報告する。


斎藤は
“痩せてどうするんだ”
と怪訝な表情になる。


斎藤は以前は
“食べる事ばっかり言うな”
と言っていたためノコは困惑する。


ノコは
“痩せてもっとキレイになってマユミみたいに…”
というと斎藤は
“結局それかよ”
と激高してノコの口に無理やり食べ物を押し込む。


斎藤は
“俺は太ってるノコが好きなんだ、お前もあいつらと一緒なのかよ”
と落ち込む。





田端はマユミを追い込む情報を集めたとマユミに話しかけるが、
マユミは全く相手にしなかった。


マユミは苛立っており
取り巻きもいなくなっていた。




ノコはエステに行くと異常な痩せ方から
“吐いたりしてないですよね”
と言われる。


ノコは本当は3食全部吐いていたが
“ハイ”
と嘘をつく。


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脂肪と言う名の服を着て 12話のネタバレ

ノコは嘔吐をやめられずにいた。


エステティシャンはノコの嘘を見抜いており、
ノコの体を心配している。


ノコは化粧で顔のクマを隠すようになる。


ノコは痩せたことにより
“化粧の役割”
を知ることになる。


ノコが職場に行くと
同僚たちはノコのことを認識できなかった。


“誰アンタ”
といってヒソヒソ話している。


ノコは同僚たちの気持ちを理解していた。


“敗北者の部屋”
からノコが出ていくのを認めることができないのだと認識する。


ノコは痩せたことで強気になっていた。


“現実見なさい、私は花沢です。ダイエットで10kgやせたの”
というと
同僚たちは何事もなかったように自席に戻ってゆく。


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脂肪と言う名の服を着て 13話のネタバレ

ノコは痩せたことで洋服屋に行ってみる。


太っていたころの気持ちが抜けきれずおどおどしていたが、
店員はノコのことを
“スマート”
と言って褒める。


ノコは気分良くなり服を購入して美容院にも行く。


“脂肪はもう消えた、もう何も食べなくていい”
と痩せている自分を斎藤に見せたいと思う。


痩せた体でおしゃれをして
仕事終わりの斎藤に会いに行く。


斎藤の同僚たちは
“彼女じゃない?”
と話しているが
斎藤は知らない人のふりをして行ってしまう。


ノコは泣きながら家に帰っていると
ノコに大金を渡した藤本が高級車にのって現れる。


藤本はノコをホテルに連れて行って話を聞く。


ノコは痩せたが幸せになれなかったという。


藤本はノコの体を指摘して
“どれもゴツゴツきっともキレイじゃない”
といってもう一度太ることを提案する。


ノコは他人から見た自分に対する
“デブな人”
という印象を変えたかっため
“もっとやせなきゃ”
と思いながら逃げ出す。


エステに行くが
エステは引き払っており
“テナント募集”
という張り紙があった。


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脂肪と言う名の服を着て 14話のネタバレ

翌朝出社すると部署には誰もいなかった。


全員自主退社しており
ノコも退職を勧められる。


マユミは痩せたノコを見ると驚いて
“気持ち悪い”
といって逃げ出す。


田端はノコの元を訪れて
マユミのことを話していると、
マユミがやってくる。


マユミはノコと田端の名義で口座を作り、
会社の金を不正に入金したという。


ノコは
“何でそこまでやる?”
と困惑する。


マユミは
“醜いものが大っ嫌い”
という。


マユミは勝ち誇って去っていくが
田端は会話は全て録音していた。


マユミの不正はすぐに明るみに出て
“OL横領失踪”
とニュースで取り扱われる。






半年後
会社を退職したノコは近所のコンビニで働いていた。


ノコの体形はふっくらとしている。


コンビニの客に
エステティシャンが偶然やってきたので喫茶店で話をする。


エステティシャンは
“お金返してないのが気がかりだった”
と申し訳なさそうにしている。


倒産した理由は藤本に
“ノコを痩せさせるな”
と言われたのを断ったからだった。


ノコは失笑して
“やせてたときいいことなかった。周りの人も太れ太れってすごくって…”
という。


周りの意見に合わせるノコに
エステティシャンは呆れる。


“もとから誰のせいでもない、人のせいにしているあなた自身のせい”
と厳しく指摘する。


エステティシャンはノコの問題は体ではなく
“心がデブ”
なため同じことを繰り返すと思っている。






ノコは仕事終わりに破棄の食料を貰って帰る。


家に帰ると
“食べなくちゃ、食べて力をつけるんだ。力をつけるんだわ”
と思いながらそれらを食べている。


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脂肪と言う名の服を着て エピローグのネタバレ

ノコは3か月で30Kg痩せていた。


街ではモデルのスカウトに声をかけられることもあった。


マユミが失踪してからは
みんな田端とノコを疑っていた。


ノコは
“私たち悪い事何もしてないのに何で”
とやるせない気持ちになっていた。





マユミは日本から脱出する前に
斎藤と会っていた。


マユミを助けてくれる人は沢山いる様子。


マユミは斎藤に
“ノコと別れなきゃずっと付き合ってやったのに”
と言いながら斎藤に跨る。


ノコと別れた斎藤とは付き合う理由はもうないという。






ノコは
“痩せても何も変わらない、相変わらず私は弱い存在なんだ”
とフラフラとファミレスに行く。


大量の注文をしてはトイレに行って吐くというのを何回か繰り返す。


店員たちはそんなノコに怯えていた。


トイレに行くと
ブスな女たちが化粧をしながら楽しそうにお互いを褒め合っていた。


片方は太ってもいる。


ノコには
“ブスでデブのくせに、なんでこんなに堂々と…”
と理不尽な怒りが湧く。


洗面台に並んで
独り言のように嫌味を言う。


ふたりのブスは気味悪がっていた。


ノコは
“言ってやった”
と勝手に勝ち誇っていた。


田端から斎藤が結婚することを知る。


おしゃれをして斎藤を待ちかまえていると
斎藤が婚約者と一緒に歩いてくる。


婚約者はかつてのノコとそっくりで地味で太っていた。


斎藤はノコに気付くが素通りしようとする。


ノコと話したがらない斎藤に
ノコは
“おめでとう”
というが
斎藤は
“やめてくれよそんな顔で、おめでとうなんていうな”
と走って逃げる。


斎藤の婚約者は怒りながら
“もう彼につきまとわないで”
といって斎藤を追っていく。


ノコは痩せすぎの体調不良で気を失い倒れてしまう。


入院中のノコに
元同僚たちがお見舞いに来る。


同調たちは痩せすぎのノコを心配していた。


マユミが捕まったことを報告するが、
ノコにとってはどうでもよくなっていた。


ノコは
“昔の私にもどろう”
と思い
少しづつ食べるようになる。


退院時に医者に
“もう無理なダイエットしちゃだめよ”
と言われると
“ハイ”
といって
“私は裸じゃない、脂肪という名の服を着ているのだから”
と思う。


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脂肪と言う名の服を着て 2巻の感想

イロイロと悲しすぎる結末でした。


ノコは痩せても幸せになれず
失うモノのほうが多かったようです。


“ほどほど”
という匙加減を知らないらしく、
食事をし出したら一気に逆戻りしています。


ノコの心の醜さも印象的でした。


マユミに散々バカにされて嫌な思いをしたはずなのに、
自分が痩せた立場になったら太っている人を馬鹿にしています。


“心がデブ”
というのはもっともな指摘ですね。





この作品を読んで
“やっぱダイエットやめよ!太っててもいいわ!”
と解釈する人は何も学べていない人だと思います。


そういう思考はノコのように
“責任を自分以外に押し付けようとする人”
で、
エステティシャンの言うような
“心がデブ”
な人でしょうね。


ちゃんと自分自身の実力と向き合って、
できることをコツコツとするのが時間はかかるけど最善だと思います。


自分の実力と向き合うというのは、
現在の身の程を知るという辛い現実との対面です。


ですが
“何かを変えたい、レベルアップしたい”
とい思いがあったら
避けては通れない過程だと思います。


それができないと思われるノコは
何も成長せず、何も学ばず
“繰り返す”
でしょう。


ノコが幸せになるビジョンは、
このラストからは全く見えませんでした。


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