外道の歌 4巻について
無料で読む方法、あらすじとネタバレ、感想を紹介します!
4巻には26~33話が収録されています。
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外道の歌 26話のネタバレ
17年前
鶴巻は父と母とボロ借家に住んでいた。
父親は借家の外の離れで一人で住んでおり、
食事は鶴巻が運んでいた。
仕事はしていない様子だった。
最近はずっと離れに引き籠っており、
“パチンコにも行かないし珍しい”
と母親は言っていた。
鶴巻が友人に借りたゲーム機が無くなっていたため、
恐る恐る父の離れの中を見るためにドアを開けてみる。
中には小さい女の子の服が無造作に脱ぎ捨てられていた。
鶴巻の探していたゲーム機もあった。
奥の布団で女の子が眠っており
女の子が鶴巻に気付いて手を伸ばしてくると鶴巻は驚いてドアを閉める。
父が戻ってきて
“何してる?”
と訝しんでいる。
父は鶴巻と母を暴力で支配していた。
鶴巻は殴られるのを恐れて
“なんでもないよ”
と父の怒りを買わないように家に帰っていった。
母との夕食時に
日本トップのシェアを誇る企業の会長の孫であるカヨコが行方不明であるというニュースが流れていた。
父が離れに閉じ込めているのはカヨコだった。
鶴巻は
“夜中に離れから女の子の泣き声がした”
と母に言ってみる。
本当はカヨコの泣き声を聞いたことはなかった。
母は
“何もないから、気のせいだから”
と首を横に振る。
ある日
鶴巻が学校から帰ると家の周りにパトカーが来て、
父を連れていった。
鶴巻はその様子を見てホッとする。
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外道の歌 27話のネタバレ
鶴巻は19歳になっていた。
父が起こした事件以来
鶴巻は学校でイジメの標的となっていた。
母は仕事をクビになっており
生まれ育った街に住むことはできなくなっていた。
引っ越しても無駄だった。
鶴巻と母の顔写真はネットに晒されていた。
“小学校低学年の少女を誘拐して性的虐待を加えていたロリコン怪物親父”
の家族として差別の対象だった。
母は事件の2年後にノイローゼで病気で亡くなっていた。
鶴巻は親戚の家で厄介になっていた。
定時制の高校にも通っていたが居場所はなかった。
叔父と叔母も鶴巻と距離をとっていた。
父親はどこで何をしているのか不明で知る気もなかった。
鶴巻は散歩中に不良に絡まれるが
鶴巻の目つきがヤバ過ぎて去っていく。
その会話は10日ぶりのものだった。
録画したアニメを見るしか生きる術がなかった。
アニメがニュースの特報で見れないときに、
鶴巻は包丁をもって外出する。
中学の時に執拗に目の仇にしてきた連中を殺して回ろうか、
父親を探し出して始末しようか考えていた。
二時間半街を歩き続けた。
“鶴巻裕くんね?”
と背後から女子高生になったカヨコが話しかける。
8年ぶりだったが
鶴巻はすぐにカヨコだと理解する。
忘れることのできない目だった。
カヨコは
“ようやく見つけたわ”
という。
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外道の歌 28話のネタバレ
鶴巻はカヨコに目を合わせることができない。
“あの時オレがなんとかしていれば…”
というと
カヨコは
“そうね、アナタのせい”
と責めると鶴巻は何も言うことができない。
カヨコは
“あの時をやり直すことができるとしたらアナタならどうする?”
というと
鶴巻は
“なんだってする”
という。
カヨコは鶴巻をビルの一室に連れていく。
“しばらくここで寝泊まりしてもらう”
といって帰っていった。
翌日
カヨコは屈強な黒人を連れてくる。
カヨコはこれから鶴巻の生活を説明する。
黒人から1年間訓練を受けた後にアメリカに渡ってもらう。
その後に用意された女性と結婚してアメリカの永住権を取得する。
すると米軍に入隊志願する資格が入手できるのだという。
アメリカ軍の中でも精鋭を作る部隊に入隊して訓練するのだという。
鶴巻は訳も分からない。
黒人は鶴巻の線の細さや身長の低さを懸念している。
カヨコは
“彼には強い意志があるから大丈夫”
という。
ワケがわからないまま鶴巻の今までと違う生活が始まる。
マンツーマンの英才教育は厳しかったが、
鶴巻はその生活をやめようとは思わなかった。
“終わっていた自分の人生が新しいものに変わる”
そういう予感がしていた。
1年後
鶴巻はアメリカに飛び立つ。
黒人は
“日本人の勤勉さに驚いてるよ”
と鶴巻の成長に感心していた。
カヨコの意図は
“日本にいる犯罪者程度に負けることが無いようになればいい”
というものだった。
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外道の歌 29話のネタバレ
二年後
鶴巻は見違えるほど逞しくなって帰国する。
カヨコは早速
“研修”
を行うという。
カヨコは車で鶴巻をボロアパートに連れていく。
出てきたのは鶴巻の父だった。
カヨコは鶴巻に捕獲を命じる。
父の夜の飲み屋からの帰り道、
鶴巻は対面するが父は全く誰だか気付いていない。
鶴巻はそのことを確認するとすぐに捕獲する。
車で例の貸倉庫まで連れていくとカヨコが待っていた。
倉庫の中に入り父を奥の椅子に座らせる。
部屋に用意されている器具で
これから何が起きるかは容易に想像ができた。
鶴巻は父を椅子に括り付けている間
“そうだよな、他人を傷つけてそのままで済むはずがない”
と納得していた。
父が目を覚ますとカヨコは拷問を始める。
カヨコはナイフを手に持ち
“最初の依頼人は私よ”
という。
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外道の歌 30話のネタバレ
カヨコはナイフで少しずつ拷問を始める。
顔をそむける鶴巻にカヨコは
“依頼人が間違いを起こさないようちゃんと見なさい”
と注意する。
カヨコは一通り拷問すると
“止血して”
と鶴巻に指示する。
“殺さないのか?”
という問いに
“殺してやりたい、でもこの男がやったことは客観的に見て死んで償うほどの罪じゃない”
という。
これからこの仕事をして行く上では
“加害者が犯した罪と依頼人の下す罰のバランスの見極め”
が大事だという。
鶴巻は指定されていた場所に父を放置する。
鶴巻が倉庫に戻って
“この仕事はお前が?”
と尋ねると
“ある団体”
から誘われたのだという。
犯罪の被害に遭った人たちのための復讐を支援する組織で
“朝食会”
という名だった。
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外道の歌 31話のネタバレ
滝谷はトラックの運転手をしている。
スマホを弄りながら運転して事故を起こし、
小さい男の子を死なせてしまう。
滝谷は全く反省していなかった。
“別にオレ悪くねえし”
と不貞腐れ切った態度で警察の取り調べを受けていた。
留置所に送られると
警官から会話をしないようにと注意される。
既に3人がいて寝る準備をしているところだった。
他の3人は男に話しかけずにそのまま消灯となる。
“あれは事故なんだ、オレは悪くない”
と思いながら滝谷は眠りにつく。
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外道の歌 32話のネタバレ
翌日
淡々と朝食の準備が始まる。
滝谷は
“いってくんねーとわかんねぇ”
と不貞腐れていた。
自由時間に他のメンバーから話しかけられる。
最初はギスギスしていたがすぐに打ち解ける。
入れ墨の男は4カ月もいるので何でも聞いてくれという。
通常は留置所にいるのは20日ほどだが、
入れ墨の男は詐欺をしており黙秘を貫いているのだという。
仲間のことを話してしまうと
二度とその世界ではやっていけないため黙秘は必須なのだという。
太った男は不法滞在の中国人だった。
20年も日本にいるため日本語が流暢だった。
手続きが住んだら強制送還のため残念そうにしている。
滝谷の話になると
“事故を起こしたがたぶん相手は無事”
と嘘をつく。
刺青の男は
“じゃあそんなかからない”
という。
取り調べの際に
母親のことを話しに出されると
“うっ”
となるという。
滝谷は眠る直前に刺青の男の話を思い出し、
自分が死なせた男の子のすぐそばにその子の母親がいたことを思い出す。
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外道の歌 33話のネタバレ
滝谷は禁固3年となる。
3年後
滝谷の父親が迎えに来る。
実家で父と母と顔を合わせてラーメンを食べに行く。
久しぶりに刑務所以外の食事だったため、
普通のラーメンがとんでもなく美味く感じていた。
1週間ほど経過してネットで自分が起こした事件のことを調べてみる。
ニュースに出ていた男の子の母親が
滝谷の全く反省していない様子を嘆いていた。
それを見た滝谷は
“遺族に直接謝った方がいいなんていわれなきゃわかんねーじゃん”
と不貞腐れている。
滝谷は警察や弁護士に遺族の住所を聞いたが、
当然教えてもらえなかった。
自分で当時の近所を探すが見つからない。
“いわなきゃ、あの子を死なせて…おれはとんでもないことを…”
と謝ろうとして夜遅くまで探していた。
諦めて帰ろうとすると
目の前にはトラとカモがいた。
滝谷は古本屋に連れていかれて椅子に拘束される。
トラは滝谷が死なせた子の母親の依頼だと説明する。
滝谷は謝ろうとしていたことを言おうとするが
口を拘束されているため言葉にならない。
死の恐怖で命乞いをして涙を流しているようにしか見えなかった。
カモは鉈を振りかざし
“ただ死んでくれればそれでいい”
といって振り下ろす。
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外道の歌 4巻の感想
鶴巻が異様に強い理由と
カヨコが自信満々でカモたちに説教した理由が判明しました。
元プロ格闘家のトラに僅差勝利するほど鶴巻が強いのは、
米国で本格的な訓練を受けていたからでしたね。
素手ではトラとほぼ互角ですが、
何でもアリだったら作品中の主要人物では最強かもしれません。
トラは鶴巻と戦うときに武器を封印していましたが、
武器アリだったら逆にトラの方がヤバかったのではないかと思います。
カヨコはかなり辛い過去がありました。
作中の犯罪被害者の中でも
中堅クラスの酷い被害に遭っています。
作中でも
“小学校低学年で性被害に遭った(監禁付き)”
のはカヨコだけです。
カヨコは身体には大きい傷は残っていないようですが、
精神面には一生消えない傷が残っているでしょうね。
“犯罪被害者の本当の気持ち”
を理解して
“被害者(被害者遺族)が加害者に復習すべき”
という結論を出したようです。
カモが出した
“被害者(被害者遺族)に背負わせたくない”
という結論とは違いますが、
“どちらがより被害者(被害者遺族)のためになるのか?”
は難しいところですね。
一番いいのは
被害者(被害者遺族)に話を聞いた後に
“自分で手を下したいか?”
を確認することかもしれません。
それから
“だったら朝食会の方がいいよ”
など紹介しあえて柔軟に対応できればベストでしょうが、
カモたちと朝食会は仲が悪いので無理ですね…
特に
トラと鶴巻は顔を合わせると一触即発なので…
滝谷のケースは珍しくて新鮮でした。
加害者が更生しかけていますが、
時すでに遅しということでしょうか…
どちらにせよ
謝られたところで許されることはないので結果は同じですね。
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