ふたりのおうち 1巻について
無料で読む方法、あらすじとネタバレ、感想を紹介します!


1巻には1~8話が収録されています。


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ふたりのおうち とは?

出版社:少年画報社
発売日:2017/5/30
作者 :艶々

味気ない日々を送る青年が心密かに憧れる年上の女性…

若さあふれる青年と酸いも甘いも?み分けたワケあり熟女。

歳の離れた2人が運命的な出会いを果たし…!?

青年と熟女の艶々官能浪漫!


ふたりのおうち 1話のネタバレ

和也は都内の工場で働いている。


実家への仕送りがあるため生活はギリギリだった。


唯一の楽しみは
通勤路にある個人経営の美容室の前を通りかかる時だった。


奇麗な女性が一人で切り盛りしていた。


ワザと信号待ちのタイミングにして、
信号が変わるまでの間その女性を眺めていた。


その女性はいつも笑顔で仕事をしていた。


淡々と繰り返す日常で
“何のために働いているのか、何をしたくて生きているのか”
を問いかけているが答えは出なかった。


ある日
仕事帰りに高めのステーキ弁当を購入する。


帰り道の美容院の前で前方不注意の自転車にはねられてしまう。


自転車側が因縁をつけてくるが、
店の中から見ていた女性が
“全部見ていた、警察で証言する”
というと自転車は逃げていく。


和也は言い返すことができなかったので、
女性に感謝する。


女性は雨でぬれている和也を入れて乾かしてあげる。


和也は
“おねえさん”
といって感謝をすると
女は照れる。


和也が腹を空かせているため
女はピザをとって一緒に食べる事にする。


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ふたりのおうち 2話のネタバレ

和也は嬉しそうにピザを食べる。


いつも節約しているため
高い食べ物は控えているためだった。


二人は自己紹介をする。


女は唄子という名前だった。


店は一人で経営しているという。


和也は近くの工場で働いているというと、
唄子は
“この店のまえ通るんだ?”
と聞く。


和也は
“時々…”
と嘘をつく。


本当は毎日通って唄子を見ていたが
気持悪がれるのを避けるためだった。


和也は唄子との時間を楽しんでいた。


和也は
“昨日の月はキレイだった”
という。


唄子もそう思っていた。


和也は帰り際に
本当は毎日ここを通り唄子を見ていたことを告げる。


唄子は顔を赤らめる。


唄子は
“また一緒に食事できるといいね”
といって
二人は笑顔で手を振って別れる。


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ふたりのおうち 3話のネタバレ

和也は帽子を唄子の店に忘れていた。


唄子は和也が帽子を取りに来るのを待っていたが、
一週間が経過していた。


唄子は
“ちょっと馴れ馴れしかったかな…”
と思う。


予約もないので店を閉めようとすると
金曜日であることを思い出す。


唄子を愛人として囲っている男が泊まりに来る日だった。


男は唄子の死んだ夫の弟だった。


唄子が店を持てるのは男の金のおかげだった。


男に抱かれた後に
唄子は和也のことを思い出す。


その表情を見た男は
“あまり見た事のないいい表情”
という。


唄子は
“忘れていたものを思い出した”
という。


翌日
和也が帽子を取りにやってくる。


唄子は和也の顔を見て
“ときめき”
という感情を思い出す。


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ふたりのおうち 4話のネタバレ

唄子は和也にお茶を出してもてなす。


唄子は
“もっと気軽に寄って”
という。


唄子は和也に身の上話をしてもらう。


和也が23歳で自分より一回り下だと知る。


和也は孤独な暮らしをしているため
先日はとても楽しかったという。


唄子は和也をランチに誘うと
和也は嬉しそうに狼狽する。


当日
やってきた唄子に和也は
“きれい”
という。


唄子も喜んで店に行くことにする。


商店街で買い物をしたり神社にお参りに行く。


夕焼けを二人で見ると
唄子は
“町が全部オレンジに溶けてゆく”
という。


それを聞いた和也は
“同じことを想っていた”
と涙を流す。


唄子は
“すごくわかる”
といって和也にキスをする。


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ふたりのおうち 5話のネタバレ

二人は帰りの電車で連絡先の交換をする。


帰り道に唄子はキスしたことを
“困っちゃうわよね、おばさんにあんなことされて”
というが
和也は嬉しいという。


しかし
和也は唄子の左手の薬指の指輪を指摘する。


唄子は夫が5年前に亡くなったことを話す。


“外せないままいままでしてきちゃった、無神経だった、ごめんなさい”
という。


それから4日間。


和也は店の前を会釈して通り過ぎるだけだった。


唄子は帰り道の和也に電話をする。


“あなたのことをもっと知りたい、もっと近づきたい”
といって
和也の後ろから近づいていく。


和也も
“唄子さんのこともっと知りたい”
という。


唄子は指輪を外していたが、
和也がそれに気づくのはもっと後の事だった。


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ふたりのおうち 6話のネタバレ

唄子は翌日の夕方に和也と会う約束をして楽しみにしている。


金曜日でもないのに男が訪れてくる。


男は酒に酔っている様子。


唄子は
“明日は仕事だしこんな時間にこられても…”
というと
男は機嫌を悪くする。


“誰のおかげであの店やっていけてんだ”
といって
唄子を雑にベッドに連れていく。


唄子は今まで愛人という立場に迷いはなかった。


夫が亡くなってからは男に頼るしかなかった。


しかし
和也と出会ってから
“辛い”
と感じ始めている。


翌日
和也とのデートを楽しんでホテルに誘導する自分を
“汚い”
と感じる。


唄子の誘導に和也は乗る。


空き室があるホテルに入ることにする。


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ふたりのおうち 7話のネタバレ

二人は激しくまぐわいあう。


唄子は昨晩の男のとは違い
積極的に快楽を求めていた。


和也は唄子に
“かわいい”
と言って何度も抱く。


和也は唄子といるのを心地いいという。


上手く言い表せないが
“こうしていることが幸せ”
という和也に唄子は罪悪感を感じる。


“汚れた自分”
さえも快楽の材料としていた。


唄子は自分が
“金持ちの愛人”
であることを思い出し
和也の純粋さが辛くなる。


男に和也のことが知れたら
和也に迷惑が掛かると思い関係を断とうとする。


“私なんかに入れ混んじゃダメ”

“わたしの何をしってるの?”

と突き放す。


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ふたりのおうち 8話のネタバレ

それから3日間。


店は閉まったままで、
和也に連絡もなかった。


和也は拒絶されるのが怖くて連絡できなかった。


唄子は自宅で和也との楽しかった時間を想い抱いて泣いていた。


和也は店が開いているのを確認すると、
店の中に入って行く。


和也は自分の唄子に対する気持ちをまっすぐと伝えて
“手に入れたいと思った”
という。


唄子は和也に抱き着き
“ふたりのおうちみたいなところで、過ごしてみたいね”
という。


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ふたりのおうち 1巻の感想

現実世界に紛れ込むファンタジーといった感じでした。


誰もがこんなさり気なく素敵な出会いを期待していますが、
まずあり得ないでしょうね…


この作者の作品はそういった
“心地よいファンタジー”
を楽しませてくれます。






さり気ない箇所で心を通わせるところもいいですね。


唄子は自分を囲っている男に
“月がきれい”
と言いますが軽く流されます。


翌日
和也に
“昨日の月が奇麗だった”
と言われてシンパシーを感じています。


一緒に夕焼けを見たシーンは立場が逆ですが同様です。


さり気ないワンシーンですが
二人にとってとても重要な事であるのが伺えます。






唄子の性格も絶妙に魅力的に描かれています。


和也に純粋な恋愛感情を抱きつつも
男に囲われていることに負い目があります。


和也を突き放すシーンで
“完全にスレた愛人”
的なものを出されると
和也も読者も萎えてしまいますが
“ほんとに好きよ”
というあたりが憎い箇所です。


名残惜しそうな表情でこんなこと言われたら、
諦められるハズがありませんよね。


3日間のおあずけも逆効果でしょう。


唄子が今後どのような身の振り方をするのか注目です。


金曜日は仮病を使うのでしょうか…?


ひと悶着ありそうで楽しみです。


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