カリスマ(漫画) 2巻について
無料で読む方法、あらすじとネタバレ、感想を紹介します!

2巻には8~16話が収録されています。

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カリスマ(漫画) 8話のネタバレ

「出会い」

信康の不在中に氷室は訪れ麗子に名刺を渡す。


氷室が麗子に目を付けたのは、
大手不動産若林グループの社長令嬢と調べがついていたからだった。


息子の利治の成績向上の名目で団体に引き込もうと算段している。


氷室は信康がいないことをいいことに、
麗子の不安を巧みな話術で煽る。


“確実に利治の成績が上がる”
ために親の意識向上が不可欠と説明する。


麗子に平八郎のセミナーの案内書を渡す。


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カリスマ(漫画) 9話のネタバレ

「愛するが故の過ち」

信康の帰宅後
麗子は氷室から紹介のあったセミナーに行きたいと相談する。


麗子は利治のためと主張するので、
信康は仕方なく承認する。


セミナー参加料金は5万円で、
信康はタバコと発泡酒を我慢する覚悟を決める。


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カリスマ(漫画) 10話のネタバレ

「神の責務」

氷室たち教団の幹部は平八郎に活動の報告をしている。


氷室は麗子が大手財閥の社長令嬢であり、
金を持っているため引き込む価値が大きいことを報告する。


大和の報告では
覚醒会に教徒を取られてしまったという。


氷室が大和のミスを指摘すると、
大和は氷室に掴みかかる。


平八郎は落ち着いた様子で報告を受け、
しかりつけたりせずにその場を収める。


報告会が終了すると
平八郎は氷室のみを部屋に残す。


平八郎は覚醒会に攫われた曽根のことを案じていた。


覚醒会の武石にかかれば
曽根の洗脳が解けるのは時間の問題だと確信している。


そのため
平八郎は氷室に
“悪魔に洗脳された魂は二度と元には戻らない”
と言って曽根の暗殺を命じる。


幹部の千夏は一人で平八郎の部屋を訪れる。


千夏はマミに嫉妬していた。


千夏は平八郎がマミに
“色欲解放の儀式”
を行っていることを見抜いていた。


平八郎は図星を突かれて狼狽するが、
表には出さないように必死に抗弁を垂れる。


千夏は誤魔化されなかった。


以前から平八郎は奇麗な女性には必ず
“色欲解放の儀式”
を行っていたことを主張する。


平八郎は以前から
千夏の自尊心の高さを危惧していた。


千夏を降格できないのは、
幹部として優秀な氷室が千夏を好きなためだった。


千夏は他の女性信者に嫉妬して、
平八郎を独占したがる。


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カリスマ(漫画) 11話のネタバレ

「幻影」

信康は仕事帰りに今頃は
麗子がセミナーに行っている時間だと認識している。


信康は
“気休めにしかならない”
と思っていた。





麗子はセミナーで体験者の話を聞いて心を打たれていた。


壇上で話している体験者は教団のサクラで、
平八郎に
“愛のまやかし”
は善行なため嘘をついても構わないと言われている。


平八郎は
“本当の愛などこの世に存在しない、母の愛すらまやかしだったのだ”
と思いながら壇上に上がり話をはじめる。


平八郎は軽いジョークで場を和ませてから話をはじめる。


観客のサクラとのやり取りを見せて、
一般参加者にも質問しやすい空気を作る。


本来は一かい限りのセミナーだったが、
さり気なく
“悟りの会”
という単語を話の中で出す。


サクラが
“悟りの会”
について質問をすると、
平八郎は1週間ほどの父兄の強化合宿という。


麗子は手を上げて立ち上がり
“費用はおいくらでしょうか?”
と質問する。


平八郎は麗子の姿を見る。


麗子が母のサヨコそっくりだったため、
母との楽しかった思い出が蘇る。


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カリスマ(漫画) 12話のネタバレ

「佐代子の魂」

麗子を見て母のサヨコを思い出した平八郎は、
動揺してしばらく硬直してしまう。


すぐに
“輪廻転生などあるものか”
と正気に戻り
“美しいご婦人ばかりで緊張してしまった”
とおどけて見せて笑いをとる。


平八郎は麗子の質問に
“200万円です”
とこたえると
観客はあまりの高額な費用にどよめく。


平八郎は値段を言った後は
あえて強く引き留めようとはせず解散とする。


麗子は迷っていて、
会場にただずんでいる。


平八郎はその様子を見て
“疑っているのならすぐに帰るハズ”
と思い麗子の動きを観察する。


麗子は帰ろうとする。


悟りの会の参加者は出入り口で手続きをしているが、
麗子は1階のロビーに向かっていた。


平八郎は
“引き止めねば”
と思い階段を使い1階に先回りする。


平八郎は偶然を装い麗子と対面する。


麗子が自己紹介をすると、
氷室の報告にあった大手不動産業の令嬢だということに気付く。


平八郎は麗子が本当は
悟りの会に参加したいという意思を確認する。


平八郎は
“5階の相談室で話を聞きましょうか?”
というと麗子はついていく。


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カリスマ(漫画) 13話のネタバレ

「決意」

平八郎は啓示室の前に麗子を連れていくと、
啓示室内になる自分の銅像を急いで奥に隠して麗子を迎え入れる。


啓示室で向かい合って座ると、
見れば見る程ははのサヨコに酷似していることに気付く。


平八郎は
“この女が欲しい”
と思う。


麗子の話を聞いていると、
麗子の悩みは参加費用だった。


平八郎は氷室の報告から、
麗子の実家が金持ちであることを知っていたため困惑する。


麗子が参加を諦めて帰ろうとするため、
平八郎は慌てて自分が参加費を貸すという。


麗子は突然200万も無理し無担保で貸すと言われて不審に思うが、
平八郎は
“3年前に交通事故で死んだ妹に似ている”
と咄嗟に話をでっち上げて泣いて見せる。


平八郎が咄嗟に泣けた理由は、
瞬時に自分の悲惨な幼少期を思い出したからだった。


平八郎は母を庇って証言をしていなかった。


周りの人間は平八郎を気味悪がって遠ざけていた。


父方の祖父母に引き取られたが、
祖父母は自分たちの息子を殺した母を庇う平八郎を恐れていた。


孤独な子供時代を思い出して流した涙だが、
麗子は心を打たれて涙を拭いてあげる。


麗子は悟りの会に参加を決める。


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カリスマ(漫画) 14話のネタバレ

「愛してくれているのなら」

麗子は家に帰ると信康に悟りの会の説明をする。


信康は当然のように不審に思うが、
麗子は行く気満々のため仕方なく了承する。





教団本部では平八郎がマミに色欲解放の儀式を行っていた。


平八郎はマミではなく、
麗子のことを想ってマミを激しく突いている。


平八郎はマミのことを
“麗子の比ではない、盛りのついた薄汚いメス豚”
と思っていた。


儀式が終わると平八郎に電話が入る。


マミの婚約者の野呂が訪れたというものだった。


平八郎はマミの姿を見せることにする。


マミは平八郎の洗脳により
野呂が悪事魔だと信じ込んでいた。


野呂が近づくとマミは怯える。


野呂によるとマミの母はもう何日ももたないという。


野呂はマミの母から受け継いだウエディングドレスを見せて、
“これを着てお母さんの前で結婚式をあげよう”
というがマミは拒絶する。


野呂は平八郎に掴みかかると
信者たちが慌てて引きはがす。


野呂は建物の外に追い出される。


平八郎は野呂に
“洗脳はしていないが、私のペニスの虜になったのかもしれないね”
といってほくそ笑む。


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カリスマ(漫画) 15話のネタバレ

「悟りの会」

麗子はバスで悟りの会の会場へ向かっている。


参加費用の200万は信康が貯金を全て切り崩して捻出していた。


麗子は信康に感謝している。


バスが付いたのは山の麓だった。


急に引率の信者たちの様子が一変する。


“修行はもう始まっている”
といって強引に参加者に険しい山道を歩かせる。


引率の信者は

・他人に手を貸さない

・私語は慎む

・勝手な行動はしない

と禁止事項を言い出す。


参加者たちは不審に思うが、
既に山の中で自力では帰れないため従うしかなかった。


歩いていくと
山奥にある山荘までたどり着く。


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カリスマ(漫画) 16話のネタバレ

「修行」

参加者たちはわけがわからぬまま指示に従うしかなかった。


大きな部屋で胡坐をかかされて、
ヘッドホンをつけられ全員で妙な祈りをささげる。


少しでも手を抜けば
監視役の信者に竹刀で叩かれた。


麗子は困惑しながらも従っている。


昼食は粗末な必要最低限のものだった。


食べる時間も15分と管理されている。


“懺悔の行”
と呼ばれるものが始まる。


参加者一人に対して
信者が一人突く形となる。


麗子には千夏がつく。


千夏は最初は何気ない雑談で麗子の警戒心をとく。


次第に他の参加者たちが懺悔を始める空気になる。


最初に泣きながら懺悔を始めた男はサクラと思われるが、
その空気は会場全体に広がっていく。


懺悔を聞いた信者はその男を徹底的に否定する言葉を浴びせる。


麗子は
“ひどいことを…”
というが
千夏は
“残酷に見えるけど必要なこと”
と説明する。


千夏は麗子に
“あなたたちご夫婦は愛し合ってらっしゃる?”
と問いかける。


麗子はいかに自分が旦那から愛されているかを、
顔を赤らめながら説明する。


千夏は
“ご主人のことよりあなたはどうなの?”
というと
麗子は少し間を置くが
“主人を心から愛している”
という。


千夏は麗子の心の中にある、
付け込めるポイントを見つけた様子。


千夏は
“愛し合っているならそのままで十分、何故生まれ変わる必要がある?”
と的確に麗子が気にしているポイントを指摘する。


麗子は少し考えて
“もっといい妻になりたいから”
というと
千夏は
“一緒に頑張ろう”
と麗子に微笑んで褒める。


しかし
“一つだけ悔い改めてもらわないといけない”
という。


千夏は麗子のことを
“平気で嘘をつく性格、本当はご主人のこと愛してなんかいないんでしょ?”
という。


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カリスマ(漫画) 2巻の感想

洗脳の仕組みがわかりやすくて勉強になりますね。


これをちゃんと知っていれば、
変な宗教にハマることもなさそうです。


まず印象的だったのは
“悩みさえあれば、入り口はなんでもいい”
というところでした。


麗子は最初セミナーに参加したのは、
息子の勉強のためです。


宗教の勧誘だとはこれっぽっちも思っていません。


セミナー参加(名目は何でもいい)

集団審理で高額な合宿に誘導


で、
より悩みの深い人を入信させているようです。


良くできていると思ったのは合宿の内容が過酷だったとしても、
参加者が逃げられない状況が作られていることでした。



既に高額な参加費用を払ってしまっている



山の中なので自力で歩いて帰れない



そもそも合宿に来るくらい悩みが深い人は
“何か身に着けて帰らないと”
という強い想いがある。


と簡単に思いつくだけで
これだけ帰れない理由があります。


さらに
ここまでのポイントでも参加者は自分の意志で帰ることができる箇所が何個もありました。


そもそも5万円もするセミナーに参加すること自体がどうかしているし、
200万の怪しい合宿に参加することもどうかしています。


しかも
教団側は合宿までは決して強制していません。


参加者に
“自分の意志で参加している”
と思わせるのも重要なポイントなのだと思います。


思わず
“良くできているな…”
と感心してしまいました。





登場人物もほぼ全員がイラつきました。


好感が持てるのは信康と平八郎くらいでした。


信康と平八郎は
“自分の本当の姿”
をちゃんと自覚しています。


信康は自分の人間としての小ささに苦悩しつつも必死に生きています。


平八郎は自分の弱さ(母への執着)に自覚があります。


信康と平八郎は嫌いにはなれませんでした。


他のキャラたちはどいつもこいつも、
厨二病を拗らせまくっていてイライラします。


自分の弱さを認めることができないのでしょうね…


だからこそ平八郎に縋って騙されているのだと思います。


そこに付け込む平八郎も
もちろん悪人なんですけど…


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