ルートエンド 1巻について
無料で読む方法、あらすじとネタバレ、感想を紹介します!

1巻には1~6話が収録されています。

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ROUTE END とは?

出版社:集英社
発売日:2017/6/2
作者 :中川海二

特殊清掃。

それは人の死が日常となる職業。

一人の特殊清掃業者の青年が、「END事件」と呼ばれる連続猟奇殺人事件に足を踏み入れ…?

生と死の在り方を問うサイコ・サスペンス!


ルートエンド 1話のネタバレ

「終わりの始まり」

春野が十歳の時
母は首を吊った。


“母の生きる理由に自分はなれなかった”
と春野は十歳の時から思って生きてきた。


大人になった春野は特殊清掃員になる。


殺人や事故や自殺や孤独死で
遺体が放置された現場の清掃が仕事だった。


蛆が沸いて体液が染み出しそれらが染みついてしまうのを元通りにする。


その日の現場を終えると
二日後に経過を見るために訪れると言って会社に帰る。


車の中のニュースで
自分が棲んでいる町でバラバラ死体が発見されたという。


刑事の間でその犯人は
“END”
と呼ばれていた。


バラバラの遺体を
“END”
の文字を描くように並べておくからだった。


既に4人がENDの犠牲になっている。





春野は事故物件に住んでいるため
家賃が2万と破格だった。


後処理は社長の橘が行ったので完璧だったため
春野は安心して狙っていたという。


春野の新居は近くに何でもあり
無いのは病院くらいだった。


付近に小山があり
それを取り巻くように色々ある街だった。




数日後

休日のハズだったが
橘から仕事の電話が入る。


話題の“END”の現場のため
春野は興味を持って出勤する。


その仕事はイレギュラーだったため
現場の人員の調整を会社で行う。


柳女と加藤が行くはずだった現場は橘が行くこととなり、
ENDの現場は柳女と加藤と春野の担当となる。


春野はイレギュラーな仕事を受けた橘に
“らしくないですね”
と違和感を感じる。


現場に向かう直前
橘は春野に
“お前が「特殊清掃アウン」の後継者だからな”
という。


春野は一番弟子の自覚はあったが
“なんで今そんなこと言うんですか?”
と疑問に思う。


橘は
“いいか春野
 終わるんだ”
という。


春野は何のことだか理解できず
“やっぱり今日おかしいですよ”
と困惑する。


春野たちはENDの現場に着く。


柳女と加藤は
“いつもの”
をするという。


春野は先に床の作業に取り掛かるという。


春野が床を剥がすと
白骨死体が出てくる。


春野は驚いて叫び声を上げると
柳女と加藤も駆けつける。






ENDの事件を担当している
五十嵐という女刑事に
“ENDの現場から白骨死体が見つかった”
と連絡が行く。


五十嵐はすぐに春野達がいる現場にかける。


春野は家の外で待機していて
五十嵐が家の中に入るのに気が付かなかった。


五十嵐は死臭にたじろぐが
靴にビニールを着けて入っていく。


遺体が発見されたすぐ近くで
柳女と加藤がセックスしていた。


五十嵐は硬直する。


春野が慌ててやってきて
五十嵐を外へ出す。


春野は自己紹介をすると
五十嵐は
“なんですかあいつら”
と怪訝な表情で聞く。


五十嵐は
“イカれてる”
というが
春野は
“イカれないためにやってるんですよ”
と二人を庇う。


五十嵐は理解できない様子。


終わったようなので中に入ると
柳女と加藤は二回戦を始める。


春野は
“白骨死体ある分盛り上がっちゃったのかな?”
というと
五十嵐は
“セックスやめろ”
と怒鳴りつける。


春野達は現場を刑事に引き渡したら会社に戻っていた。


会社に電話が来ると
橘が現場に来ていないという。


橘は電話に出ない。


代わりに加藤と柳女が向かうことになる。





白骨死体が出た現場では
五十嵐が大家から話を聞いている。


大家によると8年前も同じ部屋で人が死んでいるという。


死因はただの病死だった。


その時も特殊清掃業を呼んで床を貼りかえたという。


担当したのはアウンの橘だった。


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ルートエンド 2話のネタバレ

「残された人達」

春野は自宅で電話を受信する。


社長の橘かと思ったが
刑事の五十嵐だった。


五十嵐は白骨死体が出た部屋は
8年前に橘が床を貼りかえたことを春野に伝える。


春野が驚いていると
五十嵐は橘とどのくらい連絡がついていないのか訪ねる。


春野は朝からと応える。


五十嵐は念のため春野の住所を知りたいというので伝える。


五十嵐は春野の住所に身に覚えがある様子。


電話を切ると
春野は橘の家に行ってみることにする。


家を出ると不審な男と目があう。


男は春野を見ると速やかに立ち去る。


春野は
“空き巣の下見か?”
と思うが車で橘の家に向かう。


橘は不在だった。


橘の家を見張っていた五十嵐は春野に声をかける。


五十嵐の車中で話をすることになる。


五十嵐は春野の部屋で以前自殺があったことを知っている様子だった。


春野は職業柄気にならないという。


橘について聞かれると
いつもとは様子がおかしかった箇所を伝える。


五十嵐は橘の人柄を聞くと
春野は誇らしげに
“俺の師匠です”
という。


春野は心から橘を尊敬し感謝している。


五十嵐は“特殊清掃業”をしている理由を春野に訪ねる。


春野は母親の自殺の話をして
“死に寄り添う仕事をしないとイカれそうだったから”
という。


その中でも
“清掃”
は心を整理するのにいいと思ったと説明する。


春野は母の死を見て感じたのは悲しみではなく
“怒り”
だったという。


五十嵐は驚いた表情をする。


春野は

“なんで愛してくれなかったんだ”

“なんで俺を置いていけるんだ”

“なんで俺は母の生きる理由にはなれなかったんだ”

と当時の心境を語る。


それを聞いた五十嵐は泣きだす。


春野は驚くと
五十嵐は
“私は怒っていたんですね”
と自分の気持ちに気付く。


春野の部屋で自殺をしたのは
五十嵐の弟だった。





橘はどこかの部屋でENDの犠牲になっていた。



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ルートエンド 3話のネタバレ

「復活」

橘の家を張り込みしていた五十嵐に
橘がENDの犠牲になり見つかったと報せが入る。


橘は天涯孤独だったため親族は葬式をする気はないという。


春野は五十嵐から橘のことを聞かされる。


五十嵐が葬式の参列者の名簿をみると、
沢山の人が来ていた。


橘には親族はいないが
顔が広く人望もあったことが伺える。


春野は橘の遺体の前に立っていた。


涙は流していなかった。


春野は
“自分が救われたのはこの人に会ったおかげ”
という。


五十嵐はENDの逮捕を約束する。


アウンは春野が引き継ぐことになる。


加藤と柳女も賛成する。


春野は早速仕事を取った様子。


仕事の依頼は橘の死んでいた部屋だった。


春野は自分が担当できてうれしそうにしている。


春野は清掃作業をしながら橘との初めての仕事を思い出していた。






春野は遺品をゴミ袋に入れる仕事を任される。


春野は苛立ちながら乱暴に袋に遺品を押し込んでいく。


春野が苛立つ理由はその部屋で
“自殺”
したことに対してだった。


“自殺”
は命を馬鹿にした行為だと主張する。


生きるために散々他の生き物を食べてきたのに、
最終的に自ら捨てる身勝手さに怒りを露わにする。


橘は
“理屈ではな”
という。


橘は
“お前死にたいと思っているだろ
 だからここに来た
 死なないために”
と春野の心境を見抜いて指摘する。


春野のゴミ袋から
鍵がついている箱を取り出す。


“遺族にとって大事なものかもしれない”
と注意する。


“ちゃんと見ろ
 対話しろ
 死者と”
と真剣なまなざしで春野に教える。





春野は橘が死んでいた部屋で一人で号泣している。


警察が手間取っているため
自分でも捜索する決意をする。





五十嵐は弟の写真を眺めている。


五十嵐と仲良さそうに肩を組んでいる男は、
春野が空き巣かと思った男だった。


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ルートエンド 4話のネタバレ

「愛憎の人①」

警察は会議でENDについて情報を整理している。


橘は5人目の被害者となる。


それまでは自宅での発見だったが、
橘だけは自宅ではない別のアパートでの発見だった。


警察は橘とENDは何かしらのつながりがあると確信している。


一カ月たっても容疑者すら上がっていないため、
捜査員が増員されることになる。


捜査員が増えるため
橘の実家にも捜査の手を伸ばせるようになる。





春野は自分でENDのことを調べる。


検索エンジンで画像を見ると
3人目の被害者の写真が妙に多かった。


住所が流出していたので向かうことにする。


チャイムを鳴らすと男が出てくる。


男は取材なら金を要求するというが
春野は5人目の被害者の関係者だと説明する。


男は春野を家に入れる。


春野が男と被害者の関係を尋ねると
男は一人息子だと応える。


リビングに案内されると
ENDのシミが残ったままだった。


男は
“この方が儲かる”
とドライに説明する。


春野は三人目の被害者の画像が多い理由を理解する。


春野は自身が特殊清掃業を営んでいることを説明する。


男は稼げなくなってきたら清掃を依頼するというと、
春野は快く引き受ける。


春野は遺品整理もしっかりするというが
男は
“取っておくもんなんてないさ
 ENDには感謝している
 親父を殺してくれて”
という。



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ルートエンド 5話のネタバレ

「擬」

春野は警察が頼りにならないため
自力でENDを探したいという。


春野は若狭に礼を言って帰ろうとすると
テレビカメラに突撃取材を受けていた。


若狭は謝礼について指摘するが
リポーターは構わずに
“心理学者の樋口があなたを犯人と言っている”
という。


若狭は鼻で笑う。


リポーターたちは謝礼を払うというので
家の中に招き入れる。


2日後
五十嵐は春野の家を訪れる。


橘が床の張替えを行った家を捜査するためだった。


春野の部屋の構造だと床下に何かを入れるのは不可能だが、
念のため訪れる。


特に何もないので五十嵐は帰っていく。


春野は窓の外を見ると
五十嵐が春野が前から気になっていた細道を通ろうとしていた。


春野は自分もその道を通ってみようと、
五十嵐についていく。


五十嵐は弟を訪れる際に
その道をいつも使っていたという。


一番上まで行くと小さい神社のようなものがあった。


春野はヘンテコな狛犬を見ている。


五十嵐が血相を変えて走り出すと、
その先には首つりをしている男性がいた。


五十嵐は体を支えると
男性は縄から落ちて逃げていく。


“どうしました”
という声がするので
振り向くと神主の恰好をした男がいた。


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ルートエンド 6話のネタバレ

「怒り」

事情を説明すると
神主の男は二人に礼を言う。


春野は神社に詳しい様子で
“稲荷でもないし八幡でもない”
と指摘すると
神主の男は
“実はエセだ”
という。


神主もコスプレで
本業は心理療法士で江崎という。


名刺をもらって二人は帰ることにする。


春野に弟から電話が入る。


妻の葵が病院の検査中に家で待たせてほしいという内容だった。


春野は弟の来訪に備えて五十嵐と別れる。





若狭はテレビに出ていた。


エンドを挑発するような発言をしている。


それを見た五十嵐は慌てて若狭に注意に行くことにする。


五十嵐が若狭に注意しに行くと
若狭は春野が訪れたことを告げる。


自分よりも春野を見張った方がいいと五十嵐に言う。


若狭は春野と話した印象だと
春野はENDを探し出して殺すつもりだと推測する。





春野の部屋に弟と息子の雄太が来る。


春野は雄太の相手をしてあげる。


誰かが訪問すると
雄太と遊んでいる春野の代わりに弟が出る。


大きな音がして
春野は不審に思い玄関に行く。


弟の真人の姿も客の姿も見えない。


廊下を見るが誰もいない。


誰かが既に春野の部屋に入り込んでいた様子。


雄太を捕まえて声を出さないように口を押えてナイフを突きつける。


男はフルフェイスマスクをしてパーカーを被っていた。


春野が
“誰だお前”
というと
男は
“ENDだよ”
とこたえる。



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ルートエンド 1巻の感想

五十嵐の弟は生きている!?


五十嵐の弟は春野の部屋で死んだはずです。


もしかして整形手術をした替え玉なのでしょうか?


だとすると
わざわざ替え玉を作ってまで死んだことにするということは、
END=五十嵐の弟
という可能性が強くなります。


“死んだはずの男”
ならば絶対に容疑者候補に出てこないですね。


現行犯逮捕でない限りは
捕まえるのは不可能だと思います。


それにしても動機が不明すぎます。


被害者たちに共通点は無いようです。


橘も殺されるほど人から恨まれるような人柄には見えません。


しかも
ただ殺されるではなく、
死体を弄ばれています。


相当な強い理由がないとできないはずです。


春野の前にリスクを冒して身を晒した理由も不明すぎます。


これまで完璧な犯行を行っていたENDが、
身の危険を晒してまで春野に用があるみたいです。


春野がそんな特別な存在には見えませんけど…






やはり
鍵を握っているのは橘の生い立ちかもしれません。


ENDは橘に強い思い入れを持っていて、
“橘の一番弟子だから”
春野に用があるのだと思います。


橘が新人の頃の春野に
特殊清掃業の仕事を教えている姿はカッコよかったです。


そんな橘に
ものすごい恨みを持っている人物がいるというのは考えにくいです。


もしかしたら
“橘が親切で行った行為に対する逆恨み”
が動機かもしれません。


ENDは何のために春野に接触して
何を話すのか楽しみです!


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