宇宙を駆けるよだか について
無料で読む方法、あらすじとネタバレ、感想を紹介します!
1巻には1~5話が収録されています。
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宇宙を駆けるよだか 1巻とは?
出版社:集英社
発売日:2015/5/25
作者 :川端志季
かわいくて素直な性格のあゆみは大好きな人と恋人同士になったばかり。
だが、初デートに向かう途中で同じクラスの然子の自殺を目撃し、意識を失ってしまう。
目が覚めると、あゆみは醜い容姿の然子と身体が入れ替わっていて…。
容姿も性格もまったく違うふたりの運命が、奇妙にねじれながら交錯していく――。
宇宙を駆けるよだか 1話のネタバレ
アユミは前日に告白された公史郎とのデートに行くところだった。
その日は
“赤月の日”
という街の名物ので
真昼に赤い月が浮かぶ不思議な日だった。
全国的にも有名でその日は
観光客が沢山押し寄せている。
公史郎との待ち合わせ場所に行く途中に
クラスメイトの然子から電話が非通知で来る。
然子は
“私これから死ぬの、上見て”
という。
アユミは驚いて上を見ると
然子らしき人物がビルの屋上にいた。
アユミから見ると
ちょうど赤い月に重なる位置だった。
アユミは説得しようと
“すぐそこに行くから…”
というと
然子は
“そこにいて、こっちを見てて”
といって飛び降りる。
アユミはビルから落ちて地面に落ちる然子から目が離せなかった。
然子が地面に落ちた瞬間にアユミは意識を失う。
アユミが目を覚ますと病院だった。
然子の心配をして看護師に尋ねると
“海根さんはあなたですよね”
と言われる。
鏡を見るとアユミは然子になっていた。
アユミは
“自分がアユミです”
と主張するが誰も真に受けない。
なにが起きているのかわからず、
アユミは然子の母に連れられて然子の家に帰ることになる。
翌日
目を覚ますと
“夢じゃなかったんだ”
と実感する。
学校に行くと自分の姿をした然子を見つける。
“海根さん”
というと
然子が振り向くので入れ替わったと確信する。
アユミは
“私たちからだが入れ替わっちゃったんだね”
と迫ると
男子生徒の火賀が割って入り
“勢い凄すぎて怖いっすよ”
と冷や汗をかいていた。
然子の姿をしたアユミには
いつもの学校が知らない世界のように感じられていた。
アユミは仕方なく日直の仕事を一人でこなす。
公史郎が手伝ってくれながら
“朝アユミちゃんに何か用だった?”
と話を切り出す。
アユミは入れ替わりを説明するが
公史郎は
“何言ってるかわからない”
と気味悪がっていた。
公史郎はドン引きして
“気を持たせてたなら謝ります”
という。
アユミは泣きながら屋上に行き
“元に戻りたい”
と嘆いていた。
然子がやってきて
“私の身体だと大変でしょ”
と軽口を叩いていた。
然子の口ぶりから
入れ替わりは然子が意図的に行ったのだと判明する。
然子はずっとアユミになりたかったのだという。
然子は
“その身体でどんなにあがいても誰にも言葉は届かない。今まで散々幸せな人生送ってきたんだからちょっと苦しみなよ”
と嘲っていた。
アユミは帰り道につい自分の家に足が向いてしまう。
“このまま黙ってるなんてできない”
と思い自分の家に帰ってみることにする。
足元に急にインコが現れる。
インコは妙にアユミに懐いていた。
アユミはインコが迷子だと思い
“自分と同じように家に帰りたいハズ”
と思う。
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宇宙を駆けるよだか 2話のネタバレ
朝起きると
カゴに入れといたはずのインコが枕元にいた。
インコは
“オハヨー”
とアユミに挨拶をすると
アユミは元気づけられる。
“迷子のインコを保護している”
という手作りのポスターを近所の掲示板に貼ってから登校する。
アユミは然子に話しかけようとするが、
取り巻きの友人たちの怪訝な視線が気になりできなかった。
その様子を見て然子は薄ら笑みを浮かべていた。
文化祭の役割決めで
アユミは公史郎とおなじ大道具になる。
しかし
公史郎は火賀に頼んで変わってもらっていた。
公史郎がアユミと距離を置くために頼んだのだという。
アユミは残念に思っていたが
火賀は偏見なく接してきて仲良くなる。
火賀はすぐに違和感に気付く。
アユミが教室でクラスメイトから冷たい扱いを受けていると、
火賀が庇うようになる。
火賀はアユミのメモ書きの筆跡からさらに違和感を強める。
火賀は然子にアユミに対する冷たい様子を注意する。
取り巻きの友人は
“あの子には絶対に近づきたくないって言っていた”
と然子の肩をもち不穏な空気になる。
アユミは慌てて教室に入り
“私は何もしてない?”
という。
クラスメイト達の空気は然子を指示しそうだが
火賀が大声で怒鳴りつけた後に然子に何かを耳打ちする。
すると
然子は冷や汗をかきながら
“海根さんのこと私の勘違いだったみたい”
という。
火賀はアユミに謝るようにいうので
然子と友人たちは形式だけ謝る。
火賀は
“そんな謝り方じゃな…”
というが
アユミは
“誤解がとけたならよかった”
というのでその場は収まる。
放課後
アユミは火賀にお礼を言うと
火賀は
“アユミなんだろ?どんななりしててもわかる。お前はお前だからな”
という。
アユミは自分を認識してもらえた安堵から泣き出すと、
火賀は頭を撫でてあげる。
火賀は然子に
“お前の秘密を公史郎に話してもいいんだぞ、海根然子”
と言っていた。
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宇宙を駆けるよだか 3話のネタバレ
アユミは火賀と一緒に登校すると
火賀はアユミの手作りのインコのポスターに呆れていた。
“本気で探す気あんのかよ”
と頭を抱えるが
海根の家にはカメラもパソコンもないのだという。
二人は
“元に戻る方法”
を然子に聞くしか手掛かりはないと思っていた。
火賀は
“しけたツラしてんな”
とバレッタをプレゼントしてつけてあげる。
アユミはおでこが出て
“ニキビが…”
というが
火賀はそっちの方がいいという。
火賀といるとクラスの女子の対応も変わってきて、
普通に会話をする事が出来た。
然子はその頃
“火賀にバレるのは予想外だった”
と思うが公史郎がいるからどうでもよかった。
火賀とアユミは学校に行くと
火賀は公史郎を連れていきアユミは然子と二人になる。
アユミは入れ替わりの方法を尋ねるが、
然子は教える気がなはかった。
また
然子によると公史郎は既に入れ替わりに気付いているのだという。
公史郎は
“アユミの顔が好き”
なので中身はどちらでもいいのだという。
火賀はそのことで公史郎を責めるが
公史郎は
“じゃあ火賀が支えてあげて”
と平然と言いはなつ。
放課後
然子と公史郎は教室でキスをしており、
アユミはそれを目撃して火賀に泣きつく。
火賀は
“俺が絶対お前の身体を取り返してやる”
というので
アユミは勇気づけられる。
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宇宙を駆けるよだか 4話のネタバレ
火賀とアユミは図書館で待ち合わせていた。
“入れ替わりの方法”
で調べたがオカルト関連の本しかなかった。
昼食時に会話をしていると
“赤月の日”
に入れ替わったので
火賀は
“ソレ”
だと気付く。
“赤月”
について調べる方向にシフトチェンジする。
午後は漫画喫茶のパソコンで調査することになる。
然子は公史郎とデートしていた。
公史郎にバレた時のことを思い出す。
公史郎は然子を体育用具室に連れ込んでいた。
然子は何かされると期待していたが
公史郎は
“いつから入れ替わってた?海根然子”
と気付いていた。
本当のアユミは閉所恐怖症のため、
体育用具室に入ることができないハズだという。
公史郎は
“アユミに身体を返せ、その件以外話を聞くつもりはない”
と突き放していた。
然子は
“この身体には命がけで入った、もう元に戻れるわけない”
と公史郎の足に泣きつく。
公史郎は少し考えて
“キミは外見にこだわるようだけど俺でいいの?”
というと
然子は
“シロちゃんがいい”
と即答する。
公史郎は
“じゃあ教えてよ入れ替わる方法”
というが
然子は
“小日向さんに教えるつもりでしょ”
と拒否する。
公史郎は
“オレの事が好きな割に何もわかってない”
と嘲る。
公史郎は
“火賀になりたかった”
と打ち明ける。
公史郎は勉強もスポーツも火賀に勝っていたが、
人が集まるのは火賀だった。
公史郎は
“入れ替わる方法教えてよ、火賀になりたいんだ。似た者同士いいカップルになると思わない?”
という。
公史郎がどこまで本気か不明のため
然子は
“今は教えられないが、一生そばから離れないって確信出来たら教えてあげる”
という。
然子は主導権を握れたと確信する。
入れ替わりを教えるつもりはなかった。
アユミは火賀と学園祭の準備をしていると、
然子の肩を持っていた友人二人がちゃんと謝ってくる。
二人とも名前でよんでいいという。
友人は然子あらのメッセージをアユミに渡す。
“10時までに私を捕まえられたら元に戻る方法を教えてあげる”
と書かれていた。
然子はお化け屋敷でお化け役をしているのだという。
アユミは閉所恐怖症のため
中に入ると動けなくなってしまう。
動けないアユミを火賀が助けに来る。
10時を既に過ぎていた。
然子は閉所恐怖症が本当であると検証したかっただけだった。
火賀はアユミと文化祭を回っているときに
“俺と付き合っちゃえば?”
と思わず口にする。
アユミは
“それいいね、この身体になってから沢山食べてもお腹いっぱいにならないの”
と勘違いをして二人で食べあるきをする。
アユミが然子の家に帰ると
電話がかかってくる。
電話の主は
“3つ質問に答えて”
という。
“誰かと入れ替わっていますか?”
“入れ替わったのは事故?それとも同意?”
と聞かれる。
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宇宙を駆けるよだか 5話のネタバレ
アユミが
“同意なんかじゃない”
というと
最後の質問として
“入れ替わる方法知りたい?”
と言われるので食いつく。
電話の主は
“ただし協力してほしいことがある”
という。
アユミは火賀に報告して
“元にもどれるかもしれない”
と明るい表情になる。
火賀はアユミと一緒に然子の部屋で待つ。
マオというゴスロリでテンションの高い女がやってくる。
マオはインコを見ると
“ハーシェルちゃん。心配したのよ”
という。
インコは再会を喜んでいない様子だった。
マオはまず然子についてのアンケートや身体のデータをとる。
マオは入れ替わりの方法を金にして儲けたいのだという。
“他の誰かになる方法”
が確立されれば売り方はいくらでもあるのだという。
アユミが
“身体を奪われた人間がどれほど苦しむか…”
というと
マオは泣きながらアユミに同情する。
マオは
“百聞は一見にしかず”
とPCを起動してある動画を見せる。
動画には男女が写っていた。
女はマオで
男は正隆という名前だった。
これから入れ替わるのだという。
マオは現在中身は正隆なのだという。
動画では赤月の日に正隆がビルから飛び降りていた。
正隆が地面に衝突するとマオも気を失う。
その時には入れ替わりは完了していたのだという。
入れ替わりが成功すると
死亡時のキズは無くなっている。
マオは今のところ判明している正しい条件は3つといって
“赤月の日に行うこと”
“なりたい相手に見られてること”
“かならず死ぬこと”
だという。
失敗した例もあり
目を背けたり完全に死なない場合もあったという。
マオは
“元に戻る”
ことはできないという。
“特別にもう一本”
と動画を再生すると、
マオと正隆が再度入れ替わる動画だった。
方法は合っていたが
マオ(体は正隆)が飛び降りたら何も起こらず死亡してしまったのだという。
他に二組検証したが
“入れ替わったら二度と元の身体には戻れない”
のだという。
マオは
“試してみたら、死んでもいいならね”
といって帰っていった。
アユミは
“ちょっと一人にしてもらえるかな…”
というので
火賀は心配しつつも帰る。
アユミは自分の小日向家に行き
外から家の家族団らんをみて寂しさから涙を流す。
火賀が心配して後をつけていた。
火賀はアユミに
“戻らなくていい、お前がどんな姿でもお前を愛してやる、好きなんだ”
と告白する。
公史郎がそれを見ており
無言のままアユミの手を取り引っ張っていく。
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宇宙を駆けるよだか 1巻の感想
“同じ組の入れ替わりは一度だけ”
という制約ならば
理論上は元に戻ることは可能ですね。
ただし
もう二人必要であと5回の入れ替わりが必要ですが。
4人用意てして図に描いて整理すればすぐに気づきます。
①アユミ(中身)と然子(中身)の入れ替わり
見た目:アユミ、中身:然子
見た目:然子、中身:アユミ
↑が今の状態です。
あと五回の入れ替わり順番は以下のような感じです。
②公史郎(中身)と火賀(中身)の入れ替わり
見た目:公史郎、中身:火賀
見た目:火賀、中身:公史郎
③然子(中身)と火賀(中身)の入れ替わり
見た目:アユミ、中身:火賀
見た目:公史郎、中身:然子
④公史郎(中身)とアユミ(中身)の入れ替わり
見た目:然子、中身:公史郎
見た目:火賀、中身:アユミ
⑤公史郎(中身)と然子(中身)の入れ替わり
見た目:公史郎、中身:公史郎
見た目:然子、中身:然子
⑥アユミ(中身)と火賀(中身)の入れ替わり
見た目:アユミ、中身:アユミ
見た目:火賀、中身:火賀
これだと理論上は戻れます。
しかし
然子が応じるとは思えません。
また
あと5回も自殺するのもかなり大変だと思います。
然子は清々しいほどドクズですが
公史郎はまだわかりかねますね。
もしかしたら公史郎は上記の手順に気付いたのかもしれません。
そして
“火賀と入れ替わりたい”
と嘘をついた可能性が濃厚です。
公史郎は一度は然子を突き放した行動から
“顔がよければいい”
というのは嘘だと伺えます。
さらに
火賀がアユミに告白したのを邪魔していました。
公史郎は然子の信用を得るために行動していると信じたいです。
読者目線だと公史郎と火賀どちらも応援したくなるから困りますね。
まっすぐにアユミを支える火賀も、
仕方なくヒールに徹する公史郎もどちらも支持したいです。
アユミの天然のたらしっぷりで火賀が気の毒になりました。
人生イージーモードだったアユミには入れ替わりで悲惨な目に遭ってもあまり同情しませんが、
火賀には幸せになってほしいと思いました。
これから本当に上記のような入れ替わりを5回行って元にのどすのか?
それともこのまま入れ替わらずに終わるのか?
火賀と公史郎は入れ替わるのか?
どんな動きがあるのか楽しみです!
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