辱-断罪- について
無料で読む方法、あらすじとネタバレ、感想を紹介します!


上巻には1~11話が収録されています。


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辱-断罪- とは?

出版社:小学館
発売日:2017/8/18
作者 :窪茶

東北のある地方で大学生3人組が失踪して一年。

私立探偵、勝己の元に「行方不明になった息子を捜してほしい」という依頼が転がり込む。

法外な依頼金に目がくらみ、東北のとある町に向かった勝己を待ち受けていたのは、常識が一切通じない肉欲と血が渦巻く地獄だった――


辱-断罪- 1話のネタバレ

「依頼」

公平の母は勝己探偵事務所に
公平の捜索を依頼する。


1年前に失踪した公平の捜索はあらかた警察などは頼っており、
勝己くらいしかアテが残っていなかった。


勝己は人探しの依頼は割に合わないため嫌がるが、
多額の手付金を差し出されて顔色を変える。


成功したらその3倍支払うというので受けることにする。


勝己は仕事を成功させれば金を貰えるという確信があった。


勝己は
“人が嘘をついているかどうか”
を目を見て話すとわかるのだという。


公平の母は嘘をついていない目をしていた。






勝己は公平が最後に目撃された町に来ていた。


立ち寄ったスナックでマスターに聞き込みを行っていると、
常連客の若い女の真紀に話しかけられる。


真紀は勝己の仕事に興味を持つが
勝己は守秘義務といって話さない。


マスターが酒を奢るから話してあげて欲しいというので、
勝己は酒に酔った勢いで話し出す。


真紀は
“行方不明だったら力を貸してあげられるかも”
と興味深そうに勝己を見つめる。


話を聞いた真紀は
“一緒にこの村の祭り調べて見ない?”
と提案する。


勝己が自分の仕事との関係性を疑問視すると
真紀は
“神かくし”
の伝説がこの地域にはあるという。


鬼が人間を連れ去ってしまうが
なぜか村では加害者の鬼が祭られているのだという。


勝己は興味を示さない上に飲み過ぎで潰れてしまう。


勝己が気が付くとゴミ捨て場だった。


財布はちゃんとあって
中には麻希の名刺が入っていた。


“心霊研究家”
という肩書だった。


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辱-断罪- 2話のネタバレ

「初体験」

珠樹は初めての
“処理”
に躊躇っていた。


仲間たちは淡々と生きた男を解体していくが
珠樹は真っ青な顔で冷や汗をかいていた。


仲間が解体する様子を見て嘔吐して気を失ってしまう。


珠樹が目を覚ますと水城が様子を見に来る。


珠樹は
“さっきのアレ何かおかしくない”
というが
水城は
“確かにちょっとかわいそうかな。でも掟なんだから”
とケロリとしている。


珠樹以外の女たちにとっては
男は食用豚と同じような感覚の様子だった。


主を任されている恭子が珠樹を心配する。


恭子は
“掟は守っていかないとね”
と微笑みながら圧をかける。


恭子は
“あの事件”
から掟を重要視するようになっていた。


それ以来
珠樹は掟について深く考えるようになる。


“やっぱおかしいいよ…私の村…”
と誰にも聞かれないように呟く。


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辱-断罪- 3話のネタバレ

「誘惑」

勝己は真紀の名刺を頼りに
助手に真紀のことを調べてもらう。


その間に真紀と喫茶店で会ってみる。


真紀は村のことを
“すっごい面白い”
と目を輝かせながら話し出す。


鬼を何故か神格化している村を
“超ぶっとんでる”
というが
勝己は昨日と同じくあまり興味を示していない。


真紀は勝己を連れて聞き込み調査に行くことにする。


一日聞き込みを行うが収穫は無かった。


休憩に立ち寄ったバスの停留所には
何故か鬼のお面が祭られている。


真紀はその面を見て
懲りずに村の話をしだす。


勝己は
“悪いけど興味ない”
というと
真紀は勝己を誘惑しだす。


真紀は若くて美しい女だが
勝己の眼は冷めきっていた。


真紀は勝己に興味があるフリをしているが
勝己は真紀が勝己自身には興味が無いことを見抜いていた。


しかし
“自分に気があるとか嘘をつく理由”
には興味をもったという。


真紀は強引に色仕掛けをしようと勝己を押し倒し服を脱ぎかける。


“こんな所で何をしてるの?”
と駐在の女が注意しにやってくる。


駐在と真紀は顔見知りだった様子。


真紀は公平の写真を見せて聞き取りを行うと
駐在は
“会ったことある”
という。


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辱-断罪- 4話のネタバレ

「違和感」

珠樹は食欲が出なかった。


水城は心配して
“気分転換”
に誘う。


村の中を散歩すると
珠樹は鬼柱に対して疑問を抱くようになる。


幼いころからずっと建っている建造物だが、
最近は見慣れたものにすら疑問を持つようになっていた。


鬼柱は
“憎悪の炎”
を燃やし続けているのだという。


水城は
“そんな事よりほら”
と村にやってきた男に注意を向ける。


その男の解体係は珠樹だと水城は言って羨ましそうにしている。


珠樹は水城を無意識に避けるようになっていた。


水城は
“珠樹にさけられた~”
と嘆いている。


二人は昔からの親友のハズだった。


珠樹は
“大丈夫だよ、私、水城のこと大好きだから”
というと水城は安心する。


水城が男を見せた理由は
“自分の伽の相手”
だからだという。


“今夜、特別に覗かせたげる”
と水城はほくそ笑む。


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辱-断罪- 5話のネタバレ

「復讐」

勝己が派出所に話を聞きに行くと真紀はついてくる。


駐在によると
公平は派出所に来てその後一人で山の方に行ったという。


駐在は
“旅行中だって言ってたし、楽しそうにしていた”
と公平の様子を伝える。


勝己と真紀は喫茶店で先ほどの情報を話し合うと、
勝己が山に興味を持ったのを真紀は嬉しそうにしている。


真紀は村の歴史を知っている限り話し出す。


寛永の大飢饉の際に
いくつかの村が集まって生き残る方法を話し合ったのだという。


その方法とは
一番男が少ない村を襲い全てを奪うというシンプルなものだった。


残虐に殺すことを楽しみ
生のまま生きた人間を食べて空腹を満たしていた。


逃げ延びたのは女数人だけだった。


生き残った女たちは鬼となり復讐を成功させる。


村を取り戻した女たちは残った村人を守りつつ、
外界にむけては復讐を続けていた。


“山にはこの地域を限定で守護する鬼神が住んでいる”
という伝説が出来上がっていた。


真紀は
“旅行者の行方不明とこの伝説は相性がいい”
と主張する。


勝己は山に行ってみることにする。


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辱-断罪- 6話のネタバレ

「垣間見」

珠樹は恭子に連れていかれて水城の伽を見に行く。


珠樹は
“伽”
が何かは知らなかった。


恭子が
“ここから覗いて”
というので部屋の中を見る。


水城が先ほどの男と裸で抱き合っていた。


珠樹は何が何だかわからず涙が止まらなかった。


水城は気持ちよさそうに楽しそうにしていた。


恭子は泣いている珠樹に
“珠樹ちゃんもいずれは、その前に解体がんばろ”
という。


珠樹は
“あの頃には戻れない”
と思う。


解体を恭子に命じられて水城も応援に来る。


“もうやるしかない…”
と思いせめて苦しめないように殺そうとするが、
胴体を鋸で切りだすと泣き出してしまう。


水城は
“そんなやり方じゃすぐ死んじゃう”
と注意しようとするが
恭子は見ているように指示する。


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辱-断罪- 7話のネタバレ

「交錯」

珠樹は返り血で血だらけになり
男の腹を半分ほど裂くと
“やっぱ無理”
と泣きながら逃げ出す。


井戸に行って血を洗い流して
“なんで私こんな村にいられたんだろう”
と村の異常性を振り返る。






勝己は車で山の麓に向かいながら
助手から
“黒沢真紀”
についての調査結果を聞く。


真紀が所属している研究会のホームページは
中身がすっからかんで見る価値が無かったという。


その村に戸籍はある様子だったが
それ以上は調べようがないという。


勝己はカーナビが行き止まりの所も進んでいく。


カーナビの終点地には車があった。


車は長い事使われていない様子で
近辺には能面が落ちていた。


人が通れる小道があったため進んでいく。


勝己は地図には無い村を発見する。







珠樹は夜に村から逃げ出していた。


なぜかその日は扉の守衛はいなくて開いていた。


アテは無かったが走るしかなかった。


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辱-断罪- 8話のネタバレ

「処置」

逃げる珠樹を恭子たちは待ち受けていた。


珠樹は大人しく捕らえられる。


珠樹の顔は真っ青で冷や汗をかいていた。


恭子は解体場に連れていき
“続きをしましょう”
と最後までやるように指示する。


これが最後通告だった。


珠樹は泣いてへたり込み許しを請う。


恭子は
“解体はお願いしない、その代わりお仕事はしてもらう”
という。


“伽”
と聞いて珠樹は拒絶するが
恭子は
“珠樹ちゃんすぐ逃げちゃうから処置をする”
という。






勝己が村に行くと
村は焼き崩れて一年ほど経過している様子だった。


徹底して民家が破壊され焼かれている中、
神社だけは丸ごと残っていた。


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辱-断罪- 9話のネタバレ

「遭逢」

勝己は神社に行くと地下への入口を見つける。


嫌な感じがして
“どう考えても罠”
と思うが地面に落ちている血痕を頼りに進んでいく。


奥の部屋に行くと
血まみれの鋸や包丁がたくさん置いてあった。


部屋の入口にはいつの間にか真紀がいた。


真紀は
“予定だと一緒に来る予定だった、手順がズレると怒られちゃう”
と微笑んでいる。


勝己は
“何が目的なの?”
と聞くと
真紀は
“すぐ殺しちゃうとかそういうのじゃない”
といって扉を閉める。


すぐに催眠ガスで部屋が満たされる。


勝己は
“まだ猶予はある”
と思いながら眠りに落ちる。






勝己の意識が戻ると
身体の自由はきかなかった。


女の声が聞こえてくる。


目を開けると
手足の無い珠樹を水城が抱えており
“もう少しで入るからね”
と挿入を試みていた。


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辱-断罪- 10話のネタバレ

「記憶」

恭子は
“あの事件”
いらい掟を守る重要性を痛感していた。


公平に殺された桔梗と桐生の遺体と対面し
“掟を破ること”
の重大さを肝に銘じる。


“もう間違えない”
と思い
掟を破った珠樹の手足を切り落としていた。


“安全な場所を求める”
と駐在に対応を求めていた。


駐在は
“私の一存では…”
と躊躇うが
恭子は無残な姿の珠樹を見せつける。


恭子は
“一刻も早く対処が必要”
というので駐在は了承する。


珠樹は涙を流しながら
“たすけて…”
と言っている。


恭子の指示でお堂以外の場所に火とつけていた。


“処理”
を行う施設は残す必要があった。


公平は
“新しい鬼柱”
として
“殺さないように、気が触れないように”
手足を失った状態で生かされていた。


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辱-断罪- 11話のネタバレ

「捕獲」

恭子はPCで誰かと話している。


移動が迅速に済み、
一年快適に暮らせていることを感謝しているが
“落ち度はあった”
と指摘する。


“私たちが犠牲になりいなくなることは避けなければならない事態、私があなた達を指導します”
というと
画面越しにいる人たちは恭子の言葉に従う。


珠樹の面倒は水城がみていた。


珠樹は薬で意識がもうろうとしている。


恭子は格場所を見回りに行く。


調理場は問題なしだが
“少しでも危険を感じたら殺していい”
と安全第一を重視する。


真紀から勝己を確保したという連絡が入るので
“早急に手配する”
という。






勝己は目を覚ますと
“なんだこの状況”
と困惑する。


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辱-断罪- 上巻の感想

公平が生きてた!
といえる状態なのでしょうか…


恭子はまさに鬼ですね。


公平に対して酷い拷問をするのはまだ理解できますが、
同胞の珠樹に対する罰の与え方にドン引きでした。


更に怖いのは
親友のハズの水城は変わり果てた姿の珠樹を楽しそうに介護しています。


村の住民たちにとっては
恭子の感覚の方がマトモなようです。


真紀の解説のおかげで
村の歴史が明らかになりました。


一番最初のご先祖たちの女は相当腕っぷしが強かったようです。


もしくは本当に鬼神と化したのかもしれません。






気になるのが村の人の出生です。


おそらくは
“伽”
で妊娠して
女の赤ちゃんだったら仲間にして、
男だったら食べちゃってるのかもしれません。


外界の住人は排除しているようなので、
“村で生まれた”
という名目が必要だと思います。


もしくは
男が生まれたら村の外に派遣して出生してもらっているのかもです。


恭子は社会的地位の高そうな人とPC越しに話していました。


村の出身の男性たちの可能性があります。


それならばこの村は明らかに
“女尊男卑”
なので、
若い恭子の言葉に男たちが従っていたのも納得がいきます。


男たちの要望で
邪魔な男を処分してもらう協力関係を築いているのかもしれません。


恭子が強気に出れていたのは
何らかの利害があるためだとも思います。






勝己が大ピンチですが、
どのように切り抜けるのでしょうか…?


もしくは食べられちゃうのでしょうか…?


前作はかなりの鬱終わりだったので、
今回はスカっとした終わり方を期待していますがどうなることやら…


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