宇宙を駆けるよだか 最終巻について
無料で読む方法、あらすじとネタバレと結末、感想を紹介します!
3巻には11~15話が収録されています。
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宇宙を駆けるよだか 3巻とは?
出版社:集英社
発売日:2016/3/25
作者 :川端志季
あゆみと距離を置くかつての恋人・水本と、そばに寄り添い続けてくれた火賀。
そのふたりが「赤月の日」に入れ替わってしまい、困惑するあゆみだったが…。
一方、美しい容姿も恋人も手にしたはずの然子は絶望を深めていき…。
愛されるべきは、外見か、中身か。
衝撃のクライマックス──!
宇宙を駆けるよだか 11話のネタバレ
公史郎と火賀は病院で顔を合わせる。
公史郎は火賀に
“帰ったら机の中にある手紙読んでくれ”
という。
公史郎はこの事態を想定していたようだった。
火賀は困惑していたが、
心配そうにしているアユミの前ではおどけて見せて安心させる。
ゼンコは公史郎の見舞に行く。
公史郎は
“海根さんが嫌ってた火賀の姿になったけど愛してくれるよね?”
というと
ゼンコは呆然と立ち尽くす。
公史郎と火賀がそれぞれの家に帰ると、
家族も普段とは違う様子に戸惑っていた。
火賀が公史郎の部屋に行くと自分あての手紙があった。
手紙には元に戻す方法がかかれていた。
火賀は公史郎の元を訪れる。
公史郎はゼンコを油断させるために、
学校では接触しないと念を押す。
火賀は
“お前は海根の側にいてもアユミが好きだったのかよ”
と、
公史郎のアユミに対する気持ちに感心していた。
公史郎は
“自分の気持ちを犠牲にしてでもアユミを元に戻す”
というが
火賀は納得しなかった。
火賀は
“かっこつけてんじゃねぇ”
という。
二人はアユミの元に訪れる。
ゼンコは
“あれはきっと私への当てつけだ…”
と一人で悔しそうに泣いていた。
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宇宙を駆けるよだか 12話のネタバレ
公史郎は火賀とアユミに
“シャッフル”
をすれば元に戻れると説明する。
アユミは説明を受けてもよく理解はできなかったが、
“全員があと2回ずつ入れ替わる”
ことの危険性は認識できていた。
公史郎は次の入れ替わりは自分とゼンコだという。
ゼンコを油断させるために
公史郎がゼンコの味方のフリをするのが必須だった。
アユミは
“海根さんに協力してもらえないかな”
という。
男二人は驚くが
アユミは
“海根さんの心は壊れてしまう”
とゼンコの心配をする。
公史郎は失敗したら誰かが死ぬ可能性を示唆し、
火賀は
“この中で一番苦しかったのは海根の側にいた公史郎だ”
とアユミを咎める。
アユミはゼンコの家で家事の手伝いをしていた。
ゼンコの母は懐かしそうに
“小さいころはよくそうやって手伝ってくれた”
というが
すぐに
“なんでもない”
といって気まずそうに奥に行ってしまう。
アユミはゼンコを知るチャンスだと思い
“私昔の事覚えてない”
といって話を聞こうとする。
公史郎はゼンコの元を訪れる。
ゼンコの目は赤くて泣き明かしているようだった。
ゼンコは
“身体を奪ってもなりきれなかった、認めるから私を一人にしないで”
と公史郎に泣きつく。
公史郎はアユミと火賀にグループ通話をする。
公史郎は
“海根さんの苦しみもわかる気がする”
というと
アユミも賛同する。
火賀は仕方なく二人に合わせることにして
ゼンコを騙すやり方ではなく説得する方法をとることにする。
翌日
公史郎はゼンコを待ち受けており
“話したいことがある”
と切り出す。
しかし
ゼンコは話を聞くと泣きながらどこかに行ってしまう。
その後ゼンコは学校にこなかった。
翌日のホームルームで
ゼンコが行方不明だと担任から知らされる。
アユミたちは慌てて探しに行く。
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宇宙を駆けるよだか 13話のネタバレ
外は大雨が降っていた。
ゼンコは傘もささずに俯いて歩いていた。
途中でナンパをされるが
無視していると
“ブス”
と罵られる。
ゼンコは
“外見を買えたって中身は変わらない”
ことを痛感して絶望する。
アユミたちは手分けして街を聞き込みしていた。
アユミは自分の母と遭遇する。
母と話すことで
“あの人に聞くしかない”
と思いゼンコの母の元を訪れる。
アユミはゼンコの母に
“私はゼンコさんじゃありません”
と説明する。
ゼンコの母は当然真に受けないが、
最近の娘の様子が変わったことに違和感を感じてはいた。
アユミが
“思い出の場所とか…お父さんの所とか…”
というと
ゼンコの母は
“赤月の森”
という。
アユミたちは赤月の森へ向かう。
雨は一層ひどくなり強い風も吹いていた。
森の中は暗いため
閉所恐怖症のアユミには辛かった。
天文台が見えてくるので中に入ってみる。
アユミはうずくまり座っているゼンコを発見する。
ゼンコはアユミに気付くと
“こんなところまで身体を取り返しに来たの?”
と怯えていた。
ゼンコは
“火賀だけじゃなくシロちゃんもアンタの味方になった、ざまあって思ってるんでしょ”
とアユミを罵る。
アユミは短い間だが
ゼンコが醜い容姿のため受けた屈辱を自分も受けたと説明する。
アユミが
“最初は好かれようって頑張ったんでしょ、だけで期待するほど見返りがなく、傷ついた分恨めしさに変わっていったんじゃないの?”
と指摘すると
ゼンコは図星だったようでバツが悪そうな顔をする。
公史郎と火賀も部屋に入ってくる。
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宇宙を駆けるよだか 14話のネタバレ
ゼンコが
“シロちゃんが迎えに来たのは小日向さんの身体でしょ”
というと
公史郎は正直に
“そうだね”
とこたえる。
アユミと火賀は心配そうに見守っている。
公史郎は
“どんな姿でもキミに恋愛感情を持つことはない”
とハッキリというが
“共感できる部分はある”
という。
しかし
アユミに身体を帰さないのならば心底軽蔑すると何もかも正直に胸の内を吐きだす。
アユミはゼンコを庇おうとするが
公史郎は
“あやふやにして姿を消されたらいつ元に戻れるかわからない”
という。
火賀はゼンコについて
“正直俺は理解できない”
という。
ゼンコがクラスで虐められていたわけではない事を指摘する。
公史郎はゼンコに
“アユミは君に手を差し伸べていた”
と指摘する。
公史郎は
“他人を拒絶しておいて都合がいいときだけ愛されたいなんて虫がよすぎる”
と責め立てると
アユミは
“やめて”
とゼンコを庇おうとする。
アユミはゼンコの身体で受けた理不尽な屈辱を思い出すが
“常に正しい判断だけできる人なんていない”
というと
ゼンコは
“あたしが間違ってる前提で話進めないでよ”
と逆上しだす。
ゼンコはアユミを羽交い絞めにして
“この顔に生まれてきても同じこと言えんの?”
と徹底的に卑屈になっていた。
“あんたら美形はいい、きれいごと並べてれば正義になる”
というゼンコに
火賀も公史郎も何も言えなかった。
今まで受けた屈辱を熱弁するゼンコに、
こっそりとアユミ達を尾行していたゼンコの母が出てきて殴りつける。
ゼンコの母は
“一目見て確信した”
という。
母の言葉でゼンコも大人しくなる。
公史郎はゼンコの母に顛末を説明をする。
ゼンコの母は土下座して3人謝る。
ゼンコにも謝らせようとするが
ゼンコは
“いまさら母親面しないで”
と反抗する。
母は
“そんな可愛い顔になっても性格は変えられないのね。可哀そうな子”
というと
ゼンコはバッグからカッターを取り出す。
ゼンコは
“体と一緒にアンタを捨てた、もともと家族だなんて思ってなかった”
といって外に出る。
アユミたちはゼンコを追っていく。
ゼンコの母は
“私ひとりでもここまで育ててやったのに、どうして…”
とうなだれていた。
ゼンコは屋上に行きカッターをかざして威嚇する。
公史郎の説得も届いていなかった。
ゼンコは
“こんなはずじゃなかった”
といって
“この顔をズタズタにして理不尽な苦しみを教えてあげる”
とほくそ笑む。
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宇宙を駆けるよだか 15のネタバレ
ゼンンの母はまっすぐにゼンコまで歩いて行く。
ゼンコは殴られると思ったが
母は
“この手でゼンコの叫びを殺してきたのね”
と自分のこれまでの行いを恥じて謝る。
母は
“自分のことばかりでゼンコを追いつめてたなんて気付かなかった”
と抱きしめるが
ゼンコは
“今更もう遅い”
と突き放す。
アユミたちはそれでも説得するとゼンコは観念して泣き出す。
しばらくして落ち着くと
ゼンコは
“私にはその身体が一番合ってる”
といって協力する様子だった。
公史郎は他のみんなに改めて手順を説明する。
しかし
“赤月の日”
自体がなくなりかけていた。
あと2回しかないようでギリギリだった。
次の赤月の日で
アユミと火賀
ゼンコと公史郎
の入れ替えに成功する。
さらに一週間後の次の赤月の日で元通りになる。
赤月はそれ以来でなくなる。
アユミは火賀と公史郎に
“シロちゃんの恋人には戻れないし火賀君とも付き合えない”
という。
公史郎は納得している様子だったが、
火賀はアユミを引っ張って連れていく。
火賀はアユミに
“気を使って迷うな、アイツの圧勝だ”
というと
アユミは
“ありがとう火賀君”
といって涙を流す。
火賀は
“公史郎、今度イチゴパフェおごれよ”
といって去っていく。
公史郎とアユミは火賀のおかげで元通り付き合いだす。
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宇宙を駆けるよだか 3巻の感想
ゼンコの
“あたしが間違ってる前提で話進めないでよ”
のセリフが物凄いパワーがありました。
何をどう考えてもゼンコの行いは間違いです。
ゼンコの負のエネルギーを
“ダイエットして美容整形してバカにした奴ら見返してやる!”
とかならわかりますが、
何の罪もない(それどころか手を差し伸べてきた)アユミにぶつけています。
なにがどう転んでも、
ゼンコを好きになってくれる人がこの先現れるとはとても思えませんでした…
天文台での公史郎のぶっちゃけ話は爽快感ありました。
火賀の指摘ももっともでした。
それでもゼンコを庇おうとするアユミにはかなり苛立ってしまいました。
おそらくゼンコが逆上したのも公史郎と火賀のもっとな指摘ではなく、
ゼンコに理解を示そうとするアユミに対してだと思います。
アユミも
“もしもゼンコの容姿でこの年齢まで生きていたら”
今のような性格になっていたかは疑問です。
ゼンコもそのように指摘しています。
アユミはもうちょっとゼンコの姿で屈辱的な生活を送ってみてもよかったかもしれませんね。
結局は
公史郎とアユミは付き合いだし何も変わっていません。
火賀がひたすら気の毒でした。
やはり
生まれ持った容姿を覆すのは、
かなりの困難であるということかもしれません。
ゼンコのハードモードの人生はまだまだ始まったばかりです。
これからの人生で
“やっぱりアユミの容姿のままでバックレればよかった”
と何回も思うのは間違いないでしょう。
火賀は血迷ってゼンコと付き合うとかしないか心配でした…
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