ライフ2 ギバーテイカー 1巻について
無料で読む方法、あらすじとネタバレ、感想を紹介します!


1巻には1~2話が収録されています。


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ライフ2 ギバーテイカー とは?

出版社:講談社
発売日:2016/10/21
作者 :すえのぶけいこ

「こんなに矯正教育がうまくいった例はない」「生まれ変わった」と称えられ少年院から出てきたのは、かつて妹の命を奪った美少年だった――。

「怖いものなんて無い」という凛々しく勇猛な女刑事・倉澤樹(くらさわいつき)が、史上最悪の殺人犯との死闘に身を投じる!

累計発行部数1000万部超の衝撃作『ライフ』のすえのぶけいこ、初の青年誌連載。

強烈に苛酷な舞台をエネルギッシュに描き出す!


ライフ2 ギバーテイカー 1話のネタバレ

「殺人騎士」

樹は警察署に出勤中にひったくりを見つける。


犯人は刃物を持っていたが
樹の容赦ない不意打ちで速やかに拘束される。


出勤すると上司に
“無茶な行動はするな、相手は凶器を持っていた”
と注意されるが効果はない様子。


樹はデスクワークをしているさいに
報告書から
“貴志ルオト”
の名前を見つける。


その名を見て
妹の穂乃花を思い出す。






6年前
樹の家族が住んでいる街にルオトは引っ越してきた。


樹は女子高生で妹の穂乃花は11歳の小学生だった。


ルオトは穂乃花と同い年の美少年だった。


母親と一緒に挨拶に来て
樹と穂乃花はルオトに見とれていた。


ルオトは人見知りしている穂乃花に飴を手渡す。


ルオトは小学校ですぐに人気者になった。


ルオトがピアノに興味を示すため
穂乃花はルオトを自宅に連れて行き樹との連番を聞かせてあげる。


“アマリリス”
を弾くと
ルオトは知っている曲で一番好きな曲だという。


穂乃花は家出はルオトの話ばかりしていた。


樹は
“お祭りも一緒にいっちゃえば”
と囃し立てるが
穂乃花は
“お祭りはお姉ちゃんと行きたい、射的のリベンジする”
という。


祭りの日
樹は4時には帰ると穂乃花に約束する。


穂乃花は祭りでのリンゴ飴を楽しみにしていた。


樹はやや遅れて家に帰ると穂乃花はいなかった。


母に電話すると
だいぶ前から浴衣姿でそわそわしていたという。


近所の人が血相を変えて樹に縋ってくる。


話を聞いた樹は走って
“たかひら風鈴祭”
が行われている神社に行く。


“穂乃花に似ている女の子が怪我をした”
と聞かされていた。


神社には
“KEEP OUT 立入禁止”
のテープが貼られており
警官が何人も立っていた。


樹は
“穂乃花じゃない、似てる子なんていっぱいいる…”
と思いながら境内に進んでいく。


目を見開いて涙を流した穂乃花が、
胸と首を刺されてできた血だまりの中で倒れていた。


樹は
“穂乃花…?”
と呟いて凍り付く。


大量の風鈴が風になびいて音を立てている。


警察は両親にも知らせて
母は崩れ落ちる。


穂乃花の葬式では同級生は泣いていたが、
樹たち家族はまだ受け入れることができず俯いていた。


樹は穂乃花の棺桶にリンゴ飴を入れる。


焼却された穂乃花の骨を見て
“穂乃花はもういない”
事を痛感し、
樹と両親は泣き崩れる。


樹は
“ごめんね、もっと早く帰ってれば”
と泣き叫ぶ。





犯人として逮捕されたのはルオトだった。


“人を殺してみたかった”
と犯行と殺意を認めていた。


マスコミは面白おかしく報道する。


樹の家族はマスコミに家を包囲されてたことと、
母が
“人殺しの隣にすみたくない”
というので引っ越しをする。


母親は精神を病んでしまう。


引っ越し先の学校ですぐに樹の素性は話題となる。


クラスメイトの女子は
流出したルオトの写真を見て
“この子なら許す”
と無神経な発言をしている。


樹が家に帰ると
“ほのかにあいたい”
という母の字の手紙を玄関で見つける。


樹はすぐにその意味を察して
慌てて母の部屋に行くと母は首を吊っていた。


樹はすぐにロープを切り救急車を呼ぶ。


母は命に別状は無く、
後遺症も残らない様子。


病院のベッドで薬で寝ていると、
父がやってくる。


父は
“もういなくならないでくれ…”
とうなだれる。





マスコミは樹と父に好気の目を向けて強引な取材をする。


樹は激怒して
記者たちにプランターを投げつけて、
“穂乃花を返して”
と泣きながら大きな石を投げつける。


樹と父はルオトに対するやり場のない憎しみを
“それがこの国の決まりなんだ”
と抑え込むことしかできない。


ルオトの処分は
“医療少年院送致”
で更正へのプログラムでは
早ければ5年で外に出るという。


ルオトから
“ごめんなさい”
という手紙が届くが
樹と父は燃やして捨てる。


樹は
“穂乃花のぶんまで全力で戦う”
と警察官になることを決意する。







現在、
樹は上司にルオトについて尋ねると
医師によると
“いまだかつてこんなに矯正教育が上手くいった例を見た事がない”
と判断されたという。


ルオトは退院したという。


ルオトの母は一度も面会にはこなかった。


ルオトを見送る職員たちは
“17歳なのに一人で生きていく”
と心配そうに見送っている。


“あの子はもう殺人騎士なんかじゃない。生まれ変わったんです”
と確信している職員もいる。






樹が仕事に疲れてアパートに帰ると
部屋のドアノブに風鈴が括り付けられていた。


風鈴の音で穂乃花のことがフラッシュバックする。


樹は
“ルオト…?”
と呟くと
ドアのポストに紙切れが挟まっているのを見つける。


噛み切れは飴の包み紙で
ルオトが出所する時に舐めていた飴の銘柄と同じだった。


紙には
“あなたの一番大切なものをもういちど奪います”
と殴り書きされていた。


樹は紙を握りつぶし
“絶対潰す、お前だけは…”
と怒りに震える。


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ライフ2 ギバーテイカー 2話のネタバレ

「被害者家族」

樹は包み紙を鑑識に顔が利く理子に渡して、
筆跡の調査を依頼する。


“だれにも見つからないように”
と念を押すが同僚の今井は
“事件のニオイがしますね”
と気付く。


今井は見なかったフリをして素通りする。


樹は
“見つかるとイロイロ面倒くさい”
と理子に念を押す。


樹に強盗殺人が起きたことが知らされて、
捜査に取り掛かる。






ルオトは偽名を使って大量のスマホなどの電子機器を調達していた。


樹が取り掛かる強盗殺人の事件をスマホでニュースを見て確認する。






強盗殺人事件はスーパーで起きていた。


万引き犯を追った副店長の有坂が
犯人に刃物で刺されて死亡したというものだった。


凶器や指紋は残っておらず
物証は被疑者のスニーカーの足跡のみだった。


第一発見者は被害者の娘の弥生で、
弥生は学校帰りに父の働くスーパーで買い物をするのが日課だった。


樹は今井と一緒に弥生の証言を得る役割となる。


目撃者であり被害者家族のため
接触には注意が必要だった。


弥生がいる病院に行くと
予想通り弥生はショックで話をできる状態ではなかった。


その日は諦めて
樹と今井は周辺の靴屋を調べることにする。


翌日
樹は果物を持って弥生を見舞に行く。


樹は妹の穂乃花の話をして
11歳の時に殺されたため自分は警官になると決めたと伝える。


“命を奪う奴をたとえどんな理由があっても許さない”
といってその日も収穫ナシで帰る。






ルオトはその付近のパン屋で仕事を始める。


店長はルオトを一目見て気に入った様子。


“小さいころに両親は離婚で母は行方不明”
という雑な作り話を
面接している店長は疑いもしなかった。


店長は従業員の娘の聡美にルオトを紹介する。


ルオトは
“小林一真”
という偽名を使っている。


父の店長は
“いい子だろ一真くん、惚れるなよ?”
というと
聡美は
“6つも年下なんだから”
と呆れるがまんざらでもない様子。






強盗殺人の捜査本部では
ほとんど進展していないのが伺える。


スニーカーは
“中年男性が好むデザインで若者向けではない”
という推測がされていた。


樹たちは弥生に慎重に接しているため
情報はまだ引き出せていなかった。


そのことを仕切り役の宇賀神に皮肉まじりで咎められる。


他の刑事たちも
“あいつがマズイのは被害者家族ってことだ。カウンセラーにでもなればよかったのに”
とボヤいている。


樹は弥生に会いに行く。


“得意料理とかある?”
と聞くと
“オムライス、お父さんが美味しいって言ってくれた”
と話し出す。


事件当日
万引き犯を見つけたのは弥生で父に
“お父さん、追いかけてあの人”
といったという。


さらに
父が犯人ともみ合って刺されるまでを見ていた。


弥生は思い出して
“わたしが殺した…”
と泣きながら後悔する。


樹は
“ちがう、弥生ちゃんのせいじゃない”
といって
弥生が犯人の顔を見ており
“もう一度見ればわかる”
ことを確認する。


樹は弥生を抱きしめて感謝する。


樹は捜査本部に
“被疑者は20代の男、目は細くやせ型、茶髪。黒のパーカーにゴールドのワンポイント”
で若者に人気のファッションブランドだと報告する。


樹は次の仕事に急いでいると
理子が
“鑑定結果が出た”
という。


“ルオトじゃなかった”
事が判明するが
理子は字に見覚えがあるという。


理子は以前
“生活安全課”
にいたため未成年で前科アリの可能性が出てくる。


理子は
“イタズラ犯人探してる場合じゃない”
というが
樹は勘が働いているのだという。


今井は二人のやり取りに気付くが
“見てないことにする”
といって去っていく。


樹は過去の少年犯罪のデータを探りピンとくる。


顔写真を何枚か取り出して弥生に
“この中にいたら教えて”
といって見せる。


弥生はすぐに
“金田佑”
という男を指さす。


金田は樹に包み紙を渡した犯人でもあるとため
“どうしてこの男があの包み紙を私に…”
と樹は困惑する。







ルオトに金田から連絡が入る。


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ライフ2 ギバーテイカー 1巻の感想

ルオトを見て
浦沢直樹の“モンスター”のヨハンを思い出しました。


ルオトは
“犯罪係数0件”
のタイプみたいですね。


ドミネーターも反応しないと思います。


ルオトの父は出てきていないため
もしかしたら父は外国人でハーフかもしれません。


ルオトの出生を調べたら
“父が米国で有名なシリアルキラー”
とかだったら面白そうです。


そのうち樹がルオトの母を探し当てて、
ルオトの出生を調べるイベントがあるかもしれません。


ルオトは
“いかにミステリアスにヤバく描くか”
が大事な繊細なキャラだと思うので
どんな出生と背景があるのか明らかになるのが楽しみです。





この作品ではいい感じに
“マスコミの糞っぷり”
も描かれています。


“加害者の情報は守られて、被害者遺族の情報がダダ漏れになる”
という少年犯罪の問題点をしっかり描いています。


ルオトは事件当時は11歳だったため、
6年経てば大人びて中々気付かないかもしれません。


もしかしたら
ネットに疎い人は意外と気付かないかもしれませんね。


ネットをよくやる人の場合は、
今の時代は少年犯罪でも写真が流出しまくるハズなので気付くと思います。


正義感?に駆られた人が必死で探し出して
“現在のルオト”
の写真も流出させるでしょう。


そうなったときのルオトの反応もみてみたいです。





ルオトはほぼ間違いなく知能犯だと思うため、
今後は犯罪を犯す際に自分に足がつかないようにすると思います。


大量に仕入れたスマホがそれを物語っています。


金田を操ったのはルオトみたいなので、
今後どのように犯罪者を意のままに操るのか見どころですね。


犯罪者を意のままに操るのは
“モンスターのヨハン”
の得意技でした。


自分で手を下さない卑劣な手口なので、
樹はルオトを捕まえるのに苦労するのは間違いないですね。


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