スズキさんはただ静かに暮らしたい 1巻について
無料で読む方法、あらすじとネタバレ、感想を紹介します!


1巻には1~6話が収録されています。


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スズキさんはただ静かに暮らしたい とは?

出版社:ノース・スターズ・ピクチャーズ
発売日:2015/4/1
作者 :佐藤洋寿

一人息子の仁輔を女手ひとつで育てる仁美。

心を閉ざし気味の仁輔を喜ばせようと仁美が催した、ささやかな誕生日。

だがその日、仁輔の世界は一転した。


スズキさんはただ静かに暮らしたい 1話のネタバレ

「誕生日」

ヒトミと10歳の息子の仁輔は、
何かから逃げるように暮らしている。


父親は何者かに殺されていた。


ヒトミは二人の生活を支えるために、
風俗店で働いている。


父の生前は
3人の家族仲は良く幸せだった。


逃亡中の生活では
ヒトミと仁輔はすれ違いが多くなってしまっているが、
ヒトミは仁輔を大切にしており仁輔もヒトミを慕っている。


ヒトミが夜遅く帰ると仁輔はまだ起きていた。


ヒトミの帰りを待っていたが、
“ゲームがもう少しでクリアだから”
と照れ隠しを言う。


ヒトミは仁輔と一緒に
楽しそうにゲームをする。


隣の部屋に住む
20~30代の女性のスズキにまで二人の声は聞こえていた。


スズキが二人の部屋のチャイムを鳴らす。


ヒトミは追手だと思い緊張するが、
スズキだと気付いてホッとする。


スズキは二人の話し声がうるさいと苦情を言う。


ヒトミは申し訳なさそうに謝るが、
仁輔は部屋の中からスズキを睨んでいる。





仁輔はヒトミに不満は無かったが、
前の家に置いてきてしまった家族写真のバビリオンが心残りだった。


ヒトミもバビリオンが惜しかったが、
逃げるのに一刻を争っていたため仕方なかったのを覚えている。


ヒトミは仁輔が家族写真のバビリオンに未練があるのに気づいている。


誕生日プレゼントに、
家族写真を撮れるようにデジカメをプレゼントすると仁輔は喜ぶ。


二人が楽しそうに話していると、
スズキの部屋まで音が聞こえてスズキはまた注意しに行く。


仁輔は早速
母との写真を撮影する。


仁輔はヒトミに礼を言うと
ヒトミはうれし泣きする。


ヒトミは照れ隠しで
“今度撮るときは
 お化粧してるときにしてね…”
というと
背後から何者かに頭を撃ちぬかれて死亡する。


撃った男は頭が禿げ上がった中年男性だった。


銃にはサイレンサーがついている。


男はにやにやしながら
“随分うまく隠れてたね”
という。


仁輔も撃とうとするが
スズキが苦情を言いに部屋のチャイムを鳴らす。


男はスズキを部屋に招き入れて始末しようとするが、
スズキは迅速に男の銃を反転させて男を撃ち殺す。


仁輔は呆然として悲鳴を上げて気絶する。


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スズキさんはただ静かに暮らしたい 2話のネタバレ

「母の声」

スズキは部屋の有様を見て
“静かに暮らしたいだけなのに…”
とボヤく。


仁輔が大声をあげて人が来るのを恐れたため、
仕方なく仁輔を連れて隠れ家に避難する。


スズキは仁輔が目覚めると、
知っていることを話すように指示する。


巻き込まれて人一人を殺してしまったため、
正確な情報が必要なのだという。


仁輔は現実を受け入れられず
“夢なんだし”
といってへらへらしている。


しかし
すぐに記憶をなぞり母が死んだことを理解する。


仁輔はしばらく落ち込んでふさぎ込んでいたが、
デジカメを取りに行きたいと言い出す。


スズキは止めようとするが、
仁輔は聞こうとしない。


仕方なくスズキがとりに行くことになる。


スズキが部屋に行くと
まだ警察は来ていなかった。


しかし
何者かが部屋の中にいて誕生日用の食事を食べていた。


チンピラ風の男が二人いた。


スズキは自分の部屋から壁越しに銃を撃つ。


一人は死んで
もう一人から話を聞く。


男はヒトミを殺した男に依頼されて、
ヒトミと仁輔の居場所を探していたのだという。


報酬を受け取りに来たところ
男とヒトミの死体に出くわして他には何も知らないという。


ヒトミが尋問を続けると
“5億円事件”
が何らかの関連があることが判明する。


スズキは男を殺してデジカメを回収し隠れ家に戻る。


隠れ家には仁輔はいなかった。


勝手に出られないようにしていたが、
高い窓によじ登って出ていった形跡がある。


デジカメの中には
仁輔とヒトミが写った写真一枚しか入っていない。


仁輔は自宅の部屋を見に行っていた。


仁輔が到着する頃には
警察が現場を保存してやじ馬が沢山いた。


ヒトミの死体が運び出されるのを見て、
ヒトミの死を再認識する。


警察が仁輔に気付いて声をかけるが、
仁輔は父が
“警察は信用できない”
と言っていたことを思い出し逃げ出す。


仁輔は泣いて逃げながら
“もう一回だけ母に名前を呼ばれたい”
と思う。


スズキは車の中から仁輔を発見して
“ジンスケ”
と呼ぶ。


仁輔は泣きながら
“ママー”
と叫んでスズキに抱き着く。


スズキは困惑するが、
仁輔を車に乗せて連れていく。


隠れ家で
スズキは寝ている仁輔に銃を向ける。


“殺せもしない、放り出せもできないでこれからどうすんのよ”
と自問自答する。


スズキは仁輔が大事そうにデジカメを抱えているのを見る。


仁輔に抱き着かれたことを思い出し
“子供って本当に温かいんだな”
と思う。


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スズキさんはただ静かに暮らしたい 3話のネタバレ

「最後の夜」

事件から二日が経過する。


スズキは改めて仁輔から話を聞く。


仁輔は
“警察は敵”
と父に言われたという。


“悪い警官に父は殺された”
のだと説明する。


父は何かしらの
“見てはいけないもの”
を見たという。


ニュースによると
禿の殺し屋は警官で警部補だった。


その男は5億円事件の担当だったのだという。


仁輔のことは警察が全力で捜している様子。


スズキは仁輔に数万円渡して
“深入りするわけにはいかない”
といって解放しようとする。


仁輔は
“頼れる人はいない”
といってスズキと離れるのを拒むが
スズキは
“二日もあんたに付き合っただけ、ありがたく思え”
という。


仁輔が泣き言をいうと
すぐ近くをパトカーが通りかかるため、
スズキは咄嗟に仁輔の顔を隠すため抱きしめる。


スズキが仁輔を引き離そうとすると、
仁輔はしがみついて離そうとしない。


スズキは
“一晩だけだからね”
といって隠れ家に泊めてあげることにする。


仁輔はスズキの髪を掴みながら眠る。


スズキは
“最後の夜だしこれくらいなら”
と許してそのまま眠る。


女の警官が外で仁輔とスズキを張っていた。


スズキは翌朝
仁輔を解放する。


仁輔は一人で川辺を歩きだす。


仁輔は日が暮れるまで
川辺でデジカメを眺めて途方に暮れていた。


女の警官は仁輔に
“あの三つ編み女とどういった関係?”
と話しかける。


さらに質問をしようと仁輔に詰め寄るが、
背後からスズキが
“たいして何も知らないわよ”
といって女警官の頸椎を蹴り砕く。


女警官は即死した様子で
川に落ちて浮かんでいる。


スズキは
“あんたのせいで警官二人も殺してしまった”
と言って仕方なく仁輔と一緒に逃げることにする。


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スズキさんはただ静かに暮らしたい 4話のネタバレ

「成長」

スズキは仁輔を連れて図書館に行く。


スズキは5億円事件について調べるが、
仁輔が狙われる理由は判明しなかった。


日本地図を適当に開いて鉛筆を突き立てた場所に潜伏することにする。


海沿いの街だった。


海沿いの下宿に部屋を借りることにする。


家主の老婆は二人を親子だと思い怪しんでいない。


仁輔がスネてご飯を食べないため、
スズキはカレーを手づくりすると言い出し買い物に行く。


材料を買い込んだが作り方がわからないため大家に協力してもらう。


大家は快く手伝ってくれる。


スズキは誇らしげな表情で仁輔にカレーを持って行く。


仁輔は一口食べると
“おいしい”
という。


スズキはお盆で自分のにやけている表情を隠す。


仁輔はカレーを食べるとすぐに眠ってしまう。


スズキは
“多少辺鄙でもいい街”
と思う。


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スズキさんはただ静かに暮らしたい 5話のネタバレ

「拠り所」

スズキは仁輔を引き取ってくれそうな人に電話をする。


電話の相手をスズキは“組長”と呼んで、
跡取りを欲しがっていたことを話題に出す。


“組長”は既に子供ができている様子だったため、
スズキは諦める。


仁輔がスズキに懐いているのを見て
スズキは
“このままじゃまずい”
と思う。


仁輔が
“母が豆腐ハンバーグを作ってくれた”
というが
スズキは
“いちいち注文を聞いたりしない”
と冷たくあしらう。


スズキはその晩
豆腐ハンバーグを作ってあげるが仁輔は拗ねている。


スズキは
“いい加減にしろ”
と今まで仁輔を助けてきたことを指摘する。


デジカメを取り上げて怒っている拍子に、
デジカメを落として壊してしまう。


仁輔は元気がなくなってしまう。


スズキは仁輔がスケッチブックに書いた自分と仁輔の画を見て、
自分が仁輔の母親になっている想像をする。


“何考えてんのよ私”
と思い自分以外で仁輔の心の支えが必要だと思う。


デジカメが仁輔の心の支えになると思い、
夜遅いが電気屋に強引に修理を頼む。


その際に
デジカメに入っていた仁輔と母の写真を現像してもらう。


仁輔にそのことを伝えて写真を渡すと、
仁輔はご飯を食べ始める。


スズキと仁輔はお互い謝りあう。


翌日
二人は買い物途中で通行人に親子に間違われる。


仁輔はスズキの手を握り親子のフリをする。


スズキは戸惑うが
仁輔は
“あの方が自然かと思った”
という。


スズキはこのまま本当の親子のようになってしまうことを懸念する。


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スズキさんはただ静かに暮らしたい 6話のネタバレ

「強襲」

楠と新山の刑事二人はスズキと仁輔を追っていた。


楠はスズキとの対戦のために、
強力な銃を調達していた。


使いたくてしょうがない様子。


目撃情報のあった図書館を調べることで、
スズキと仁輔が潜伏している街を割り出し向かうことにする。





仁輔は浜辺で潮干狩りをしている。


スズキもすぐ近くにいて
一個でもアサリが取れたら味噌汁を作る約束をしている。


刑事二人は遠くからスズキと仁輔を観察する。


楠は新山に
“ちょっとしたお守り”
といって写真を渡す。


スズキも見慣れない車に気付いて用心する。


スズキは体調を崩して帰り道に倒れてしまう。


仁輔は下宿に連れていき看病しようとするが、
スズキは
“ただの風邪、寝てれば治る”
という。


仁輔は大家に手伝ってもらい雑炊を作ってスズキの枕元に置いていく。


雑炊には一つしか取れなかったアサリが入っていた。


スズキは雑炊を食べて寝ていると、
体調が良くなる。


スズキが寝ている間
仁輔はスズキの銃を持ってみるとその重さに気付く。


スズキが目を覚ますと
仁輔の姿が無かった。


慌てて外に探しに行くが、
仁輔は買い物に言っていただけだった。


スズキは
“せめて帽子を被れ”
と追われていることを指摘する。


仁輔は元気になった鈴木を見て安心している。


スズキは仁輔を抱きしめる。


スズキはすぐに背後から誰かが銃を持って近づくのを察知する。


背後の男に悟られないように
仁輔に自分の銃をとって渡すように指示する。


スズキの背後から迫ってくる男は刑事の新山で、
新山が射撃するタイミングをスズキは読んで神社に逃げ込む。


新山は大きな銃を構えて追撃しようとするがg、
スズキはあっさりと新山の銃を撃ち落とす。


スズキは新山の持ち物から刑事であることを確認する。


新山は命乞いをするが
スズキは
“ショットガンぶっぱなしといてよく言う”
と殺そうとする。


警察手帳に挟まっていた子供二人の写真が目に入り
“あんた子供いんの?”
と聞くと
新山は
“大黒柱が死ぬわけにはいかない”
と命乞いをする。


スズキは新山の頭部を蹴り威つけて昏倒させる。


神社の賽銭箱に隠れている楠は
全てのやり取りをじっと聞いていた。


スズキと仁輔はすぐに移動することにする。


大家に置き手紙を書いて、
デジカメを管理しておいてほしいと伝えておく。


移動中の船の上で
スズキが新山に背後を取られたことを嘆いていると、
仁輔が
“その分僕が強くなる”
という。





新山は病院で治療を受けていた。


楠が助けに来なかったことを責めているが、
楠は
“お守り”
のニセの家族写真が役に立ったことを指摘する。


新山も
“おかげで命拾いした”
と感謝する。


楠は仁輔が
“スズキの殺し屋指数”
を下げているのだと思い、
スズキの
“殺し屋スイッチ”
が入るような殺し方を仁輔にしてみようと思う。


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スズキさんはただ静かに暮らしたい 1巻の感想

スズキの背景が気になりすぎる。


ですが
ソコにスポットを当てると別の作品が一つできてしまうくらいのボリュームになると思います。


もしかしたらスピンオフ作品として、
“スズキ過去編”
とか出るかもしれませんが、
この作品で過去を回想するシーンは無いでしょうね。


この作品は次巻以降も
スズキと仁輔の奇妙な関係にスポットが当たると思います。


スズキの年齢ですが、
おそらくは30代前半くらいかもしれません。


仁輔を
“息子”
として妄想しているため、
そんなに若くないと思います。


仁輔も
“オバさん”
呼ばわりしていたので、
母のヒトミよりは年上でしょうね。


10歳くらいの子供からすれば、
大人の女性は全部
“オバさん”
なのであてにならないかもしれませんけど…





ヒトミは呆気なく死んでしまいますが、
母親としては模範的な人だったようです。


風俗で働くシングルマザーと言えば
“虐待、ネグレクト”
などがすぐに予想されますが、
そういうのとは無縁の素晴らしい母でしたね。


見た目はDQNなシンママですが、
生きていれば再婚相手を見つけるのは容易でしょう。


仁輔も両親の事情を理解した上で、
母を慕っていたのも頷けます。


スズキの苦情に対して腰が低く謝っているのも、
常識がちゃんとある人のようです。





この作品のポイントは2点で

・スズキと仁輔の今後の関係

・5億円事件って何?父は何を見た?

ですね。


スズキと仁輔はこのまま親密になっていき、
喧嘩もすると思いますが奇妙は親子関係を築くと予想できます。


ラストで仁輔はスズキに対して好意を抱いているのがはっきりとわかります。


親子ではなく恋人関係もあり得そうです。


ワケアリカップルとして、
これ以上ないくらいお似合いな気がします。




5億円事件は
警察内部の横領事件でしょうか…?


その金でベテラン刑事は高価な銃を購入していたので、
警察の上層部が横領してその一部を口封じとして下の一部の人間にも配ったという感じかもしれません。


ベテラン刑事が作品を通してスズキのライバルになるのか、
それとも速攻でかませ犬になるのか今後の展開が気になります。


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