透明なゆりかご 4巻について
無料で読む方法、あらすじとネタバレ、感想を紹介します!


4巻には22~29話が収録されています。


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透明なゆりかご 22話のネタバレ

「この子、誰の子」

千里は無事男の子を出産するが、
産まれてきたヒカルは金髪青目で夫婦どちらにも似ていなかった。


旦那の晃一は浮気を指摘して激怒するが、
千里は晃一の子だと主張する。


当時はDNA鑑定はまだ知られていなかった。


千里はショックで母乳が出なくなってしまったので
×華が代わりにミルクの担当となる。


ヒカルは問題なく大きくなっていく。


晃一はヒカルを受け入れられずにいたが、
千里はヒカルを可愛がり一生懸命世話をしている。


千里は親族に外国人がいると思い徹底的に調べたが、
手掛かりはなかった。


晃一は千里に離婚を渡して実家に帰ってしまう。


数年後
×華は千里とヒカルと再会する。


話によると
ヒカルが晃一の子供だと判明したという。


千里がヒカルを連れて晃一の実家に行くと。


ヒカルを見た晃一の祖父の従妹が
“敬ちゃんだ”
といってヒカルを可愛がる。


詳しい話を聞くと
晃一の祖父の父がロシア人だったという。


晃一の祖父の父の兄が
“敬ちゃん”
で父親そっくりの見た目だったという。


晃一の祖父の父は
父に似ずに日本人の見た目だった。


晃一と晃一の父はその話を聞いても信じられない様子だが、
“敬ちゃん”
の写真を見るとヒカルとそっくりだった。


晃一の家族は千里に土下座して謝ったため、
離婚はせずに一緒に暮らしているという。


まだ小さいヒカルは
敬ちゃんににて美形だった。


千里は冗談交じりで
“このまま晃一に似ないで欲しい”
と言っている。


残念ながら
ヒカルは小学校一年生になるころには晃一そっくりに成長していた。


誰が見ても一目で親子だとわかる見た目だった。


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透明なゆりかご 23話のネタバレ

「床下の子」

×華が小さいころ
忘れられない“透明な子”がいた。


その子は自分の家に入れず
床下に住んでいた。


いつも土だらけだったので
“ツッチー”
と呼んでよく一緒に遊んでいた。


ツッチーはよくツチノコを探していて、
×華も一緒になって探していた。


“ツチノコを見つけた賞金でブラジルに行く”
というのがツッチーの夢だった。


ツッチーの家は母が不在だった。


家で雀荘を経営していて、
経営状態が悪く客との喧嘩が絶えなかった。


ツッチーには兄弟がいたが
他の兄弟は普通に家で生活していた。


ツッチーは家にいると父から暴力を振るわれるため、
床下に住んで客用のおつまみを盗み食いして生活していた。


×華はツッチーの床下に入れてもらったことがあった。


床下はすごく低く
仰向けに寝るしか高さが無かった。


雀荘の音も聞こえず
不思議と心が安らぐ場所だった。


ツッチーがブラジルのことを知ったのは、
床下からテレビの音を聞いたためだった。


ブラジルは常に温かくみんな陽気で
ツッチーは果物を取ってジュース屋さんをしたいと言っていた。


ツッチーが楽しそうに話をするので
×華もいつかブラジルに行きたいと思う。


床下にいるツッチーは
外にいるよりも明るく生き生きとしていた。


ある日
ツッチーが床下で熱心に穴を掘っていた。


×華が理由を聞くと
ツッチーは穴を掘って地球の裏側のブラジルに行くという。


×華はツッチーを手伝った。


ツッチーは自分の服を土の移動に使うために×華に渡す。


ツッチーの上半身は顔意外アザだらけだった。


それから雪が降り
しばらくツッチーに会えなくなってしまう。


春になって×華がツッチーに会いに行くと、
ツッチーの家の床下はコンクリートで埋まっていた。


×華は顔面蒼白になる。


×華はツッチーを探すがどこにもいなかった。


親に聞いても
“あの家に関わってはいけない”
といわれ
友人に聞いても
“本当にそんな子いたの?”
と言われてしまう。


テレビでもニュースにならなかった。


×華はツッチーとよく遊んでいた広場に行く。


雪が解けた場所に小さいが深い穴を見つける。


石を落としてみるが音が聞こえない。


穴はツッチーが入れるような大きさではなかった。


しかし
×華はその穴はブラジルに続いていると信じたかった。


×華の思い出の中のツッチーはいつも希望に満ちていた。


×華はツッチーに手紙を書く。


空き瓶に詰めて海に流す。


×華は
“いつかブラジルに行きたい
 ツッチーの夢を繋ぐために”
と思う。


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透明なゆりかご 24話のネタバレ

「老助産師とトラウベ」

×華が准看護科のある女学校に通っている頃、
通学路にいつも生徒にどなる“鍋バー”と呼ばれる老婆がいた。


“短いスカートを履いて、腹を冷やしちゃいかん”
と毎日同じようなことを注意していた。


バイト先の病院の看護師に話をすると
先輩看護師もその鍋バーのことを知っていた。


昔は一流の助産師だったということを知る。


近所に大きな病院ができたりしたことで
家で出産することがなくなったため助産師の仕事がなくなったのだという。


風の強い日に
鍋バーの洗濯物が道に散乱していた。


×華は回収して届けようとするが
鍋バーに下着ドロボーと間違われて怒られる。


鍋バーは事情を察して
×華を家に入れる。


鍋バーと話をしているうちに
“口が悪いけど間違ったことは言っていない”
ことに気付く。


×華は鍋バーに助産師の話を振ると
鍋バーは沢山話してくれた。


鍋バーの時代は病院とは全く別物で
×華は信じられないものばかりだった。


×華は鍋バーに興味が湧いて
よく遊びに行くようになる。


しかし
いい話ばかりではなかった。


給料は割に合わないし
事故が起こったら
“人殺し”
と罵られる上に
近くに総合病院ができたとたんに廃業してしまったという。


×華は
“今の鍋バーは自分に何の価値もないと思っているのでは”
と悲しく思う。


数日間
鍋バーが姿を見せないと気があった。


“死んだのか?”
と噂になっていたが数日後に戻っていた。


話を聞くと
昔鍋バーが取り上げた子供が大きくなり大出世して挨拶に来たという。


その男は母親から鍋バーのことをよく聞いていて
いつか恩返しがしたいと思っていたという。


自分が経営している旅館に招待して、
最上級のもてなしをしてくれたという。


鍋バーは昔
自分の子供を死なせてしまった話をする。


戦争中で旦那は戦地から帰ってこなかった。


ショックで母乳が出ない上に脱水症状になって、
子供は死んでしまった。


それから産婆になり
“絶対に死なせるもんか”
と思いながら仕事に打ち込んだという。


子供を取り上げるたびに
死んだ息子に会えたような気分になったという。


男に会った時に
“成長した息子が帰ってきた”
ような気がしたという。


その後
鍋バーと男の家族は交流を深めていった。


鍋バーは男の家族と一緒に暮らすようになり、
天寿を全うしたという。


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透明なゆりかご 25話のネタバレ

「3人の母」

×華は地元にお気に入りのパン屋があった。


そこにはタクマと妊娠した妻の凛子も通っていた。


タクマは子供のころは有名が不良だった。


中卒で進学も就職もせず暴走族にも入っていた。


凛子はお堅いお嬢さんだったが
自分と正反対のタクマに惹かれてしまいスピード結婚したという。


女の子を無事に出産後、
凛子は姿を消してしまう。


タクマが一人で子育てしていたが、
タクマはパンの耳を赤ちゃんに食べさせようとしていた。


それを知ったパン屋の店員のおばちゃんはタクマを叱る。


タクマは凛子が姿を消してしまったことを打ち明ける。


タクマはちゃんと仕事をせずパチンコに通っていた。


ミルク代をケチってパンの耳を食べさせようとしていた。


パン屋で働いている主婦の3人は
タクマに赤ちゃんのレイカを任せるわけにはいかないと思い、
3人で協力してレイカの面倒を見ることにする。


タクマには配達のバイトを紹介する。


主婦の3人はレイカをちゃんと育てるために気合が入っている。


タクマが全く頼りにならないためだった。


3人は上手くローテーションを組み
レイカの面倒を見る。


レイカは泣かずに
よく笑ういい子だった。


×華も主婦3人もレイカを可愛がっていた。


タクマもレイカを大切にしていた。


しかし
タクマは万引きで警察に捕まってしまう。


しかも
面倒を見てもらっている主婦が働いているスーパーだった。


タクマは
“子育てと仕事のプレッシャーで昔の癖が出た”
と全く反省していない様子。


レイカの世話を見ていた主婦は
“2年間みんなで頑張ってきたのに”
と泣いて激怒する。


凛子は行方不明で
凛子の両親はレイカの受け取りを拒否している。


見かねた親族がレイカを引き取ったという。


タクマは正社員を首になる。


13年後
中学生になったレイカがパン屋を訪れる。


主婦たちは集まって再会を喜ぶ。


レイカは断片的にだが
パン屋で面倒を見てもらったことを覚えていて感謝していた。


主婦の一人がレイカの心の内を察して
“お父さんに会ってみないかい?”
と持ち掛ける。


他の主婦は止めるが
レイカはタクマに会うことにする。


タクマはボロボロの実家に住んでいた。


ホームレスのような風貌だった。


主婦がレイカを連れて行き
タクマに事情を説明する。


タクマは
“とんでもないことをしてしまった”
とレイカに謝る。


レイカはタクマに抱き着き
“それでも私のお父さん
 育ててくれてありがとう”
という。


レイカを引き取った家では
レイカはあまり愛情を注いでもらえなかったという。


レイカを支えていたのは
三人の主婦とタクマの優しさだったという。


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透明なゆりかご 26話のネタバレ

「置き去りの子」

NICUに一人だけ大きな赤ちゃんがいた。


×華が気になっていると
2歳になるとベテラン看護士の丸井に言われる。


2年前に妊婦が緊急搬送されてきてその時の子だという。


妊婦は亡くなってしまう。


夫は一度現れたが、
すぐにいなくなり戻ってこなかったという。


それ以来誰も会いに来ないという。


その子は脳に障害があった。


介護が必要な子供を拒否する親は稀にいるのだという。


名前は親がつけるべきということで
“スミちゃん”
とその子は呼ばれていた。


丸山は看護師の立場をわきまえつつ、
スミちゃんに精一杯の愛情を注いでいた。


ベビーサインというものがあり
投げキスは赤ちゃんにとって
“ありがとう”
を表すのだという。


スミちゃんは丸山に何度も投げキスを行い笑顔を見せる。


ある日
スミちゃんの父と彼女が現れる。


父の川井は申し訳なさそうに
何度も丸山に謝っている。


彼女の寺内も一緒になって謝っている。


二人は籍を入れるつもりだが
その直前に川井が寺内にスミちゃんのことを打ち明けたという。


寺内の説得で川井はスミちゃんを引き取りにきたという。


丸山は川井をきつく咎めて
スミちゃんの障害のことを説明する。


丸山は一度子供を捨てた親が
重度障害を抱える子供を育てられるはずないと主張する。


しかし
彼女の川井は覚悟が決まっている様子。


スミちゃんの生みの親の無念をくみ取り
自分が育てたいという。


二人はゆっくり時間をかけて
スミちゃんとの面会を繰り返し面倒を見る。


スミちゃんは二人に少しづつ懐いていく。


スミちゃんの引き渡しの日に
丸山は泣きながらスミちゃんを送り出す。


丸山は
“無理をしないで人を頼ってください”
と両親に伝える。


×華は丸山の涙を
“悲しみの涙ではなく願いの涙だ”
と感じる。


×華は
“丸山の願いが届きますように”
と願っている。


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透明なゆりかご 27話のネタバレ

「出産不安」

×華は友人のマイのおばさんの新築祝いに呼ばれる。


金持ちの豪邸で
叔母のヤスエはキャリアウーマンだった。


旦那も同じ職場で働いている。


愛犬も3匹いて
子供をつくらない主義だった。


ある日
ヤスエが腹痛で病院にやってくる。


検査をすると妊娠していたことが発覚する。


ヤスエは困っていたが旦那と相談することにする。


ヤスエは
“新しいチャレンジ”
として旦那を説得する。


ヤスエは
“絶対に旦那には迷惑はかけない”
と約束する。


後日
大量の資料をもってヤスエは来院する。


自分で調べられることは調べてきて
不明点は医師に直接確認していた。


医師はそれらの資料を見て
“完璧”
という。


×華は
“こんな妊婦さん初めて”
と感心する。


ヤスエは自分で作成した
“出産計画票”
どおり順調に生活している。


しかし
ベテラン看護士はヤスエを見て
“ああいうタイプほどちょっとしたことで躓く”
と心配していた。


心配の通り
ヤスエは少しづつ計画通りに動けなくなっていく。


仕事で簡単なミスを連発してしまう。


医師に薬を要求するが
“無理をしたいから薬を飲む”
という理由では薬は出せないという。


ヤスエは
“自分で何とかする”
と言って帰ってしまう


ベテラン看護士は
“年齢による体力の低下”
だと×華に説明する。


ヤスエは普段から精力的だが
“40代での初めての妊娠”
で自分の体力の低下を計算に入れることができなかったのだという。


その後
ヤスエは行方不明になる。


夫が慌てて病院にやってきて事情を説明する。


ヤスエはとても疲れていたという。


ヤスエの愚痴に対して
“約束と違う”
と反論してしまったという。


旦那は反省していた。





ヤスエは海辺の崖に来ていた。


海を眺めて呆然としていると
近所の人が
“ご旅行ですか?”
と話しかける。


民宿をやっているというのでヤスエを連れていく。


女はヤスエの愚痴を聞いてあげて
“あなたはもう立派な母親よ”
という。


“そこまで思い悩んだ気持ちがあるなら、母親として充分”
と説明する。


女の娘が帰宅してくる。


娘も妊婦だった。


女は娘を産んだときはヤスエと同じくらいの年齢だったという。


ヤスエは女に礼を言って戻ってくる。


旦那もヤスエに協力的になり
無事に女の子を出産する。


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透明なゆりかご 28話のネタバレ

「駅裏の子」

×華は発達障害のため
小さいころはみんなと同じにできずよく教師に怒られていた。


ランドセルには
“忘れ物が多いので必ず毎日確認してください”
という張り紙を教師に貼られていた。


×華は帰り道にそれを剥がして捨てる場所を探していた。


ゴミが山積みになっている場所を見つける。


ゴミ山には色々なものがあり
×華はその場所が好きになる。


そこで汚いぬいぐるみを発見すると
外国人のような女の子が現れて奪い取る。


泥だらけのワンピースでヘアバンドをつけていた。


×華のランドセルを勝手に漁り
給食で残したパンを食べていた。


×華はその日は
“どういう子なんだろ”
と不審に思いながら帰る。


親に話すと
“駅裏の子でしょ”
とひどく怒られる。


町内では“駅裏の人”をみるとみんな顔をしかめていた。


×華は次の日も張り紙を捨てるためゴミ山に行く。


ゴミ山にその子はいたが
別々に遊んでいた。


その子はいつもウサギのぬいぐるみと遊んでいた。


“ハニーコ”
と呼んでいて
そのウサギのぬいぐるみと遊んでいるときはいつも笑顔だった。


ある日の日曜日
その子に偶然街で会うと
“神様に会いに行く”
というので付いていく。


教会に行くが
“石を投げてくるヤツがいるから”
といって中には入らず
隅にあるマリア像の前でお祈りする。


×華はその時に
その子の耳に大量に刺さったホッチキスの針を発見する。


肩にはその血の跡がべったりとついていた。


その子は
“早く大人になれますように”
と祈っていた。


大人になって働いてお金を貯めれば人にばかにされないからという理由だった。


×華も同じことを願う。


その子はよくお墓を作っていた。


動物の死骸を見つけると
“かわいそうだから、天国に行けるように”
と祈っていた。


二人はゴミ山で天国に行く遊びをしていた。


仰向けになり雲に足を向けて、
雲から雲に飛び移るごっこ遊びだった。


ある日
ゴミ山に行くとその子はいなかった。


“駅裏”
を探しに行くと泣き声が聞こえてくる。


見に行くとその子は胸まで地面に埋められていた。


母親らしき女がその子を怒りながら蹴り飛ばしている。


×華とその子は目が合った。


×華は頭が真っ白になりその場から逃げ出した。


×華は
“神様誰に言えば助けてくれますか?大人に言っても怒るだけなんです、どうすればいいですか?”
と嘆いていた。


×華は自分が大事にしていた人形を上げようと思っていた。


翌日
その子がいた家が火事になって全焼していた。

ホステスと子供が亡くなったという。


×華は呆然としながら教会に足を運ぶ。


常連の子供たちが×華をみて
“きっと礼拝受けてないやつだ”
といって石を投げてきた。


×華は
“コイツらのせいであの子が教会の中に入れなかった”
と思い
マリア像をもって子供たちを襲撃して泣かせる。


マリア像が割れると中は空っぽだった。


×華は
“この中に神様がいるんじゃないの?神様はいないからあの子は死んだの?”
と思い
ウサギのぬいぐるみと共に割れたマリア像をゴミ山に埋葬する。


その後
教会で子供を泣かせたことがバレて、
×華は怒られたが全てを話した。


その結果
ゴミ山は閉鎖される。






×華は病院でマーラという女性の退院を見送る。


マーラは自分の子供に何度も
“ハニーコ”
と言って可愛がっている。


言葉の意味を聞くと
“私の愛しい人”
だという。


マーラの姿を見て
ゴミ山にいたあの子がウサギのぬいぐるみを可愛がっていた様子を思い出す。


もしかしたらあの子は
×華が逃げた後に母親から土の中から出してもらえたかもしれない。


亡くなる前に
“愛してる”
と言ってもらえたかもしれない。


と思うとマーラの見送り中に泣いてしまう。


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透明なゆりかご 29話のネタバレ

「立ち合い出産」

マーラが来院したのは半年前だった。


子供ができたと知ったマーラは大喜びしていた。


しかし
看護師たちは旦那の正のことをよく知っていたため心配になる。


正はマーラが働いていた飲食店のホステスだった。


正は一目惚れしてマーラと付き合いだし
二カ月で結婚した。


正はタクシー運転手で
マーラの店が開くのを待っている間仕事をするような男だった。


酔っぱらって全裸で走ったり溝に落ちたり、
その界隈では有名なダメ男だった。


正はマーラと結婚後も毎日パチンコに通っていた。


店で他の女といちゃついていたときは
マーラは包丁を持って激怒していた。


正が
“やれるもんならやってみろ”
と挑発すると
両手に持ち替えて本気で追いかけてきたりもしていた。


正は悪い奴ではないため
マーラも怒りはするが正を愛していた。


マーラは正に出産の立ち合いをしてほしいと言っていた。


正は酔っぱらった状態で軽く約束をする。


出産日に正は時間になっても訪れない。


正はパチンコで大当たりを出していた。


マーラは産まれそうで苦しんでいたが
正が来ないことを察して歩いて分娩室へ向かう。


マーラは怒りのパワーでスムーズに分娩を終えて、
無事に女の子を出産する。


正が大量の景品をもって現れる。


正はマーラの入院中毎日謝りにやってくるが
そのたびにマーラの怒号が鳴り響いた。


マーラが退院する日は
正は傷だらけだったが
マーラは子供を見て
“パパに本当にそっくり”
と機嫌が良かった。


マーラはまだまだ子供を産みたいと言っている。


×華は
“正を許してあげたんですか?”
と聞くと
マーラは
“一人じゃ子供を産めない、正はファミリーだ”
といって自分にとって正の大切さを熱弁する。


その後
マーラと正は大家族になり、
ケンカを繰り返しながらも幸せな日々を送る。


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透明なゆりかご 4巻の感想

22話が本当にあった話なら非常に興味深いですね。


隔世的に先祖の特徴が出るのはわかりますが、
年を取ると日本人っぽくなるというのが
“本当に?”
と思ってしまいます。


本当に髪も眼も色が変わるなら
途轍もなく神秘的です。


非常に稀有な例だと思うので
しっかりと研究すればものすごい世紀の発見があったりするかもしれません。


当事者たちは
日本人カップルから外国人が生まれてびっくりでしょうけど…





23話辛すぎますね…


今の時代ならば
近所の人が児童相談所に通報して何とかなっていたかもしれません。


ツッチーの希望を捨てない様子が健気です。


ツッチーの現実的な可能性としては
自分で掘った穴の中で死亡してしまったというところでしょうか…


それを発見した父親が、
土を被せて埋めて周りをコンクリで固めてしまったのかもしれません。


ツッチーの様子だと
戸籍の届け出もしていないのかもしれません。


そうなると
“最初からいなかった”
ことになるので
“透明な子供”
となります。


この話はちょっとしたホラーでした。


下手な怪談話より遥かに恐ろしいです。





24話の鍋バーは典型的な“老害”でしょうか。


正しいことを言っていたとしても
“言い方”
はとても重要です。


怒鳴っているだけでは
結局は自己満足になってしまいます。






25話は前巻の置き去りの子供とリンクしていますね。


“愛情だけでは子供は育てられない”
と警備員のおじさんは言っていましたがまさにそのケースですね。


大きくなったレイカはタクマに
“育ててくれてありがとう”
と言っていますが
“育てたのは3人のおばちゃんだから!”
とツッコミたくなりました。


読み返すと
タクマは本当に何もしていません。


3人のおばちゃんが助けなかったら、
割りと本気でレイカは死亡していたと思います。


レイカがタクマに感謝しているのはかなり違和感を感じました…


おばちゃんたちが気を使って
“タクマは頑張っていた”
と優しい嘘をレイカに吹き込んだのかもしれません。





28話も“透明な子”の話で
このシリーズは辛すぎますね。


実話なのか創作なのかは不明ですが
話の構成が本当に見事です。


×華の発達障害による苦労話も
上手い具合に紹介されています。


客観的には
“ただの生意気な子”
ですが
本人はかなり苦しんでいたようです。


×華が割れたマリア像の中に神様を探そうとするシーンは、
何とも言えない悲しさがありました。


×華のように
“神様はどこ?”
と思いたくなるような
悲惨な死をあの子は遂げてしまいました。


この子はおそらく

母親が不法滞在(密入国?)

客との子供

旦那は不明もしくは逃げた

不法滞在なので中絶手術受けられない

仕方なく生む

届け出無しなので戸籍無し

透明な子供

という流れだと思います。


“透明な子供”
の話はとても辛い内容でが、
読まずにはいられない魅力があります。


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