コドモのコドモ のネタバレ！

コドモのコドモ について
無料で読む方法、あらすじとネタバレ、感想を紹介します！

1巻には1～9話が収録されています。

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コドモのコドモ 1巻とは？

出版社：双葉社
発売日：2005/1/28
作者　：さそうあきら

小学生の春菜とヒロユキは公園デビューの頃からのなかよし。

春菜はブランド大好きなやんちゃな少女。

ヒロユキは昆虫好きのおとなしい男の子。

5年生に進級したばかりの春、2人はいつものように公園で遊んでいるうちにお互いにヒミツの部分を……。

これは、愛いっぱい、友情いっぱい、モンダイいっぱいの物語である。

コドモのコドモ 1話のネタバレ

～くっつけてみる？～

春菜はヒロユキと幼馴染だった。


ヒロユキはよくブタマンに絡まれていた。


ブタマンは虐めているわけではないが、やりすぎると春奈が遊びに加わりさり気なくヒロユキを助けていた。


ブタマンは女の春奈には乱暴はしないが、悪態をつくのがいつものやり取りだった。


春菜たちのクラスは八木という女教師が担任だった。


保護者会で、母親たちは八木の若さに不安を見せていた。


保護者会の後、男性教諭たちは八木を励ますが、女性教諭は“３年前は酷かったから…”と保護者の心配はただの嫌味ではないと呟く。





春菜は仲良しの友人二人と下校していた。


生理の話になり、それぞれの状態を報告しあう。


春菜は家に荷物を置くとヒロユキの家に遊びにいく。


ヒロユキの母親も慣れた様子で春菜を迎え入れる。


春菜はヒロユキを連れて公園に行き、キツネの真似をして遊んでいた。


姉の秋美はそれを見て家に帰り母親に報告する。


母は
“出かける時は声かけなさいっていってるのに…”
と春菜に呆れていた。






春菜とヒロユキはお互いの性器の話になる。


春菜は
“くっつけてみる？”
といって、二人はふざけ合いながら藪の中に入って行く。


しばらくすると、二人は笑いながら出てくる。






春菜が家に帰り夕食になると、母は口うるさく春菜にお手伝いを命じる。


春菜は
“やろうと思ってたのに”
と不貞腐れながらも従っていた。


祖母は春奈には甘く、苺を食べさせてあげていた。


母は春奈に悪態をつきつつも、家族仲が悪い訳ではなかった。


春菜は寝る直前に母親に抱っこを要求する。


母は
“こんな甘ったれた５年生いるかな”
と言いながらも抱っこして可愛がってあげる。






持田春奈１１歳。


259日後に出産を経験することになる。


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コドモのコドモ 2話のネタバレ

～フツーの大人に～

学校の授業で将来の夢の発表が行われていた。


春菜は真面目に書くことができずに宿題にされる。


春菜は
“別になりたいものなんかないもん”
と不貞腐れていた。


家に帰ると姉の秋美の友人の朋子が来ていた。


春菜は朋子を見て
“カッコイイ…”
と思い憧れていた。


学校の“将来の夢”についての宿題について春菜は愚痴を聞いてもらう。


母は
“アンタが悪い”
と小突いていた。


朋子と秋美は子供部屋に移動する。


春菜は一足先に子供部屋にいて、二人の気配を察してベッドの下に隠れていた。


朋子と秋美の会話から、朋子の妊娠が伺える。


朋子は堕胎するつもりだという。


秋美はそれを聞いて泣いていた。


春菜がおならをしてベッドの下から出てくる。


秋美は真っ青な表情で
“今聞いた話誰にもしちゃダメ”
と念を押す。


秋美の異様な剣幕に春菜は圧倒される。


春菜の手から“将来の夢”のプリントがこぼれ落ちる。


朋子はそれを拾って春菜に
“フツーの大人になればいいんだよ”
と微笑む。


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コドモのコドモ 3話のネタバレ

～少女たちの友情～

春菜はお手伝いの分のお小遣いをもらって喜んでいた。


秋美と朋子の買い物についていくと、友人と遭遇したため姉たちとは別行動になる。


秋美と朋子は朋子が堕胎するための医者探しがメインの目的だった。





春菜が学校に行くと、授業中のメモのやり取りを八木に注意される。


友人２人でのやり取りだったが、いつもの３人で職員室に行く。


八木は
“真由に免じてメモ帳は返す”
という。


春菜たちは真由に感謝する。


真由抜きで撮ったプリクラは、偶然休日に会ったのだと説明すると真由も理解していたようだった。


３人は改めて
“ウチらいつも３人一緒だよね”
という。


ヒロユキがブタマンに絡まれていたので、春奈はいつも通り助けてあげる。


ブタマンはいつも通り
“なんで春菜が出てくんだよ”
と不満を言いつつもヒロユキにメスガエルを返してあげる。


春菜は
“メスガエスは大事なんだよ！”
と意味深なことを言う。


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コドモのコドモ 4話のネタバレ

～春菜の筆立て～

秋美は家の金を盗んでいた。


春菜はソレを目撃したが黙っていた。


秋美が金を盗んだのは朋美の堕胎手術の為だった。


公園でヒロユキと遊んでいた春菜は金の目的を知る。


秋美は母に追及されて
“朋子に赤ちゃんができた”
と打ち明ける。


母は
“そういう話かい”
と事情を察したようだった。


春菜は朋美に自分のお小遣いをあげようと思い、小銭を握り締めて朋美に会いに行く。


春菜は公園で朋美を見つける。


春菜は
“朋美ちゃんの赤ちゃんだったら可愛いと思う”
という。


朋美は堕胎手術の方法を説明して恐ろしさを解く。


朋美は
“裸になって股を広げて風船みたいので穴をひろげる、ヘラみたいのでほじくり出す”
というと、春菜は真っ青になる。


秋美がやってくるので、朋子は春奈に軽く挨拶をする。


春菜は呆然としたまま去っていく。


朋美は
“私最低。意味もなく春菜ちゃんを傷つけちゃった…”
と秋美に弱音を吐く。





春菜はそのまま文房具店に向かう。


筆立てを持ちレジに持っていく。


帰っていく春菜を見た店員は
“あの子すごく緊張してた、小銭がホカホカ、きっと家からずっと握ってたんだね”
と笑っていた。


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コドモのコドモ 5話のネタバレ

～センセイの手～

春菜は遠足で作るカレーの練習するため友人の家に行く。


その家は産婦人科で家と病院が一緒になっていた。


班が違うがブタマンがいてゲームをしていた。


春菜は
“私にもやらせろ”
とブタマンに絡むが、他の女子に
“春菜、カレー作りに来たんでしょ”
と注意される。


ブタマンが他の男子に絡むので春菜もふざけ合う。


ヒロユキは野菜についているモンシロ蝶の幼虫に夢中になっていた。


委員長は
“手伝いなさいよ”
と一喝する。





病室の方から赤ちゃんが生まれた声が聞こえるのでみんなで見に行く。


医師は子供たちに赤ちゃんをみせてあげる。


医師は
“君たちも僕が取り出したんだよ。この手でね”
と感慨深そうに言うと、子供達は尊敬のまなざしを医師に向ける。


春菜たちと入れ違いに朋美は母親とやってくる。


朋美は春菜に構う余裕はない様子だった。






春菜は家に帰るとGジャンを忘れたことに気付く。


取りに行く際にお土産の野菜を母に渡される。


春菜が石の元に行くと、医師はGジャンを手渡す。


春菜は医師の手をじっと見つめる。


“ども”
といってGジャンを受け取り帰路につくが、野菜を渡し忘れたのに気づく。


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コドモのコドモ 6話のネタバレ

～八木先生の性教育～

八木は教師たちと性教育についてモメていた。


八木は
“科学的な性教育”
といって具体的な説明にこだわっていた。


他の男性教諭は青ざめており、なんとか止めようと説得する。


ベテラン教諭は
“こういうことは各クラス足並みをそろえるのが大事”
という。


八木は
“ジェンダー”
にこだわっている様子で、男性教諭たちは頭を抱えていた。





朋美は深夜のファミレスで彼氏と会っていた。


朋美は翌日手術で手術で海藻を性器に入れられたままだという。


彼氏は
“悪かった”
とは言うが反省している様子はなかった。





八木は自宅で授業用の人形を作っていた。


八木は授業で人形を使いセックスを説明する。


それを見た春菜は
“それって、くっつけっこじゃん”
とヒロユキとのことを思い出す。


教室のすぐ外で授業を聞いていた男性教諭は
“昨日の話はなんだったんだ、親から文句がでなけりゃいいが…”
と心配していた。


八木は
“セックスは子供を産むだけではなく、大事なコミュニケーション”
というと、ブタマンは“エロ”と囃し立てる。


春菜は
“あんなんでできるなら春菜もできる、ヒロユキと公園でやったもん”
とヒロユキの方を見ると、ヒロユキも春菜を見ていた。





朋子は無事に堕胎手術を終える。


彼氏が迎えに来る約束だったが、来ていなかった。


朋子は帰り道で甘いものが食べたくなりドーナツ屋に入る。


外で遊んでいる春菜たちを見て
“もう赤ちゃんいないんだ…”
と堕胎したことを実感する。


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コドモのコドモ 7話のネタバレ

～春菜の告白～

八木の性教育の授業を受けた子供たちは、家で親に話したようだった。


その結果、親たちは驚いたようで、翌日の授業中は子供達はその話題でソワソワしていた。


春菜はつわりで気分が悪くなりトイレに行く。





八木は職員会議で性教育に関して注意を受ける。


５件も親から苦情が来たのだという。


具体的な指導に加えて、人形にも苦言を呈される。


“セックスはコミュニケーション”
という表現も
“それじゃあセックスしろといっているようなものだ”
と指摘される。


八木は
“ジェンダーフリーという考え”
にこだわるので、他の教員は頭を抱えていた。





朋子の堕胎は近所で噂になっていた。


秋美は
“早くこんな街でよう、だけど高校は一緒に出よう”
と朋子を励ます。


家では春菜が八木の愚痴を言っていた。


連絡網で八木の性教育に対して保護者会が開かれると母に通知がくる。


春菜はそれを知って夕食時に
“ペニスだヴァギナだっていうやつ？”
というと、祖父が驚いて
“ワシが学校に行って話をしてやる”
と息巻いていた。


母は
“おじいちゃんが行くとややこしくなるからやめて”
といって慌てて止める。


春菜は
“八木先生の授業聞いて思ったんだけど。春菜さあ、赤ちゃんできたと思う”
と秋美と母に打ち明ける。


二人は真に受けなかった。


母は
“ちゃんと残さず食べなさい、じゃないと明日からおやつ抜き”
という。


春菜は真剣だったのに真に受けてもらえず不貞腐れていた。


朋子たちのことを思い出し、妊娠検査薬を使ってみる。


結果は陽性だった。


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コドモのコドモ 8話のネタバレ

～センセイの受難～

春菜はヒロユキの家に遊びに行く。


二人で赤ちゃんの頃のビデオを見ていた。


春菜は
“どうする？春菜のお腹にヒロユキの赤ちゃんがいる”
というと、ヒロユキは無言だった。


ヒロユキは
“面白いかも、それ”
というので、春菜も笑う。





八木は保護者会の対策として夜遅くまでプリントを作っていた。


説明用の可愛いイラストを描けなくててこずっていた。


翌日の授業で作文の時間にも資料を作っていた。


八木は神経過敏になっていた。


教室の中を飛び回るハエに過剰に反応する。


教室で飼っているインコが病気のせいだと判明して八木は頭を抱える。


八木はハエを生徒のノートではたき殺すが、その拍子に花瓶を割ってしまう。


八木が資料を印刷している間に、他の女性教師たちが教室の後始末をしていた。


保護者会でも八木は失態を晒していた。


自説の“ジェンダーフリー”の考えを披露すると、母親たちから“主婦をバカにしてるの？”と指摘される。


“ジェンダーフリーという考えに全て反対ではないが、小学生には早すぎる”
という人もいれば
“中学生でも高校生でもフリーセックスなんてダメ”
という人がいる。


何も話がつかないままその場はお開きになる。






八木は気分が悪くなりトイレに駆け込むと春菜がいた。


春菜は
“先生もつわり？ウチさ、赤ちゃん生まれるかもしんない”
と真剣な表情で打ち明ける。


八木は
“そういうの絶対家に帰って言わないで”
とヒステリックに絶叫して相手にしなかった。


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コドモのコドモ 9話のネタバレ

～春菜とヒロユキ～

春菜たちが公園で遊んでいると、ブタマンがダイゴという男子に絡んでいた。


ブタマンはダイゴに軽くあしらわれてしまう。


春菜はダイゴを見て好感を持った様子だった。


ヒロユキの家で
“ダイゴ超ウケる、惚れた”
と楽しそうに話していた。


春菜はヒロユキになら何でも話せるのだと、ヒロユキの母に説明する。


春菜は
“ヒロユキが女だったらどの男がいい？”
と聞くと、ヒロユキは楽しそうに困っていた。





八木は二年付き合っている彼氏とデートしていた。


仕事終わりのデートで、本屋に行き教育書を探していた。


彼氏は八木の仕事熱心さを知っているが、それ以上に八木との距離を縮めたい様子だった。


八木が保護者会で
“「子供つくらないと子供のことはわからない」と言われた”
と愚痴ると
彼氏は
“子供作ろうよ”
という。


八木は飲み過ぎていたため吐いてしまう。


彼氏はホテルに誘うが
八木は
“私がゲロ吐いてるのにどうしてそんなこと考えられるの？”
と嘆くが、彼氏も二年付き合っているのに何もさせない八木に業を煮やしている様子だった。


八木はガッツく彼氏に怒って帰ってしまう。





ヒロユキは家で母親に
“春菜ちゃんにとってヒロユキって何なんだろうね”
と話を振られる。


ヒロユキは微笑みながら
“「春菜のお腹の子の父親」です”
と思うが口には出せなかった。


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コドモのコドモ 1巻の感想

八木の性教育は間違っていなかった…！？


残念ながら少し遅かったようですね。


もう少し早ければ、アホの子の春奈もコトの重大さに気付いたと思います。


ヒロユキは賢そうですが、見た感じだと春奈の子分のようです。


ヒロユキは春奈のイエスマンであるのと、まだ小学生であるのとで断れなかったのだと思います。


もしくは、妊娠の可能性に気付いていても“まさか自分たちが”と思っていたでしょう。


大人たちは
“春奈がアホすぎた…もっとちゃんと性教育してれば…”
と後悔するのは間違いないでしょうね…





画力の無さからあまり期待していなかったのですが、小学生たちを描くのがとても上手かったです。


小学生たちのふざけ合う様子などの描写では、自分がそのくらいの年代だった頃を思い出しました。


また、保護者たちや女性教師の八木のやり取りもよかったです。


八木は熱血教師ですが、母親たちを相手にするのは分が悪いようでした。


母親たちからは
“教師っていっても、大学出ただけでなれる職業でしょ？何上から偉そうにしてんのよ？専業主婦バカにしてんの？子供育ててもいないくせに…”
というオーラが出ており、そしてそれらの気持ちは的外れとも言えません。


八木は自分の理想を押し通そうとして空回りして、そのストレスで自爆しています。


“人と人”
が接する職業を選んでいるのですから、“人を上手く説得する術”もしっかりと学んでおいてほしいです。


八木からは
“正しいコトで論破してやる”
という喧嘩腰な印象を受けました。


コレだと、たとえ正しいコトを言っていたとしても他人には伝わりませんよね。


この辺は、教師の資格を得るまでの制度が雑過ぎるせいだと思います。


真面目にやろうと思ったら教師は相当重要な仕事のハズです。


“大学行って教職課程取って教育実習行ったら誰でもなれる”
というのはあまりにもハードルが低すぎると感じました。


せめてそこに
“民間の会社で最低でも10年間の勤務経験が必須”
というのを加えて欲しいです。


教師を目指している人たちには
“社会人一年目にして人より一段高いところに立つ”
という事の異常さに気付ける人になって欲しいものです…






この巻ではまだ春奈の妊娠を知る人は春奈だけでした。


春奈は隠している様子はありませんが、春奈が日ごろからアホの子なので周りの人たちは信じていません。


もしかしたらヒロユキはコトの重大さに気付き、内心ガクブルしてるかもしれません。


春奈の妊娠について、周りの大人たちが確信を持った時にどんな衝撃が走るのか楽しみです！


親友の妊娠で泣いていた姉は、妹の春奈の妊娠を知ったら発狂するかもしれませんね…


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