旦那がいるけどレズ合コン行きました について
無料で読む方法、あらすじとネタバレ、感想を紹介します!
以下の短編が収録されています
・旦那がいるけどレズ合コン行きました
・失った陽だまり
・怠惰のささやき
・くもりガラスの幸せ
・憎しみが終わる時
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旦那がいるけどレズ合コン行きました ネタバレ
イズミは28歳の主婦をしている。
主婦友だちの話でレズ体験のことを聞く。
イズミは学生時代に憧れの先輩とキスをしたことがあった。
興味本位でサイトを除いてみる。
“ネコ”という言葉は受け身で
その反対は“タチ”であることを知り興味を持つ。
旦那は仕事で忙しそうで最近は相手をしてくれない。
イズミは軽い気持ちで合コンに参加してみることにする。
会場に行くと知らない人ばかりで不安になるが
“ジル”
と名乗る女性が話しかけてくる。
ボディタッチが多く戸惑うが
ジルは
“私もネコだから”
という。
ジルはイズミを気に入ったと言って
リリコという“タチ”の女性を紹介する。
リリコはイズミの学生時代の先輩にそっくりだった。
そのことを伝えると
ジルとリリコは笑って
“それって逆ナンだ”
という。
イズミは真っ赤になると
リリコはイズミを気に入った様子で二人で話すことになる。
二人で話していると
リリコはイズミにキスをする。
イズミは驚くが
周りではどんどんカップルが出来上がって外に出ていっていた。
イズミはリリコに誘われてホテルに行く。
イズミはリリコに身体を任せる。
男性のとは違い
“射精”
という終わりが無いためイズミは快感を知る。
その後
ジルとリリコとあっておしゃべりをした後、
ジルが気を利かせていなくなりリリコとイズミはホテルに行くということが続く。
旦那は相変わらず仕事に忙しそうで、
イズミに興味を示さなかった。
“ネコ”だけで飲み会に行ったりもするようになる。
ネコだけの話の中で
“旦那”
という単語が出てきたため
イズミは
“自分と同じような主婦もいる”
と勘違いする。
彼女たちにとって
“旦那”とは“タチ”
の女性のことだった。
ジルはイズミが
“本当の主婦”
であることに気付く。
帰りの電車でジルはそのことをイズミに指摘する。
イズミはその時に
“自分だけが普通の主婦”
だったことに気付く。
ジルは過去に主婦の“タチ”と付き合ったが、
結局その相手は男の旦那をとったという。
ジルはイズミに
“旦那バレ覚悟しときな”
と八つ当たりのような宣言をする。
イズミはリリコとの関係をバラされると思い青ざめる。
その日は駅から走って帰ったが
数日後に駅前でジルがイズミを見張っているのを発見する。
その後もジルから
“旦那にバラす”
という脅迫のメールが送られてくる。
自宅の電話に着信があり恐る恐る出るとリリコからだった。
リリコはジルのことを知り何とかするという。
また
イズミが
“普通の主婦”
であることを指摘してもう逢わないという。
イズミはリリコに逢えないのは残念そうにするが、
リリコは
“このままだとアナタを旦那から奪いたくなってしまう”
とイズミのことを想っての決断だった。
しばらくするとジルからも電話があり
“リリコに言われたから引き下がる”
というのを聞いてイズミは安心する。
イズミの旦那はイズミにプレゼントを買ってくる。
イズミは驚くと
最近は昇進が決まるかどうかでピリピリしていたのだという。
イズミはリリコとの関係で好奇心は満たされたが
“私はやはり夫との平穏な家庭がいい”
と思う。
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失った陽だまり ネタバレ
カオリは42歳の主婦をしている。
短大時代の友人のミナコとエミとお茶をするのが日課だった。
ある日
いつものように喫茶店で待ち合わせをしていると、
エミがおしゃれな格好をして現れる。
エミは高級な服とバッグを身に着けていた。
“旦那が株で儲けた”
というが二人は半信半疑だった。
カオリはミナコから
“旦那が浮気してた、リストラされた”
と愚痴の電話を受ける。
カオリは話を聞いてあげることにする。
翌日
カオリとミナコはエミに羽振りが良くなった理由を聞き出そうとする。
エミは
“旦那が株で…”
というが
二人はエミの旦那がそういうタイプではないことを指摘する。
エミは
“派遣コンパニオン”
として働いているのだという。
時給が良く運が良ければチップがもらえるという。
二人は紹介してもらい面接に合格する。
高価な着物を貸し出してもらい化粧をすると、
二人もエミのように様になる。
仕事も問題なくこなすことができる。
カオリはある客から
“別の方もOKなんだろ?エミさんから聞いてない?”
と言われる。
よくわからなかったが、
エミの名前が出たので案内されたホテルの部屋についていく。
男性客は興奮しており
“人妻のテクニックに期待している”
とカオリの服を脱がそうとする。
カオリは慌てて部屋から逃げ出す。
カオリはエミに事情を聞くと
エミは
“女として見られてよかったじゃない”
と開き直っておりミナコも客と出ていったという。
戻ってきたミナコは落ち込んでいた。
客と関係を持ったが
金はもらえなかったのだという。
また
エミは会社に内緒で人妻デリヘルの斡旋をしているという話を客から聞いたという。
ミナコとカオリはエミに不信を持ちつつも仕事を続けていた。
すると
会場でエミに喰ってかかる女がいた。
女は
“こっちはヤリ損よ”
とエミを追及している。
その後
エミのしていたことは会社にバレて警察沙汰にまでなる。
ミナコとカオリは仕事を辞める。
カオリが家で家事をしていると
旦那が結婚記念日のプレゼントを持ってくる。
ミナコの旦那はバイトを始めたという。
カオリとミナコは会ってお茶をしているが、
エミとの関係は切れていた。
カオリは
“平凡な生活が一番”
と思う。
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怠惰のささやき ネタバレ
リカコは31歳の主婦だった。
最近太ってきた自覚はあったがあまり気にしてはいなかった。
旦那に体形を指摘されて深刻に考えるようになる。
女友達はジムにいったりダイエットをしているという。
しかし
リカコは根性がないので無理だと思っていた。
ある日
とても奇麗な女性に挨拶される。
女友達の話によると
谷口というもともと地味で太っていた主婦だった。
噂によると谷口は脂肪吸引をしたのだという。
リカコは脂肪吸引に興味を持つ。
女友達はリスクと金の心配をするが、
リカコは谷口の変貌に魅力を感じていた。
リカコはリスクを承知に旦那に内緒で脂肪吸引を受けることにする。
費用はまず100万かかるため、
夫に内緒で定期預金を解約する。
手術をすると顔が何倍にも腫れてしまう。
医者の説明によると
専用のエステでマッサージが必要と言われそこでも数十万使う。
トイレでも脂肪吸引した箇所が引きつって苦労をする。
マッサージはとても痛く痣ができる程だった。
半年後
ようやく効果が表れてリカコは全身が奇麗になる。
履けなかったスカートが履けるようになり、
アゴがスッキリしたためメイクが映えた。
友だちも旦那にも受けが良くていい気分になる。
しかし
リカコの体に少しづつ異変が現れる。
脂肪吸引した箇所がボコボコしてくる。
また
旦那に定期預金の解約がバレて脂肪吸引を打ち明ける。
旦那は
“そんなくだらないことに”
と激怒する。
それ以来旦那は口をきいてくれなくなる。
皮膚のボコボコも病院は対応してくれない。
リカコは
“他に痩せる方法はいくらでもあった”
と後悔している。
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くもりガラスの幸せ ネタバレ
香江は一人娘と旦那と一軒家で暮らしている。
友だちも近所にいて平穏な毎日を送っていた。
ある日
友人の相田達に誘われて買い物に行く。
香江が気に入った皿を相田はプレゼントするという。
相田は素早く皿をバッグに入れて店を出る。
香江は驚いて顔を青ざめるが
皿をプレゼントされて何も言えなくなる。
相田たちに促されて香江も万引きをしてしまう。
香江は相田たちに誘われて万引きを繰り返すようになる。
罪悪感よりも爽快感の方が勝っていた。
相田は万引きの手口を香江に教える。
香江は後ろめたさよりも面白さで感覚がマヒしていく。
香江たちは外出の際は大きめのバッグを持ち歩いていた。
万引きした品物を沢山いれるためだった。
ある日
私服警備員に目をつけられて捕まってしまう。
バッグからは大量の品物が出てきて常習犯であることを指摘される。
香江は旦那を呼ばれるが
旦那は香江を怒らずに店に頭を下げていた。
香江は旦那に謝るが旦那は怒らずに
“お前が万引きしたものを買ってあげる”
という。
その時に
香江はそれらの品物は本当はたいして欲しいわけではなかったことに気付く。
恥ずかしくなり涙を流す。
旦那は全て見透かしていた様子。
その後
相田たちは
“香江にそそのかされた”
と女友達に噂を流していたと香江は知る。
香江が一軒家を持っていて妬ましいからだと、
他の女友達から聞かされる。
香江は
“たったそれだけのことで”
と呆然とする。
その後
香江は欲しいものがあっても気軽に買わないようにする。
“本当に欲しいもの”
かどうかをちゃんと考えるようになる。
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憎しみが終わる時 ネタバレ
ナツミは34歳でソープで働いている。
若いころに酷い体験をしたからだった。
19歳のころに専門学校に通っていた。
友人のハルカはほかの子たちの評判は悪かったが、
ナツミは構わず付き合っていた。
ある日
ナツミと街を歩いているを強引にナンパされる。
ナツミは嫌がるが
ハルカが
“私が付き合うからこの子は帰して”
というため
ハルカを置いていくわけにはいかず仕方なくついていく。
酒を飲まされるとハルカは酩酊状態となる。
その状態のハルカを一人にできないため
ナツミはハルカとともに男たちの車で送ってもらうことになる。
車は山奥に進んでいく。
車が止まると
ハルカともう一人の男は外に出る。
ナツミは困惑すると
車に残った男に犯されてしまう。
ナツミは処女だったため男は喜ぶ。
外を見ると
ハルカは男から金を受け取っていた。
ハルカはまったく悪びれずに
“分け前はあげる、バージン捨てるならやり慣れた男のほうがいい”
といっている。
ナツミはハルカと縁を切り学校を辞める。
ナツミはハルカへの復讐を決意していた。
それ以来
自分の体が自分ではないような気がしていたため、
汚れた体をもっと汚してやろうと思いソープで働くことになる。
風俗を選んだ理由は
ハルカが売りをしている限り情報が入ってくると思ったからだった。
ある日
オシボリ業者の啓介にデートに誘われる。
啓介はいろんな店にオシボリを届ける仕事をしていた。
ナツミは男性不審のため断る。
ナツミは自分を嵌めたナツミに復讐するために生きていることを告げると、
啓介は
“自分がその女に代わりに復讐する”
といってナツミの幸せを願うという。
ナツミは信じていなかったが一か月後、
啓介はハルカを見つけたと報告に来る。
啓介は仕事柄
ほかの風俗店とのツテがあった。
案内されたのは隣町の繁華街だった。
ハルカはみすぼらしい姿で路上で一人で客を取ろうと声をかけていた。
啓介の調べによると
ハルカは男を渡り歩き何度も中絶をしてボロボロなのだという。
ハルカは勝手に客引きをしていたため、
地元のヤクザに
“またお前か”
と裏に連れていかれていた。
ナツミは惨めなハルカの姿を見て
復讐の意味を見失い涙を流す。
その後
ナツミは啓介と付き合って結婚する。
ナツミはもう一度
他人を信じる勇気を与えてくれた夫に感謝している。
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旦那がいるけどレズ合コン行きました 感想
「旦那がいるけどレズ合コン行きました」は初めて知ることが多く面白かったです。
“ネコ”や“タチ”
って隠語が面白いですね。
一応“男役”と“女役”が
宝塚のように分かれているという事なのでしょうか…?
リリコがイケメンだったため
イズミは夫ばれを回避できましたね。
リリコの感じだと普通に男からもモテそうです。
対してジルは嫌ですね…
自分の過去の経験の八つ当たりをイズミにしています。
確かにイズミは“あの世界”のタブーを犯したのかもしれません。
しかし
合コン会場に来た時にイズミは
“初めてきた”
と言っています。
その時にその世界のルールを教えることもできたハズです。
イズミは怖い思いをして可哀そうと言いたいところですが、
リリコといい思いが出来たのでチャラですかね…
「失った陽だまり」は面白い世界が垣間見えました。
“イベントコンパニオン”
て若くなくても需要があることに驚きです。
むしろ
アラフォーくらいの人妻の方が落ち着きがあり、
お客の年齢層によってはウケるのかもしれません。
エミがやっていたことはカタギでは難しかったのかもしれません。
よく漫画や小説だと
そういう女のバックには反社会的組織がいます。
エミは自分一人でやっていたようですね。
カタギの女一人の力では
そういうデリケートで危険な仕事はすぐに足がついてしまうのかもしれません。
アラフォーの人妻が人気あるというところで
“男ってしょうもないな…”
と呆れもする作品です。
「怠惰のささやき」はいいですね!
人間の愚かさを再認識させてくれる素晴らしい短編です。
リカコはかなり短絡的な理由で脂肪吸引をする決断をしています。
他のダイエットにチャレンジしてからならまだしも
“根性無いから”
と最初からあきらめています。
また
汗を流さずに脂肪吸引でやせたとしても
“また脂肪吸引すればいいや”
と再び太ってしまうと思います。
というか脂肪吸引するような思考回路の人は
ほぼ間違いなくまた太るでしょうね…
やはり
何かを手に入れるにはそれ相応の苦労をする必要はあると思います。
“悪銭身に付かず”
と昔から言われていますよね。
脂肪吸引は
“どうしても痩せられない”
と悩んでいる人生かけてるトップモデルとかならアリと思いますが、
一般人がやるものではないですね。
「くもりガラスの幸せ」は旦那が聖人すぎて事なきを得ましたね。
普通なら離婚されても文句言えない案件ですし、
“警察24時”
的な番組でも万引きGメンの活躍は良く放送されています。
万引きは言葉の響きから軽視されがちな犯罪ですが、
店側としてはガチで潰れる程の損失が出ているそうです。
また
経済に埋没されている金額も洒落になっていないそうです。
いろんな意味で誰も幸せにならない犯罪行為なので、
絶対にしてはいけませんね。
「憎しみが終わる時」はひどすぎる話ですが、
ナツミは最後は幸せになれてよかったです。
ハルカの評判が悪かったのに友人付き合いを断てなかったのは
良く言う
“ロミオとジュリエット効果”
でしょうか…
皮肉にも友人たちの影口は正しかったということですね。
ハルカみたいな女性は何のためにそんなことをしているのか本当に疑問です。
やはり
幼少期の家庭環境に問題があったのでしょうか…?
ハルカはおそらく反社会性人格障害(ソシオパス)です。
それに至るまでのサイドストーリーがあったら、
そちらも興味深く読めそうです。
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