親なるもの 断崖 12話について
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親なるもの 断崖 12話のあらすじとネタバレ!

道生は小学校に入学する。


男友達は道生の服装を見て女だと知り驚く。


祖母は道生が腹を冷やさないように毛糸のパンツをはかせる。


入学式で道生は天皇が祀られている祠が気になり
列から離れて勝手に扉を開けようとする。


兵隊が激怒して道生を捕まえて罰しようとするが
祖母が出てきて必死に謝って見逃してしまう。


道生と祖母は一緒に帰って風呂に入る。


祖母は道生に
“教育に関する勅語”
を覚えさせて
道生は学校の授業でも暗唱できるようになる。


男尊女卑が強く根付いている時代で
教師も学校で生徒たちに徹底して教え込む。


家では祖母は道生に自分の分の米も与えて可愛がっている。


鉄不足のため学校の二宮金次郎像やストーブまで持って行かれてしまう。


道生が嘆くと
罰として校庭10周走らされる。


学校で道生はお梅のことについて馬鹿にされていた。


道生が馬鹿にしてきた女子を掴みかかって殴り倒す。


教師が仲裁に訪れると
道生は

“母さんは何も悪いことしていない
 私も非国民じゃない
 戦争はいけないって
 人を殺すことがいけないって
 そう言ったらどうして非国民なの?”


と訴えると
教師に殴られて職員室に呼び出される。


教師は表向きは道生に制裁を加えるしかなかったが
職員室で道生と二人きりでちゃんと話をする。


教師が言うには
道生の祖母が
“道生をいじめないで下さい”
と教師たちに頭を下げて金を持って行ったのだという。


教師だけでなく近所の有力者にも金を持って行っていた。


教師は道生の父もあいさつに訪れてきて
その時に立派な人だという印象を受けたという。


教師は
“世界をひとつにする
 大戦の真っただ中で
 非国民扱いされたら生きていけない”
と道生に教える。


道生の説教が終わるのを
男友達は学校の校門で待っていた。


“女組にいられなくなったら
 男組にくればいいさ”
といって道生を励ます。


その晩
道生は祖母に白米をあげて
“長生きしてもらわんと”
というと
祖母は泣きながら
“まだ若いわ
 年寄り扱いするな”
と言って喜んで食べる。





学校で父が戦死したことで泣いている女子がいた。


“喜ぶべき名誉の戦死”
を泣いていることを他の女子にからかわれる。


泣いている女子は
“父がこの戦争は負けると言っていた”
というと教師は殴りつけ
罰として雪の中校庭を走り続けることを言いつける。


その女子を庇った道生も一緒に走る。


泣いていた女子は肺炎で死んでしまう。





道生の担任の教師が徴兵することになる。


生徒と大人たちは日の丸を振って喜んで送り出す。


教師は道生に
“これはお前が持っているのが
 一番いいだろう
 戦死した兄の遺品だ”
といって女郎時代のお梅のブロマイドを手渡す。


教師は
“やさしい顔をした人だな
 おまえの母さん”

というと道生は涙を流す。


道生は教師に
“どうして私たちの教科書には
 平和という言葉がないのですか?”
と問うと
教師は
“自分で考えて生きていくんだ”
とこたえる。





道生は8歳になっていた。


お梅と住んでいた小屋で見つけた
ペットの犬のチロも大きくなっていた。


道生が家に帰ると家の中のあらゆる金品がなくなっていた。


祖母の金歯まで持って行かれていた。


“年寄りのささやかなものまで奪って”
と道生は狼狽する。


愛国婦人会という団体の仕業だった。


愛国婦人会が訪問してきて
“チロに招集が来た”
という。


動物の毛皮が軍人の防寒服になるという。


道生は家の馬がいなくなっていることに気付く。


馬は三日前に連れていかれて
今頃は兵隊の腹の中なのだという。


道生はチロを連れていかれるのを嫌がるが祖母が説得する。


道生は
“母さんのことも
 大河内家のために捨てたんだ”
というと
祖母は
“お梅がいたら
 今頃お前など
 生娘でおられぬわ”

といって殴りつける。


お梅が出て行ったのは
大河内家のためではなく道生のためだった。


祖母も道生のために
お梅を追い出さざるを得なかったことに苦しんでいた。





道生はチロを連れていくが
寸前でチロを逃がそうとする。


しかし
すぐに兵隊に捕まって
チロは金槌で頭を割られ殺されてしまう。


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親なるもの 断崖 12話の感想!

道生はほとんど中身が成長していませんね。


以前祖母に
“自分だけが辛いと思うな”
と叱られたのに依然として
そういう思いを持っています。


祖母が道生のために影で心を痛めているのに
教師に指摘されるまで気づいていませんでした。


お梅がいなくなったのも
道生の貞操を守るためなのに
“大河内家のため”
と思っていたようです。





時代が狂っているように見えますが
戦争になる流れはどうしようもありません。


日本はアジアのために米国と戦うしかありませんでした。
※眠れる獅子(笑)の中国がヘタれたため


アジアが欧米の奴隷にならなかったのは
日本がしぶとく戦ったからです。


当時8歳の道生にはわからなくても仕方ないですけど…


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